前回(革靴やバッグの色・傷補修に挑戦!初心者にもおすすめのレノベイティングカラー補修チューブ【商品紹介】)では、革製品についた傷や色あせを修復するアイテム「サフィール レノベイティングカラー補修クリーム」をご紹介しました。

続いて本記事では「失敗せずに“サフィール レノベイティングカラー補修クリーム"を使う方法」について詳しくご紹介いたします。
と、その前にレノベイティングカラー補修クリームを使った革製品の色・傷補修の詳細な工程については
別の記事で紹介していますのでそちらもご覧ください。
▶動画で解説!かばんの色・キズを補修する。
https://shoeslife.jp/topics/renovating03/
▶動画で解説 第2弾!革靴の色・キズを補修する。
https://shoeslife.jp/topics/renovating04/
レノベイティングカラー補修クリームを使った革靴や革小物など革製品の色・傷補修の仕上りはココで変わる!
さて↑の記事でサフィール レノベイティングカラー補修クリームの使い方、補修の工程をご覧いただきました。
この補修クリームの使い方で格段に仕上りのクオリティを上げる「重要ポイント」がいくつか存在することにお気づきでしたか?
早速ですが、まずはこのクオリティアップのための「重要ポイント」をご紹介いたします。
まずこの6つのポイントのうち、1から4まで以下のポイントについて、
解決方法をご紹介していきます!
サフィール レノベイティングカラー補修クリームは、アクリル樹脂と顔料を主成分とした皮革製品専用の補修クリームです。
定着がよく、カバー力が高いのがこのクリームの特長なのですが、このクリームをそのまま塗ると、厚塗りになり、色が濃く出すぎたり、クリームを塗った部分が塗膜の厚みの分だけ浮いて見えてしまうことがあります。
その解決方法として、水やレザーローションでうすめて使うことで、以下のようなメリットが得られます。
レノベイティングカラー補修クリームは、絵の具のようにうすめて使うことができる
特に初心者には「水でうすめる」方法がおすすめ!うすめた後が扱いやすく、失敗も少ないです。なぜなら、水は蒸発して革に残らないので、水気がそのまま残って補修後の色味が濃いままになるという心配がありません。
レザーローションは、そのままツヤ出しまでできてしまう時短ケアにはおすすめですが、傷やこすれにローションの油分がしみ込むと時間を置いても蒸発はせずそのまま革に残ってしまうため、革の色が濃くなったまま
になってしまいます。
また、水と一緒に顔料が革の補修箇所の凹凸(特に凹に)入り込むので、革が染まったような自然な色づきになります。
できるだけ革の色味はそのままに傷の補修をするなら、水を使ってうすく伸ばすのがコツになります
💡補足:補修クリームは染料ではなく顔料ベースなので、革の奥深くまで染み込むわけではありませんが、うすめることで染め仕上げ風のより自然な仕上がりになります。
補修クリームを直接そのまま塗ると、クリームを塗った部分と塗っていない部分に境界線がくっきり出てしまうことがあります。
このクリームの塗布面の厚みの段差が境目となって目立ってしまいます。
この塗布面の段差は、コツ①「補修クリームを水でうすめて使う」ことで厚塗りを避けることで解消できます。
直塗りよりも色はうすくなってしまいますが、乾かしながらうす塗りを重ねていくことで少しずつ色味を濃くすることができるので、「色の調整」も容易です。
◀ : クリームを直接塗布/水でうすめて塗布:▶
水でうすくのばして塗る以外にも境目をぼかして目立たなくする方法があります。
これは
💡補足:レザーローションを塗るときは、
・クロスではなくやさしく指で塗る(繊維の摩擦ではがれるのを避ける)
・乾拭き前に馬毛ブラシでブラッシング(ブラッシングの摩擦でワックス膜を形成)
こうすることで、不用意にローションで補修部分をはがしてしまうこともありません。
レノベイティングカラー補修クリームをうすめる方法として、ユニバーサルレザーローションの使用をおすすめする場合があります。
そこで、水とユニバーサルレザーローションそれぞれで補修クリームをうすめる場合を比較してみましょう。
| 特徴 | 乾燥後の色 | シミのリスク | 仕上がり |
|---|---|---|---|
| 水でうすめる | 革本来の色に戻る | 少ない | 自然でなじみやすい |
| ローションでうすめる | 油分で色が濃く残りやすい | 高い(特に淡色革) | ツヤを出しやすいが注意が必要 |
※スマホでは横→にスライドできます
この比較内容を実際に革に塗ってみて、検証してみました。
| 左上:水のみ | 左下:水でうすめたクリーム |
| 右上:ローションのみ | 右下:ローションでうすめたクリーム |
上の画像は、水とレザーローション、レノベイティングカラー補修クリームを水でうすめたものとユニバーサルレザーローションでうすめたものをそれぞれヌメ革に塗布したものです。
水分・油分が染み込みやすいヌメ革を革のすり傷や切り傷などのダメージ部分と想定して検証しています。
水やローションはヌメ革に直接塗布されると、革が湿ることで色が濃く(暗く)なり、シミのようになります(図の上半分)。同様にそれぞれでうすめた補修クリームを塗布すると、同じように水や油分の影響で塗布部分は革自体の色が濃くなる現象が見受けられます。
| 左上:水のみ | 左下:水でうすめたクリーム |
| 右上:ローションのみ | 右下:ローションでうすめたクリーム |
塗布後時間を置いて乾燥させてみます。塗布直後には湿って濃くなった箇所は、水を垂らした箇所は水気が乾くとともに徐々に元のヌメ革の色味に戻っていきます。
一方ローションを塗布した箇所は、ローションの油分やワックスは水に比べて乾きが遅いので、跡が残っています。
ここから分かる通り、水でうす伸ばししたサフィール レノベイティングカラー補修クリームは、水分さえ飛んで乾けば湿り気で暗くなった色味は元に戻り、表面に残るレノベイティングカラー補修クリームによって補色効果が発揮されます。
レザーローションでうすめた場合は、レザーローションに配合されるワックスや油分の影響で色は濃くなったままなかなか元には戻りません。
こちらも補色効果は発揮されますが、結果としてイメージよりも色味が濃く(暗く)発色するのです。
広い面積を補修する場合、原液のままだとムラになりやすく、塗り跡が目立ってしまいます。水で薄めることで、塗り広げやすくなり、均一な仕上がりが実現します。
特にヌメ革や淡色の革では、ローションの油分がシミの原因になることがあります。初心者の方には「水でうすめる」方法が扱いやすく、失敗が少ないためおすすめです。
革製品の補修は難しそうに感じるかもしれませんが、サフィール レノベイティングカラー補修クリームを正しく使えば、初心者でも自然な仕上がりが可能です。
さらに最初に挙げた6つのポイントの残りの2つ、5・6とその他失敗しないためのポイントをご紹介します。
サフィール レノベイティングカラー補修クリームは、プロも愛用する本格的な補修アイテムですが、正しい使い方を知れば初心者でも十分に扱えます。
もし、傷や色あせが気になって使わなくなった革のバッグや財布があるなら、手放す前にぜひ一度、「かんたんにできる色・傷補修」を試してみてください。大切な思い出の品がもう一度活躍できるかもしれません。
▼革小物の色・傷補修動画はこちら
本記事で紹介した商品はこちらで購入できます。








