“絵の具のように”というのは、大変重要なキーワードです。
水でうすめるということは、クリームの濃度をうすめる、ということです。
クリームのまま(濃度100%)で使用すれば、傷や色落ち部分をしっかりとカバーして目立たなくできるという利点があるものの、意図せず厚塗りになってしまい革の微妙な風合い(色の濃淡や凹凸)などを損ねてしまう場合があります。
水でうすめて使うと着色効果は当然弱まりますが、伸びがよくなるので広範囲へ塗り拡げやすくなります。また塗って乾かすを繰り返せば、塗り重ねもできるので革の風合いへの影響を見ながら色の補修をすることができます。水とクリームの量を調整することで濃淡をつくり、グラデーションを再現することもできます。
バッグの角や持ち手のフチ部分(コバ)のような、元から樹脂でコーティングされている場所には、カバー力を活かすためクリームを薄めずそのまま使う、日焼けや色あせなど広い範囲を色補修する場合は水でうす伸ばしして使う、といった使い分けができます。
※詳細は次の記事で解説しています。
簡単キズ隠しから本格カラーリペアまで、革製品の色補修はレノベイティングカラー補修チューブで解決! その2
またレノベイティングカラー補修クリームは、色数40色以上を誇るカラーバリエーションの非常に多いクリームです。
見た目の通り、絵の具のようにクリーム同士を混ぜ合わせて新たな色を作ることができます。
・色と色を混ぜ合わせて別の色を作る
・ブラックやホワイト、オフホワイトを混ぜて色のトーンを変える
・うすめクリームを混ぜて、発色を明るくする
といったことができます。
この辺も画材の絵の具とほぼ同じような感覚で使うことができます。
※参考記事
レノベイティングカラー補修クリーム、3色+αを混ぜて使えば、大体の色は作れる説。
※カラーバリエーションについてはこちらの動画で確認できます。