革靴の防水対策としてまず思いつくのは、防水スプレーですよね。
しかし、革靴と防水スプレーの関係性にはさまざまな意見が飛び交い、賛否両論があります。
こちらの記事では、雨が多くなるこれからの季節に備え、革靴の防水対策について深堀していきます。
革靴と防水スプレーの関係性や、防水スプレー以外の効果的な防水アイテムをご紹介するので最後までお読みくださいね。
3.防水スプレー以外の防水アイテム
・ポリッシュ
・フッ素配合の靴クリーム
・ナノテクノロジーのクリーム
弊社が公式X(旧Twitter)にて実施したアンケートでもこのような結果となりました。
はい…4.8%
いいえ…52.4%
スエード(起毛)のみ使っている…42.9%
「いいえ」を選ばれた方が圧倒的に多い結果となりました。
次いで、「スエードのみに使っている」が多く、スムースレザー(ツヤ革)に防水スプレーを使っている方はたったの4.8%ということが分かります。
なぜ、スムースレザー(ツヤ革)に防水スプレーを使わないのでしょうか?
Googleで「革靴 防水スプレー」と検索すると、関連キーワードには
革靴 防水スプレー 白くなった
革靴 防水スプレー ダメ
革靴 防水スプレー 必要か
などの検索結果が表示されます。
こちらの検索結果に挙げられたような「革靴に防水スプレーをかけると白く曇ってしまう」や「光沢感がなくなる」というネガティブなイメージが防水スプレーにはあるようです。
防水スプレーを使わないと答えた方の中には、苦手だとハッキリ思われている方も多いのではないでしょうか。
では、スムースレザー(ツヤ革)に防水スプレーを使わなくてもいいのでしょうか?
当サイトでも幾度となくこの革靴と防水スプレーの関係性をお伝えしてきました。
こちらの記事でもあるように、「防水スプレーを使うor使わない」の答えは、どちらも正解ということ。
革を水気から守るために防水スプレーの使用が推奨されていますが、日頃からしっかりと基本的なお手入れをしている革靴であれば防水スプレーを使わなくても良いというのが弊社の考えです。
苦手だという方は、無理に防水スプレーを使う必要はありません。
その代わり、基本的なお手入れをしっかりして水気によるトラブルを回避しましょう。
ちなみに、基本的なお手入れとはこんな感じです。
1.馬毛ブラシでホコリを払う
2.クリーナーで汚れ落とし
3.靴クリームを塗布
この一連で防水効果があるのは、「3.靴クリーム」の工程です。
靴クリームに含まれる油分が革に水気が染み込むのを防ぎ、ワックスの被膜が水気を弾くので革が水を含むことはありません。
しかし、夏には台風やゲリラ豪雨に見舞われる機会が増えるので、より一層防水対策を徹底する必要があります。
「だけど、防水スプレーが苦手なのにどうすればいいの?」と思われた、そこのあなた。
安心してください。おすすめのアイテムがあります!
基本的なお手入れを済ませた後、さらに防水性をアップさせる方法としてポリッシュを塗り重ねるという方法があります。
ポリッシュとは、革靴に光沢を出すツールとして使われるいわゆるワックスのこと。
つま先を鏡面のように輝かせるハイシャイン(鏡面磨き)に仕上げるのにも欠かせない、ワンランク上の靴磨きに必要不可欠なアイテムです。
ハイシャイン(鏡面磨き)
光沢を出すために含まれるワックス成分は防水性に優れており、全体に塗り伸ばすことで水気が革に浸透するのを防いでくれます。
鏡面磨き専用と思われがちなポリッシュですが、鏡面磨きにまで仕上げなくても全体にうすく塗布しておくことで、靴クリームだけを塗布するよりもさらに防水効果を発揮してくれます。
また、ポリッシュでコーティングすることで革に傷が付くことも防止する効果があり、美しく魅せる以外にポリッシュを塗布するメリットはたくさんあるのです。
基本的なお手入れを完了させたら、ポリッシュを全体に塗り重ねていきます。
ポリッシュを上手に塗るためには水の使い方が重要です。
1.クロスを指に巻いたら少量の水で湿らせます。
2.湿らせたクロスにポリッシュを少量つけ、革靴全体に塗り伸ばします。
3.クロスを巻き直し、先ほどより多めの水をつけ、革靴全体を水研ぎします。
これだけでも十分ですが、やわらかいヤギ毛のブラシと化繊素材のグローブを使って摩擦熱をかけると、さらに光沢が増して完璧な仕上がりを目指すことができます。
SaphirNoir(サフィールノワール)ビーズワックスポリッシュ
SAPHIR(サフィール)と上位ラインSaphirNoir(サフィールノワール)のビーズワックスポリッシュは、天然原料のカルナバワックス、ビーズワックスベースのポリッシュです。
透明感のある光沢と防水効果を与えるだけでなく、ビーズワックスとカルナバワックスには優れた栄養と保革効果があります。
いつものお手入れにひと手間加えるだけで、透明感のある輝きと防水効果を兼ね備えた革靴へレベルアップするので一石二鳥なのです。
同じくサフィールには、栄養・補色・防水の3拍子が揃ったビーズワックスデラックスクリームがあります。
一般的な靴クリームに防水効果があることをお伝えしたばかりなので、「どの靴クリームもそうじゃないの?」と思われるかもしれませんが、こちらのビーズワックスデラックスクリームは防水スプレーに含まれるフッ化炭素(フッ素)が含まれているので、防水対策として塗布するのにピッタリな靴クリームなのです。
スポンジアプリケーターで簡単に塗れます
雨に打たれると流れてしまう防水スプレーは、雨の日の外出時には毎回スプレーする必要があります。
そうでなくても、半月に1回くらいの頻度で使うことが推奨されている防水スプレーと比べて、靴クリームは1ヵ月に1回で良いので手間もかかりません。
写真向かって左:塗布前/右:塗布後
先ほどご紹介したビーズワックスポリッシュと同じく、こちらも主成分は栄養価の高いビーズワックスがベースなので保革性も抜群です。
ニュートラル(無色)以外は豊富な顔料が配合されており、革靴の色に合わせて選ぶと補色効果も発揮し、いつまでも美しい見た目をキープすることができます。
ナノ技術で構成される粒子が皮革に素早く浸透して内側から防水効果を発揮し、ビーズワックスによる栄養と保革効果も与えます。
さらにこちらのナノクリームの凄いところは、汚れ落とし効果も兼ね備えていること。
これ1本で基本的なお手入れを簡単に仕上げることができます。
写真向かって左:SAPHIR(サフィール)ユニバーサルレザーローション/右:TARRAGO(タラゴ)ナノクリーム
同じオールインワンタイプのサフィールのユニバーサルレザーローションを塗布したスニーカーと、ナノクリームを塗布したスニーカーに水を落としてみると、ナノクリームは表面張力が働き球体になり、コロコロと水滴が踊る“ロータス効果”が見られました。
革靴やスニーカーに限らず、財布やカバンなどの小物にも使える汎用性の高さも魅力。
革のソファであれば、飲み物をこぼしてしまった際にも弾いてくれるので安心です。
防水効果に優れたアイテムをご紹介しました。
防水スプレーが苦手という方でも取り入れやすい物ばかりだったのではないでしょうか。
雨が多くなるこれからの季節に防水対策は必須です。
ご自身に合うアイテムを見つけて、大切な革靴を守ってくださいね。
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