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靴のお手入れクロスにまつわる3つのはてな

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公開日:2020/08/06    /  最終更新日:2023/08/10

靴のお手入れクロスにまつわる3つのはてな

様々な靴磨き用のクロス(布)の画像

ハイシャイン(鏡面磨き)をする上で、“クロス(布地)”も重要なアイテムのひとつです。

使い古して着なくなった肌着などは捨てる前のもうひと頑張りで靴磨きに使われる方も多いと思います。
なんならハイシャインまで行う方もいらっしゃいますが、これが意外とハイシャインができるまでに時間がかかったり、そもそも中々ハイシャインにまで至らないなんて事もあるのではないでしょうか?

弘法筆を選ばず、ということわざの通り、プロや手慣れた方は別にどんな道具であってもある程度のクオリティでお手入れできてしまうものですが、案外バカにできなくて、その効力を見落としがちなのが“クロス”です。

 

さて、まずは最初の疑問を解消しましょう。
くたくたになったお役御免目前な肌着ではハイシャインするのに苦戦してしまう理由、それはいったいどんなことなのでしょうか?

 

それは肌着で用いられている布地の「目」にあります。
もともと肌着は通気性を高めるために、織り目がゆるく詰まっていません。衣類としては着心地もよく最高なのですが、靴磨きで使うとすると、特にハイシャインではそのゆるさが遊びとなって動いてしまい、ポリッシュを層になるように乗せ重ねにくいです。
また保水力にも欠けるので、使う水の加減の調整もしにくいです。

ハイシャインはワックスの膜を皮革の上に乗せ重ねる作業を繰り返します。したがって目の詰まった布の方が扱いやすく、フランネルのようなあえて毛羽立たせた加工をすることで摩擦がかけやすかったり、クリームやワックス、水をクロスにしっかりと含ませておけるのが靴磨き用に作られているクロスを使うメリットとなります。

はてな1
仕様の違いで仕上がりに差は出るのか?

SAPHIR(サフィール) コットン フランネル ポリッシュクロス

同じように見える靴磨き用のクロスでも、実は加工を少しずつ変えていたします。
では仕様の違いで仕上がりには差が出るのでしょうか?

コットンフランネルの仕様の違いは、靴磨きの仕上がり具合にさほどの差は出ませんが、工程での違いは生じてきます。
その理由としては、布生地の厚さによってハイシャインをする時の指先の力加減が変わりからです。また布生地が厚ければクリームやローションを含みやすく量も多くなり、薄ければクリーム・ローションを含みにくく量も少ない、というような違いが生じるからです。

どちらも感覚が違うだけでなので不都合はありませんが、感覚は人それぞれ好みがありますので、自分に合ったお好みのクロスに出会えるまでいろいろな種類を試してみるのものも、靴磨きの楽しむのひとつです。

【尾州織物】コットンフランネルクロスEX 大判1枚入り
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SaphirNoir(ノワール)ポリッシュクロス
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サフィールノワールのロゴの入った大判のコットンクロス ¥1,100(税込)


 

はてな2
クロスは使い捨て?再利用できる?

使っていくとだんだん汚れていく靴磨き用のクロス

コットンフランネルクロスを使ってハイシャインをしていくと、布生地の柔らかい風合いはクリームやポリッシュのワックス・油分で固くなり、指の圧で押し潰されていくことで失われていきます。
またシワが寄ったり、ほつれ、糸くず等がでてきたりもします。

繊維が傷んだ状態でハイシャインをしようとすると、繊維の跡が残ったり、せっかくの鏡面に無用な傷が入ってしまったりして、美しくハイシャインに仕上げにくくなってきます。

したがって、一度使ったクロスを再利用しようと思ったら、一度ぬるま湯などでゆすぎ(中性洗剤等を使用するのもあり)洗った後は、乾拭きやハイシャインなどの仕上げ磨き用としてではなく、クリーナーやリムーバーを使った汚れ落とし用の布として使用するのがおすすめです。

 

どちらにせよ、クリームやポリッシュが布に残った状態での再利用はかえって靴を汚してしまったり、ハイシャインを仕上げるときの妨げとなりますのでよく洗ってから再利用するようにしてください。

SaphirNoir(ノワール)ハイシャインポリッシュクロス アドバンスド
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はてな3
化繊(ハイシャイングローブ)はどう使う?

Sleipnir(スレイプニル)ハイシャイングローブ

化繊で作られた靴磨き用のクロスは摩擦熱がかかりやすく、ワックス(ロウ分)を乗せた皮革製品に使うことでかんたんに強い光沢を出すことができます。
したがって靴磨きの最後の仕上げにハイシャイングローブを使用することで、より手軽に美しい光沢を皮革に与えることができます。
ハイシャインをした部分へ使用する際は、ハイシャイングローブに少量の水を付けて手早く磨き上げることで、全体に均等に摩擦熱をかけることができるので強い光沢を出すのに適しているほか、その効果で鏡面のくもりを取ったり、小キズを消したりすることができます。お出かけ前の簡易的な仕上げ直しに最適、というわけです。

 

お出かけ前にササっと磨けて、持ち歩きにも困らないサイズ感なので、お手元に1つ用意しておくと非常に重宝しますよ。

まとめ

今回は、靴のお手入れに使用する“クロス(布地)”の役割と効果についてお話ししました。
靴磨きや革製品のお手入れの道具として、クロスやグローブは重要な役割を果たしており、またさまざま種類があります。

その使い心地の好みはいろいろですが、まだ使ったことがないものがあったら、ぜひ試してみて自分に合ったクロスを探し出してみてください。


 

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Le Beau
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