2度塗りをする場合も1度目同様に布やブラシで塗布しますが、2度目の塗布時は浸透し切れない余分なソールガードが表面に残るので、それはクロスで拭き取ります。
2度目の塗布後は、6時間から半日ほど置いてしっかり乾かしてください。
※しっかり乾かすことで滑りやすさは解消されますが、念の為ケア後の履き始めは十分ご注意ください。
★革底のお手入れで注意したいこと
革底をお手入れする際、ワックス配合のクリームやローションの使用は避けた方がよいです。
ワックスは被膜による防水効果が高く革底のお手入れにも有効のように思われますが、表層に張った被膜は歩いているうちに削れてしまいますからあまり意味がありません。
むしろワックス配合の製品でケアした直後は表面が被膜でツルツルになるので、歩く時に滑りやすくなってしまいます。
また固形油分(たとえばダビンオイルHPなど)も革底のお手入れには不向きです。
油分による保護効果は、ソールガードの説明にもある通り非常に有効なのですが使用する量や頻度に細心の注意が必要となります。
「1ヶ月に1回の靴のお手入れ時に同じ頻度でミンクオイルを塗布」というと、もしかしたら油分過多になっているかもしれません。
固形油分は「乾燥しにくい」ことが最大の特徴ですが逆に言うと「乾きにくい」とも言えます。
皮革の深層まで浸透するのにも時間がかかるので、塗布後に油分のぬめりが薄れて履けるようになるまでに相応の時間がかかります。
また表面が乾いたように見えても皮革の奥にはまだ十分に油分が残っています。「乾燥しているな」と見た目の判断で固形オイルを塗ることを繰り返してしてしまうと油分過多な状態となり、ソールが過剰に柔らかくなったり、油分の分だけ重みが増したり、場合によっては革底を通り抜けた油分が中底にまで至ってしまい、カビや腐敗の原因となるケースもあります。
固形のオイルは絶対使ってはダメ!というほどではありませんが、お手入れの時に余計に気を使う事が多くなるので、サフィールノワール ソールガードの方が断然使い勝手に勝っています。