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マドラス“M442”の革底(レザーソール)をお手入れしよう!

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公開日:2022/05/13    /  最終更新日:2023/07/19

マドラス“M442”の革底(レザーソール)をお手入れしよう!

マドラス オンラインショップ コラボ
madras-マドラス-手軽にできる靴のお手入れ

国産シューメーカーの雄、madras マドラスの売れ筋シューズ お手入れ徹底攻略!

革底(レザーソール)もお手入れすれば、靴長持ち 編!

madras マドラス とShoesLifeシューズライフのコラボ企画 革底のお手入れ編

本記事は、創立100周年を迎えたマドラス株式会社の公式オンラインショップとのコラボレーション企画です。
前回はマドラスの売れ筋シューズ“M442”をモデルにかんたん・クイックなお手軽ケアをご紹介しました。

 

マドラスブランドのシューケア用品は、世界でも有数のシューケアブランドの中から、マドラス社が自社の靴のお手入れに適したアイテムを厳選セレクトして提供しています。

今回、短期連載で「マドラス純正シューケア用品(+α)を使ったマドラスシューズのお手入れ」をご紹介し、ともにマドラスの靴を美しく履き続け、その魅力をさらに引き出すケア用品の特徴や使い方をお伝えしてまいります。


目次

  1. 靴紹介(アウトソール)について
  2. 革底のお手入れ
    ・ほこりを払う
    ・サフィールノワール ソールガードを塗布する
    ・乾かす
  3. まとめ

 

1.靴紹介(アウトソールについて)

前回に続き、今回のモデルとなる靴は「マドラス madras 外羽根プレーントゥ・ドレスシューズ M442」。

さてこちらのM442ですが、以下画像をご覧の通り靴底は革底(レザーソール)です。

製法はマッケイ(甲革・中底・本底を一緒に通し縫いする製法)ですが、押縁を用いずミッドソールに直接縫い付けることによりブラックラピド製法のようにアッパーが乗っているように見える「かき伏せマッケイ製法」が採用されています。

すっきりとした見た目でドレッシーな印象を与えます。さらに履き心地にこだわり、インソール踏付部にOrthoLite(オーソライト)を採用しており、クッション性と屈曲性を確保したボロネーゼ製法が用いられている、というのがこのM442の優れた点。

 

 

マドラスの売れ筋シューズ M442は革底(レザーソール)仕様。

マドラスの売れ筋シューズ M442は革底(レザーソール)仕様。

しばらく履いて表面が削れた革底の画像です。

しばらく履いていると表面が削れてきます

革底のメリットとして、返り・しなりが良く足馴染みがよいこと通気性が高いことなどがよく知られています。

 

デメリットももちろんあって、第一に雨に弱いこと。どうしても革底が濡れた路面の水気を吸ってしまい、靴内にまで染み込んでしまいます。
第二に乾燥してしまうこと。ゴム製の靴底(ラバーソール)とは異なり、革自体が持つ油分・水分が乾燥し抜けてしまうことで柔軟性や耐久性が失われてしまいます。
そして第三は一と二に関連しますが耐摩耗性が低いことです。湿ったまま、あるいは乾燥したまま履き続けると容易に削れてすり減っていき、しまいには穴が空いてしまうことも………。

 

魅力的ではありますが、弱点もある“革底”ですが、聡明な読者の皆様はすでにお気づきかと思います。
革底も“革製品”ということで、きちんとお手入れをしておけば、ダメージを軽減させることができ、消耗や劣化を遅らせて長持ちさせることができるんです。

2.革底のお手入れ方法

それではさっそく革底のお手入れ方法についてご紹介します。

使用するのはこちら。

サフィールノワール ソールガード

サフィールノワール ソールガード

2種の植物性油分〈セサミシードオイル〉〈アボカドオイル〉は、靴底の革素材に油分の潤いを与えて、柔軟性を維持し、キズや削れ、摩耗を起こりにくくします。また油分が浸透することで防水性が向上、雨などの水気の侵入を抑えます。

 

このサフィールノワール ソールガードを使ってお手入れをすることで、革靴の消耗を和らげることができるようになります!

★汚れを払う

靴底に付着したゴミや汚れをブラシで払います。

靴底に付着したゴミや汚れをブラシで払います。

まずは靴底についた砂利や泥、ほこりなどをブラシで払います。

ブラッシング後、ブラシの毛先に砂利などがついてしまうので普段使用している靴のお手入れ用のブラシとは別のものを用意したいところです。

★靴底に塗る

ここでは、あらかじめ小皿などの容器や小さなブラシをご用意ください。
まずは小皿などに“サフィールノワール ソールガード”を適量取ります。

小皿などにサフィールノワール ソールガードを適量取ります。

小皿などにサフィールノワール ソールガードを適量取ります。

小皿に移したソールガードをブラシなどに取り、靴底に塗り拡げます。

小皿に移したソールガードをブラシなどに取り、靴底に塗り拡げます。

ブラシに取ったソールガードを靴底に塗り拡げる

新品の靴の場合、革底表面は冒頭でご覧頂いたように仕上げ剤やワックスが塗布されているためソールガードが浸透しづらくなっています。
履きおろしてから、革底表面が削れた頃合いがソールガードを塗る最初のチャンスです!

★塗布直後のBefore After

向かって左側が塗布前、右側が塗布直後の靴底です。

← Before After →

左側の塗布前と比べると、右側の塗布直後は色が濃く(それどころか黒く!)なりました。

 

油分の影響で、ソールガードが効いているところは色味が濃くなってしまいます。

 

これはまだ油分が浸透し切っておらず、革底表面に滞留している状態です。ソールガードは浸透性が高く固形状のグリスやオイルに比べて表面がベタベタ・ヌルヌルになることはありませんが、それでもこのまま履き出してしまうとツルツルの床の上などでは滑ってしまう恐れがあります。
危ないので、念のためまずはしっかりと乾かすようにしてください。

★しばし乾燥させた後

しばらく時間を置いて乾かした後の画像、左側がビフォア、右側がアフターです。

随分と色の濃さが薄れてきました。

気候や環境によっても異なりますが、1時間ほど置けば履き始められますし、半日程度置くことで油分のヌメりで滑ることはほぼなくなります。

3.まとめ

靴が革底の場合であっても、極論お手入れせずに履き続けることはできてしまいます。
ですが、定期的に多少の手間をかけるだけで消耗の具合は大きく変わってきます。

 

靴底は靴を構成するパーツの中では替えの効く部材ではありますが、当然靴底が新しくなることでせっかく履き馴染んだ感覚がそこだけリセットされてしまうわけです。
費用や手間のこともありますが、何より少しでも長く保たせることが、「快適な履き心地に育ったお気に入りの1足をより長く履き続ける」ということにつながるわけです。

 

ぜひお試しいただき、革底のお手入れの効果を実際に体感いただけましたら幸いです。

madras マドラスオンラインショップでもお手入れに関する記事が掲載されています。
そちらもぜひご覧ください!


 


 

※マドラスの靴のお手入れについてはこちらの記事でもご紹介しています。

Le Beau
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