これまで当サイトではハイシャイン(鏡面磨き)についていくつか記事にしてきました。
ハイシャイン初挑戦の革靴のお手入れビギナーやなかなかうまく鏡面にできないとお悩みの方、シューケアのベテランでプロ並みの腕前の方など、いろいろな方にご覧いただいているようで、本当に嬉しい限りです。
ところで、皆さん。
ハイシャインをしたあとって、お手入れはどうしていますか?
おそらく、1~2回履いた程度であれば、水拭きしたりフィニッシャーブラシやハイシャイングローブで仕上げ直したりするくらいでしょうか。
靴クリームを入れるようなメインテナンスをしようとすると、おそらく①ハイシャインを一旦落として、②ベーシックなお手入れをする、③そして再びハイシャインをする、というようなプロセスを踏むのが一般的なようなです。
でも、正直いうと手間ですよね。
ベテラン勢のように、手早く仕上げ直しまでできればさほど苦ではありませんが、ハイシャインを覚え立てなビギナーだと、どうしても1足仕上げるまでに結構時間がかかってしまいます。
そもそも足数が多いといくら靴磨きが大好きでどれだけでも磨いていられるっていう人でも、なかなかに骨が折れる作業になってきます。
そこで今回は“サフィール流シューケア術 ハイシャイン後のお手入れ編”をお届けしようと思います!
目次
まとめ
………と、もったいぶった導入にしましたが、実はこれといって特別な事はいたしません。
あくまで“靴への効果を一番に考えるサフィールのポリシー”によって生産されるビーズワックスポリッシュの特性を活かしただけの話、なんです。
そう。単純に、「ハイシャインを取らず、基本的なお手入れからハイシャインまでの工程を行う」というだけのことです。
まずは馬毛ブラシやフィニッシャーブラシを使って、ほこりを払います。
ハイシャインがかかっているので、なるべく鏡面にキズをつけたくありません。
なので柔らかな毛足のフィニッシャーブラシを馬毛ブラシ代わりに使ってほこり落としをするのも大変オススメです。
フィニッシャーブラシによるブラッシングだけで鏡面のくもりや小キズを目立たなくする効果もあります。
それからクリーナーを使うのですが、もしも履く頻度がそう多くなく、さほど汚れていない状態であればクリーナーを使う必要すらないかもしれません。
泥はねや手の跡のような皮脂汚れなどブラシでは払いきれない汚れがあるとき、以前塗布したクリームやワックスはそのまま活かしながら表面の汚れや過剰なロウ分・油分を取り去るサフィール クリーニングローションやサフィールノワール コンディショニングクリーナーを使えば、鏡面部分のワックスを取り過ぎることなく、しっかりと汚れだけを取り除くことができます。
次に靴クリームを塗布しますが、これも何も気にせずアプライブラシでつま先からかかとまで、隅々までしっかりと塗布します。
鏡面部分は鏡面になっているワックス層を溶かすようなイメージで塗布するのが良いでしょう。
そしてブラッシング。
豚毛ブラシで塗布したクリームを馴染ませます。
鏡面部分は先ほどのクリーム塗布の時にすでにアプライブラシの跡がついてしまっています。
なのでここでも細かいことは気にせずいつも通りにブラッシングをしてください。
重要なのは、靴クリームで柔らかくなった鏡面部分のワックス層も一緒に栄養として靴になじませる、ということです。
これは、
からこそ、意味を成すお手入れなのです。
続いてハイシャインの仕上げ直しに入ります。
お手入れ前にハイシャインを取らないことで享受できるもう一つのメリットは“下地づくりの簡略化”です。
以前の記事ではハイシャインの極意を「下地づくり」とご説明しました。
しっかりとポリッシュを重ねて靴表面の凹凸を埋めることでハイシャインは美しく速くできるようになる、という内容でしたね。
今回、ハイシャインを取らない=ワックスを取らないでお手入れをしているので、靴にはまだハイシャインのベースとなるポリッシュが残っている状態と言えます。
したがって、初めてハイシャインする時やリセットしてからの仕上げ直しの時に比べるとハイシャイン完成までのスピードはかなり速くなります。
速く凹凸が埋まることで、きれいな鏡面に仕上げられるワックス層の厚みに達するまでの時間を短縮できるわけです。
ということで、ベースづくりから塗り重ね、平滑にならすところまでサラッとやってしまいましょう。
さあ、いよいよラストです。
ここまでくると、元々ハイシャインがしてあってもなくってもやることは一緒です。
しっかりと水拭きをして、フィニッシャーブラシ・ハイシャイングローブで曇りやクロスの拭き筋を晴らし、鏡面を美しく整えて完成です。
ハイシャインで仕上げた靴は、しばらくはハイシャイングローブでの乾拭きやフィニッシャーブラシのブラッシングで美しさを保つことができます。
ただ、履く頻度によりますが1ヶ月に1度は基本的なお手入れをしたいところ。
そんな時、サフィールの靴クリームやポリッシュでお手入れをしている靴であればハイシャインがしてあってもそのままお手入れをしてしまってまったく問題がないということがおわかりいただけたかと思います。
ただし、鏡面部分にキズがあったりひびやはがれがあり靴クリームの塗布だけでは消せそうにない時は、いっそ割り切って取ってしまった方が仕上りはきれいです。
※ハイシャインを安全に取る方法はこちらを参照ください。
また毎回はしないまでも、定期的には靴に残留するクリームの入れ替えをするためにリセットは有効といえます。
上記記事「ハイシャインを取る方法」やサフィールノワール ナチュラルクリーナーを使ったリセットがおすすめです。
サフィール流ハイシャインは見た目だけでなく、靴のコンディションを整えるのにも最適なシューケア術です。
時間を有効に使いながら、大切な靴に極上のケアを与えてあげてください。
今回の記事で紹介した商品はこちらで購入できます。
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