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革靴のお手入れに使う靴クリームの決定版!

革靴のお手入れに興味を持たれた方に是非ともご紹介したい革靴クリームのご紹介です。
僕も普段からお世話になっているサフィールとサフィールノワールというふたつのブランドの靴クリームです。

クリームの使い方だけでなく、成分についてもかなり詳しいところまでご紹介してまいりますので、是非最後までご覧になってみてください。
革靴用クリームの決定版でございます!

 

サフィール、サフィールノワールとは

クリームのご紹介の前にまずは、サフィールというブランドについてご紹介させてください。

サフィール [Saphir] は、フランスのアベル [AVEL] 社のブランドで、数々のシューメーカーだけでなく、アパレル系のハイブランドなどにもレザーケア用品を展開しているブランドです。
現在サフィール製品は、世界80カ国以上で販売されており、その品質の高さ、仕上がりの美しさについて、世界中のシューメーカーや靴職人から高く評価されているんです。

 

この他にもたっさんありますが、有名なブランドで言えば、CHEANEY や Crockett&Jones などの靴のブランド。
また、Dolce & Gabbana や Ermenegildo Zegna などのファッションブランドなどにもシューケアグッズを提供しています。

また、アベル社を傘下に持つアルマグループは、ヨーロッパのシューケアブランドだけでなく、シューキーパーなどを扱うブランドもあり、シューケアグッズ全般を提供することができる企業です。

 

サフィールというブランドの偉大さ、なんとなくお分かりいただけましたか?
また、サフィール [Saphir] の上位ブランドとして、サフィールノワール [Saphir Noir] というブランドもありますね。

前置きが長くなりましたが、大事なことなのでしっかりと書かせていただきました!

 

紳士靴ならクレム1925、婦人靴ならビーズワックスファインクリーム

さて、いよいよクリームのご紹介です!
サフィールとサフィールノワールそれぞれのブランドからクリームが販売されています。
サフィールからはビーズワックスファインクリーム、サフィールノワールからはクレム1925というクリームです。

 

まず、ビーズワックスファインクリームは乳化性クリーム、クレム1925は油性クリームという大きな違いがあります。
それぞれの主な違いは成分です。油性クリームは文字通り油性なので水分が含まれていません。
逆に乳化性クリームには油分やロウ分の他に水分も含まれており、簡単に言うと油性クリームの方が革に栄養を与える油分やツヤを出すためのロウ分の含有量の割合が高いということになります。
有効成分の含有量に比例して、油性クリームの方が高価で乳化性クリームの方が比較的安価な場合が多いですね。

 

商品名 価格
ビーズワックスファインクリーム ¥1,100(税込)
クレム1925 ¥2,420(税込)

 

ただ、おもしろいのがビーズワックスファインクリームの方が安価だからといってクレム1925の廉価版という位置付けではないのです!
ちゃんと用途ごとに成分を分けて作られているクリームなんですね。

クレム1925の成分

クレム1925には、革に栄養を与えるシアバターやホホバオイルや、ツヤを出すためのビーズワックスやカルナバワックスなど、31種類もの成分が含まれています。
ワックスや油分が主成分なので、ツヤ出し効果や保革効果に優れています。
また、シアバターはスキンケア商品にも使われている成分で保湿効果に優れ、浸透性も高いという特徴があります。

 

微細粒子の顔料を採用しているため、繊細な補色効果を発揮し、手染めで仕上げられた靴にも安心して使うことができます。

 

なので、革が厚く、革の風合いを生かした仕上げの多い紳士靴に使われることを想定した商品設計なんですね。

ビーズワックスファインクリームの成分

乳化性に分類されるクリームではありますが、ワックスや油分の含有量は高く、ツヤだし効果と保革効果は十分にあります。
またアーモンドオイルという保湿成分は塗布しても、革の色が濃く(暗く)なりにくいという特徴があります。

ビーズワックスファインクリームはクレム1925よりカラーバリエーションが多いことも特徴ですが、顔料が多いため顔料仕上げの靴に対してしっかりと補色をすることが可能です。

 

なので、淡色や顔料仕上げが多く薄手の革を使われることが多い婦人靴でも安心して使うことができる商品設計なんです。

クレム1925は紳士靴、ビーズワックスファインクリームは婦人靴におすすめと書きましたが、反対の用途でお使いいただいても全く問題はありません。

 

クリームの使い方

それではようやくクリームの使い方についてご紹介させていただきます!
女性の方にも是非シューケアを体験していただきたいところですが、今回は僕の持っている紳士靴とクレム1925を使ってご説明していきます。

馬毛ブラシで土やホコリを落とす

靴に付着した土やホコリを馬毛ブラシで掻き出して落としていきます。
コバやタン、靴紐周辺の隙間など細かいところも念入りにブラッシングをしていきましょう。

 

ビーズワックスファインクリームの成分

サフィールノワールのコンディショニングクリーナーで靴に付着した汚れなどを拭き取っていきます。

先ほども書きましたが、サフィールの商品は天然の素材にこだわって作られています。なので靴のお手入れをする度に、クリーナーでその質の高い成分を完全に落とす必要は無いと考えられています。

こちらのコンディショニングクリーナーやサフィールのクリーニングローションは、クリームの成分を落としすぎず、かつ余分な汚れはしっかりと取り除くことができるという、優れた性能を持ったクリーナーなのです。

 

クレム1925で栄養補給

クレム1925を塗っていきます。
浸透性の高い成分が含まれているのですが、指でクリームを塗ることで体温でより成分を浸透しやすくさせることができます。

指で直接クリームを塗ることに抵抗があるという方は、アプライブラシを使っていただいても問題ありません。

豚毛ブラシでブラッシング

豚毛ブラシで靴全体をブラッシングしてきます。
余分なクリームを取り除く意味もありますが、ブラッシングの熱やブラシの毛の弾力でクリームの成分をより革に浸透させる効果があります。

さらに、このブラッシングをした段階で革がツヤを帯びて光沢が出てきます。
これこそまさに靴のお手入れの醍醐味!それを味わえるとっても気持ちの良い瞬間ですよね。

 

乾拭きで仕上げ

コットン素材の布などで靴全体を乾拭きしていきます。
豚毛ブラシをした後も革のツヤが出てきますが、この工程でさらにツヤが出て美しい仕上がりになります。

ここまでが革靴のお手入れの基本的な流れです。

 

最後に

最初に買い揃えなければならない道具は少し多いと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、クリームやブラシは頻繁に買い換える必要はありませんし長く使えるものです。
初期投資は必要になりますが、これを揃えてもらえれば革靴を綺麗に保てるだけでなく、靴が長持ちしますよ。

 

是非参考にしてみてください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。


Writer profile

楠美 皓平 Kohei Kusumi

革靴ジャーナリスト・ブロガー

祖父に教えてもらった靴磨きがきっかけで、靴のお手入れ方法や革靴に興味を持ち、『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行う。また、ファッションとしての革靴だけでなく、足を支える道具としての革靴という側面から、靴選びの大切さについても発信をすべく知見を深めている。
ブランドや職人の取材のライティングをする一方で、靴好きの方のコミュニティの活性化の一環としてイベント運営も手がける。
前職のwebディレクターの経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども行う。

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