仕上げに鏡面磨きを施して修復は完了です。
今回は、サフィールノワール ミラーグロスとサフィールノワール ビーズワックスポリッシュを使います。
仕上げの工程を簡単にまとめましたので、ご参考になさってください。
まず、全体にビーズワックスポリッシュを塗り、ブラシで軽く磨きます。
次に、ミラーグロスを塗ります。最初の2回は、革の表面の凹凸を埋めるためにたっぷりと塗ります。
ワックスが固まると表面が滑らかになるので、クロスで磨いて光沢を出します。
ブラシで軽く磨いてもいいです。全体に塗って磨くようにしてください。
3~5回目は少量を塗り、クロスで磨きます。しばらく置いて乾燥させてからクロスで磨いてください。
力を入れすぎないように注意して円を描くように磨いてください。
力を入れすぎるとせっかくできた層が剥がれてしまいます。基本的に軽く滑らせるだけで十分です。
ビーズワックスポリッシュを1回塗って鏡面磨きの完成です。
ミラーグロスよりも溶剤と油分を多く含むビーズワックスポリッシュは、ソフトワックスに分類されます。
ビーズワックスの溶剤と油分が固いミラーグロスを滑らかにし、より深い光沢を生みます。
ミラーグロスが“曇る”ことがありますが、ビーズワックスポリッシュを使うことで解消できます。
*原則として、曲がりにくいつま先とかかとにだけ鏡面磨きを施します。
ワックスが乾くと固い層になるので、歩いているときに曲がるとひび割れてしまいます。