前回、梅雨に向けて防水スプレーについて学んで雨に備えよう!という記事を公開しましたが、そうこうしているうちに早速日本の半分が梅雨入りしてしまいました(汗)
例年に比べて20日くらい梅雨入りが早いようですね。
全国的に雨対策関連の商材(傘、レインブーツなど)について、急ピッチで売場作りが進んでいるそうです。
梅雨前に衣替えの準備とか、週末ふとん干そうとか、いろいろ予定していたのに台無しです………。
ということで、せめて靴やかばんなどの革製品の梅雨対策はしっかりやっておきたい、という方をShoesLifeは応援いたします!
さて今回は、サフィールのメーカーであるアベル社がおすすめする防水スプレーの使い方について、ご紹介したいと思います。
※引用元 saphir.com
How to use the Medaille D’Or Super Invulner spray
どんな素材に適しているか、使用頻度はどのくらいかなど、ウォータープルーフスプレーの正しい使い方に関する質問をよくいただきます。
それではご紹介しましょう。
こちらのサフィールノワール ウォータープルーフスプレーは、水、雪、泥、油、そのほかの汚れからレザーやテキスタイルなどあらゆる素材を保護するのにうってつけの製品です。
シリコンやグリス不使用の高濃度レシピで、ナッパレザー(ヌメ革)やシルク(絹)のようなひときわ繊細な素材にも安心してお使いいただけます。見えない層を素材の上に作り、水などの液体や泥がレザーに染み込むのを防ぎます。
大切な靴に保護層をプラスするウォータープルーフスプレーはスエード、デリケートレザー、テキスタイルなど基本的にどんな素材にもお使いいただけます。
スエードが汚れていないこと、乾いていることを確認してからスプレーしてください。
傷みが激しい場合はスペシャルスエード&ヌバックスプレーをお使いいただく方がいいかもしれません。
汚れもなく状態もよく乾いていれば、ウォータープルーフスプレーの缶をよく振り、20センチほど離してかけすぎないように靴全体にスプレーします。スプレー後、30分ほどおいて乾かせば、どんな汚れからも靴を守ってくれます。
テキスタイルへのスプレー方法はスエードの場合と同じですが、種類によって下準備が異なります。たとえば、ベルベットは軽くブラッシングすれば十分ですが、より弾力性のあるキャンバス地は水とスポンジで汚れを落としてもいいでしょう。汚れがひどい場合はオムニローションでの洗浄をお勧めします。
テキスタイルが汚れていないきれいで乾いた状態であることをかならず確認してからスプレーしてください。
スムースレザーの場合、スプレー前に通常のお手入れを行ってください。
レザーに合わせてレノマットリムーバーかサフィールノワール ナチュラルクリーナーで汚れを落としてください。さほど汚れていない場合や古いワックスの層だけ落としたい場合はサフィールノワール コンディショニングクリーナーをお使いください。
汚れを落としたらクリームで皮革に栄養を与えます。水分補給が必要なレザーにはレノベイタークリーム、補色したい場合はクレム1925、デリケートレザーにはスペシャルナッパデリケートクリーム、コードバンレザーにはコードバンクリームといったように、かならず皮革の種類と状態に合うクリームをお選びください。
水分補給と栄養補給が済んだらお好みでビーズワックスポリッシュやミラーグロスを使って仕上げ磨きができます。
この段階でレザーには栄養が浸透し、サフィールのクリームやポリッシュの保護成分が形成する保護層で十分に保護されていますが、悪天候や大雨の中で靴を履く予定があれば前述の要領でウォータープルーフスプレーをかけてください。これで靴はしっかりと保護され、水や泥が染み込むのを防ぎます。
特にナッパレザー(ヌメ革)は繊細なうえに、スペシャルナッパデリケートクリームはワックスを含まないので、ウォータープルーフスプレーが欠かせません。このような繊細なレザーを水染みや経年摩耗による黒ずみから守るため定期的にウォータープルーフスプレーをかけることをお勧めします。
おろしたての靴にも忘れずにウォータープルーフスプレーをかけるかサフィールのクリームやポリッシュを塗って保護してください。この処理を怠ると、レザーの仕上げによっては靴が水や泥に触れると水染みやシミになる恐れがあります。
防水スプレーの上から鏡面磨きはできますか。
サフィールノワール ウォータープルーフスプレーの保護性能は、その上に塗布されるクリームやポリッシュによって取り除かれてしまうため、ウォータープルーフスプレーは常に最後に使用する方が効果的です。
ポリッシュやクリームなどの製品には溶剤が含まれており、防水スプレーの層を溶かしてしまいます。そのため、サフィールノワール ウォータープルーフスプレーは常に最後に使用します。
できるだけ最高の輝きを持続させることを考えるなら、サフィールノワール ウォータープルーフスプレーの使用は控えてもよいです。なぜなら、防水スプレーを使用することでポリッシュによる光沢を鈍らせてしまう(曇らせる)可能性があるためです。
防水スプレーの使用頻度はどのくらいがいいですか。
これは、あなたがどのくらいの頻度で靴を履いているかによります。
他のシューケア方法と同様に、頻度は靴を履く頻度に合わせる必要があります。頻繁に靴を履く場合は、週1回のサフィールノワール ウォータプルーフスプレーの使用をお勧めします。靴を長持ちさせるには、連日履くのではなく、最低でも1日はシューツリーで休ませることが大切です。たまにしか靴を履かない場合は、サフィールノワール ウォータプルーフスプレーの使用頻度を少なくすることもできます。
靴にクリームを塗る前に防水スプレーを落とした方がいいですか。
通常、サフィールノワール ウォータプルーフスプレーの構成する層は、靴を履いているうちにすり減ってしまうので、定期的に塗布する必要があります。さらに、シューケアの最初のステップは、スエードやスムースレザーにかかわらず、常に靴のクリーニングです。そのため、サフィールノワール ウォータプルーフスプレーのすり減って残っている層を取り除こうと特別意識して落とそうとする必要はありません。
この製品は、日常のシューケアで行うクリーニングの工程で簡単に溶け込むよう設計されています。
Written by Louis Lampertsdörfer (@louislampertsdoerfer)
文:ルイ・ランパーツデルファ(インスタグラム:@louislampertsdoerfer)
フランス本国、サフィールのメーカー アベル社が提唱する防水スプレーの使い方はいかがでしたでしょうか?
防水スプレーの使い方や使用にあたっての疑問などは、同じような質問は日本でも多く寄せられます。
結局のところ、防水スプレーを使用する時は、防水スプレーによって得られる効果のうち何を重視するのか(撥水性なのか、防汚性なのか、ツヤは残したいのかなど)によって使用の有無や頻度が変わってくるわけです。
もし防水スプレーを使って、雨・汚れから靴やかばんなどを保護しようと思ったときには、サフィールノワール ウォータープルーフスプレーはあらゆる素材に安心して使用できるベストバイな商品である、という点はぜひ参考にしてみてください。
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