シアバターが主成分であることで、革靴のお手入れにおいて生じるメリットとして重要となるのは浸透性と保湿効果です。
靴のお手入れの工程で行うブラシがけ(ブラッシング)の熱によってしっかりと靴全体に伸びなじみ、かつ皮革の深層まで行き届く浸透性を持ちながら、揮発・蒸発しにくい不乾性油の効果として長く保湿効果を発揮・維持することが期待できます。
革にうるおいを与え、効果を維持することで乾燥から守られる以外にも、柔軟効果、UV(紫外線)保護効果などが発揮されます。
すなわち、これほど靴のお手入れに適した原料は他にないわけです。
このシアバター、採集から販売まで一貫して女性にしか許されておらず、現地女性の生活を守り支える大変貴重な収入源となっています。
原産国である西アフリカ ブルキナファソでは、約18,500人の現地女性が採集から生産、抽出まで参加していますが、サフィールのメーカーであるアベル社はフェアトレード パートナーシップを通じて継続購入が可能な方法で収穫・生産を行っており、開発途上国の生活環境の改善や現地女性の自立に大きく貢献しています。
クレム1925で磨いた靴はしっとり感が増し、革本来のモチモチとした感触が長く保たれるのが特長なのですが、その効果に大きく貢献しているのが“シアバター”なのです。