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ホーム > トピックス > プロから学ぶ「革靴・バッグの傷隠し」の極意! – サフィールの補修クリームでより自然に仕上げる“コツ”
公開日:2020/07/13    /  最終更新日:2026/06/11

プロから学ぶ「革靴・バッグの傷隠し」の極意! – サフィールの補修クリームでより自然に仕上げる“コツ”

革製品の色・傷補修の成功のコツ、教えます

 

前回(革靴やバッグの色・傷補修に挑戦!初心者にもおすすめのレノベイティングカラー補修チューブ【商品紹介】)では、革製品についた傷や色あせを修復するアイテム「サフィール レノベイティングカラー補修クリーム」をご紹介しました。

SAPHIR(サフィール)レノベイティングカラー補修 チューブ 25ml
SAPHIR(サフィール)レノベイティングカラー補修 チューブ 25ml
スムース革の傷や色あせの補修に最適な着色クリーム


 

続いて本記事では「失敗せずに“サフィール レノベイティングカラー補修クリーム"を使う方法」について詳しくご紹介いたします。

 

と、その前にレノベイティングカラー補修クリームを使った革製品の色・傷補修の詳細な工程については
別の記事で紹介していますのでそちらもご覧ください。

 

▶動画で解説!かばんの色・キズを補修する。
https://shoeslife.jp/topics/renovating03/

 

▶動画で解説 第2弾!革靴の色・キズを補修する。
https://shoeslife.jp/topics/renovating04/

サフィールの補修クリーム、上手に使ってきれいに直す“重要ポイント”

レノベイティングカラー補修クリームを使った革靴や革小物など革製品の色・傷補修の仕上りはココで変わる!

 

さて↑の記事でサフィール レノベイティングカラー補修クリームの使い方、補修の工程をご覧いただきました。
この補修クリームの使い方で格段に仕上りのクオリティを上げる「重要ポイント」がいくつか存在することにお気づきでしたか?

早速ですが、まずはこのクオリティアップのための「重要ポイント」をご紹介いたします。

 

クオリティ向上のための「重要ポイント」

1. 色の調整
 - 補修クリームの色を補修箇所に合わせて、調整する

2. 塗りムラに注意
 - 塗膜の厚さ・段差が出ないように注意

3. “自然な仕上り”は革の風合いを活かすこと

4. 広範囲の補修は補修クリームを均一に塗布する
 - 広範囲の塗布は色ムラが出やすいので、できる限り均一に塗る

5. ツヤのある革は、仕上げにしっかりツヤを出す

6. 塗るのに失敗しても、“あせらない”

 

まずこの6つのポイントのうち、1から4まで以下のポイントについて、

  • どうすればうまく色の調整ができるか
  • 塗りムラがでないようにするにはどうすればよいか
  • 広範囲を均一に塗るには何が必要か
  • 革の風合いを活かすためにはどうすればよいか

解決方法をご紹介していきます!

コツ①:レノベイティングカラー補修クリームを“うすめて使う”

サフィール レノベイティングカラー補修クリームは、水やレザーローションでうすめて使うことができる。
ではなぜ「うすめる」のが良いのか?

サフィール レノベイティングカラー補修クリームは、アクリル樹脂と顔料を主成分とした皮革製品専用の補修クリームです。
定着がよく、カバー力が高いのがこのクリームの特長なのですが、このクリームをそのまま塗ると、厚塗りになり、色が濃く出すぎたり、クリームを塗った部分が塗膜の厚みの分だけ浮いて見えてしまうことがあります。

その解決方法として、水やレザーローションでうすめて使うことで、以下のようなメリットが得られます。

レノベイティングカラー補修クリームは水でうすめて使用することができる

絵の具のように水でうすめることができる

レノベイティングカラー補修クリームは、絵の具のようにうすめて使うことができる

  • 色の調整がしやすくなる
    :塗布面の濃淡をコントロールしやすくなる
  • 塗りムラが出にくい
    :厚塗りになるのを避け、広範囲にも均一に塗りやすくなる
  • 革の風合いを活かせる
    :塗膜がうすくなるので、革のシワや凹凸がうまることがなく自然な仕上がりに

 

“水でうすめる”のがおすすめな理由

特に初心者には「水でうすめる」方法がおすすめ!うすめた後が扱いやすく、失敗も少ないです。なぜなら、水は蒸発して革に残らないので、水気がそのまま残って補修後の色味が濃いままになるという心配がありません
レザーローションは、そのままツヤ出しまでできてしまう時短ケアにはおすすめですが、傷やこすれにローションの油分がしみ込むと時間を置いても蒸発はせずそのまま革に残ってしまうため、革の色が濃くなったまま
になってしまいます。

また、水と一緒に顔料が革の補修箇所の凹凸(特に凹に)入り込むので、革が染まったような自然な色づきになります。

できるだけ革の色味はそのままに傷の補修をするなら、水を使ってうすく伸ばすのがコツになります

 

💡補足:補修クリームは染料ではなく顔料ベースなので、革の奥深くまで染み込むわけではありませんが、うすめることで染め仕上げ風のより自然な仕上がりになります。

コツ②:補修箇所の「境目」を「ぼかす」ことで自然な仕上りに

 

なぜ「境目」は目立つのか?

補修クリームを直接そのまま塗ると、クリームを塗った部分と塗っていない部分に境界線がくっきり出てしまうことがあります。
このクリームの塗布面の厚みの段差が境目となって目立ってしまいます。

この塗布面の段差は、コツ①「補修クリームを水でうすめて使う」ことで厚塗りを避けることで解消できます。
直塗りよりも色はうすくなってしまいますが、乾かしながらうす塗りを重ねていくことで少しずつ色味を濃くすることができるので、「色の調整」も容易です。

左:クリームを直接塗布/右:水でうすめて塗布

◀ : クリームを直接塗布/水でうすめて塗布:▶

水でうすくのばして塗る以外にも境目をぼかして目立たなくする方法があります。
これは

 

▶ 境目をぼかして自然な仕上りにする方法

  1. 補修箇所の中心部は厚め、外側へ塗り拡げながらうすくする
    傷やこすれの中心部はしっかりカバーし、外側へ向けてうすく塗り拡げることで塗膜がなだらかなグラデーションになります。
    うす塗り部分は元の革の色味も活きるので仕上りが自然になります。
  2. 補修箇所をレザーローションでなじませる
    補修箇所の境目や塗布面の微妙な凹凸をレザーローションでフラットになじませると仕上りがきれいになります。
    レザーローションに含まれる有機溶剤で補修クリームが溶けるので、塗布後でも微調整ができます。
  3. 仕上げに全体をレザーローションで磨く
    2.のあとは補修箇所以外の全体もレザーローションで磨き上げることで、全体に均一な光沢感が出て補修箇所を目立たなくします。

💡補足:レザーローションを塗るときは、

・クロスではなくやさしく指で塗る(繊維の摩擦ではがれるのを避ける)

・乾拭き前に馬毛ブラシでブラッシング(ブラッシングの摩擦でワックス膜を形成)

こうすることで、不用意にローションで補修部分をはがしてしまうこともありません。

水とレザーローション、どちらで薄めるべき?

レノベイティングカラー補修クリームをうすめる方法として、ユニバーサルレザーローションの使用をおすすめする場合があります。
そこで、水とユニバーサルレザーローションそれぞれで補修クリームをうすめる場合を比較してみましょう。

 

比較ポイント

特徴 乾燥後の色 シミのリスク 仕上がり
水でうすめる 革本来の色に戻る 少ない 自然でなじみやすい
ローションでうすめる 油分で色が濃く残りやすい 高い(特に淡色革) ツヤを出しやすいが注意が必要

※スマホでは横→にスライドできます

 

この比較内容を実際に革に塗ってみて、検証してみました。

塗布直後のヌメ革

水とローション、それぞれでうすめたレノベイティングカラー補修クリームを塗布したヌメ革
左上:水のみ 左下:水でうすめたクリーム
右上:ローションのみ 右下:ローションでうすめたクリーム

 

上の画像は、水とレザーローション、レノベイティングカラー補修クリームを水でうすめたものとユニバーサルレザーローションでうすめたものをそれぞれヌメ革に塗布したものです。

水分・油分が染み込みやすいヌメ革を革のすり傷や切り傷などのダメージ部分と想定して検証しています。

 

水やローションはヌメ革に直接塗布されると、革が湿ることで色が濃く(暗く)なり、シミのようになります(図の上半分)。同様にそれぞれでうすめた補修クリームを塗布すると、同じように水や油分の影響で塗布部分は革自体の色が濃くなる現象が見受けられます。

乾燥後

乾燥後の比較画像
左上:水のみ 左下:水でうすめたクリーム
右上:ローションのみ 右下:ローションでうすめたクリーム

 

塗布後時間を置いて乾燥させてみます。塗布直後には湿って濃くなった箇所は、水を垂らした箇所は水気が乾くとともに徐々に元のヌメ革の色味に戻っていきます。

一方ローションを塗布した箇所は、ローションの油分やワックスは水に比べて乾きが遅いので、跡が残っています。

 

ここから分かる通り、水でうす伸ばししたサフィール レノベイティングカラー補修クリームは、水分さえ飛んで乾けば湿り気で暗くなった色味は元に戻り、表面に残るレノベイティングカラー補修クリームによって補色効果が発揮されます。

レザーローションでうすめた場合は、レザーローションに配合されるワックスや油分の影響で色は濃くなったままなかなか元には戻りません。

こちらも補色効果は発揮されますが、結果としてイメージよりも色味が濃く(暗く)発色するのです。

コツ③:広範囲の補修には「水でうす伸ばし」が便利

 

水でうすめるもう一つの理由

広い面積を補修する場合、原液のままだとムラになりやすく、塗り跡が目立ってしまいます。水で薄めることで、塗り広げやすくなり、均一な仕上がりが実現します。

エアブラシやアトマイザーの活用

  • 模型用のエアブラシやアトマイザーを使えば、スプレーのように均一に塗布できます。
  • ただし、補修クリームは完全には水に溶けないため、使用前にしっかり撹拌することが重要です。

 

乾燥のコツ

  • 水分が多いと乾きが遅くなり、液だれの原因になります。
  • ドライヤー(送風モード)で乾かしながら、数回に分けて重ね塗りするのが美しく仕上げるポイントです。

 

結論:初心者は「水でうすめる」が安心

特にヌメ革や淡色の革では、ローションの油分がシミの原因になることがあります。初心者の方には「水でうすめる」方法が扱いやすく、失敗が少ないためおすすめです。

初心者でも失敗しない革の色・傷補修 そのほかのコツ

 

革製品の補修は難しそうに感じるかもしれませんが、サフィール レノベイティングカラー補修クリームを正しく使えば、初心者でも自然な仕上がりが可能です。
さらに最初に挙げた6つのポイントの残りの2つ、5・6とその他失敗しないためのポイントをご紹介します。


✅ ポイント①:厚塗りはNG!水でうすめて少しずつ塗り重ねる

  • 一度に広範囲を塗ると、色ムラや段差ができやすくなります。
  • まずは少量ずつ塗り、様子を見ながら重ねていくのがコツです。
  • 色が合わなかった場合でも、すぐならレノマットリムーバーで修正可能

✅ ポイント②:塗りムラはレザーローションで整える

  • 補修クリームはマットな仕上がりになるため、ツヤのある革ではムラに見えることも
  • 補修後にレザーローションで全体をケアすることで、均一な光沢が生まれ、自然な仕上がりになります。
  • レザーローションは、補修箇所は指でやさしく、それ以外はクロスで塗り、馬毛ブラシでブラッシング → 乾拭きしてツヤ出し、が基本の流れです。
  • ツヤのある革への仕上げはこれでバッチリです!

✅ ポイント③:レザーローションでうすめた場合は乾燥をしっかり

  • ローションを混ぜて塗布した場合は、ローションには油分やワックスが含まれているため、乾燥が不十分だとローションごとはがれて色落ち・色移りの原因になります。
  • レザーローションでうすめたときは塗布後にしっかりと乾かしてから、乾拭きを念入りに行なって余分な成分を取り除きつつローションに含まれるワックスごとしっかり定着させることが大切です。

✅ ポイント④:失敗した!と思ったら、速やかにレノマットリムーバー

  • 塗ってみたものの「色が合ってない」、「はみ出た・塗り間違えた」などやり直したいと思ったときはできるだけ早くレノマットリムーバーで拭き取るようにしてください。
  • 塗布した補修クリームが完全に乾く前であれば溶剤系クリーナーであるレノマットリムーバーで容易に落とすことができます。

 
 

最後に:革製品の補修は「手放す前に試す価値あり」

サフィール レノベイティングカラー補修クリームは、プロも愛用する本格的な補修アイテムですが、正しい使い方を知れば初心者でも十分に扱えます

もし、傷や色あせが気になって使わなくなった革のバッグや財布があるなら、手放す前にぜひ一度、「かんたんにできる色・傷補修」を試してみてください。大切な思い出の品がもう一度活躍できるかもしれません。

▼革小物の色・傷補修動画はこちら


本記事で紹介した商品はこちらで購入できます。

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