お気に入りの革靴やスニーカー、バッグを雨や汚濁から守るためには、素材に合った防水スプレーを正しく選ぶことが極めて重要です。
間違ったアイテムを使用すると、防水効果が得られないばかりか、革の通気性を損ねたり、変色・シミ・ツヤ消失などのトラブルを引き起こしたりするリスクがあります。
この記事では、革製品のプロの視点から、失敗しない選び方の基準・素材別の向き不向き・目的別のおすすめアイテム・正しい使い方を分かりやすく解説します。
田中 忍 / ShoesLifeライター
シューケア・レザーケアに携わって20年、現場での経験と検証をもとに実践的なケア方法を発信。
SAPHIR シューケアアドバイザー/シューケアトレーナー、レザーソムリエ(日本革類卸売事業協同組合認定)。
防水ケアアイテムを選ぶ際は、まず
の3つを確認するのが基本です。
| 目的・対象素材 | 推奨成分・タイプ | 特長・選定のポイント |
|---|---|---|
| 革靴・レザーバッグ全般 | フッ素系スプレー | 通気性を維持し、油汚れも防ぐ |
| スエード・起毛革 | フッ素系スプレー | 毛足を潰さずに撥水効果を与える |
| ゴアテックス・ハイテク素材 | フッ素系スプレー | 透湿性を阻害しないことが必須条件 |
| デリケート革・ハイブランド | シリコーン不使用・微粒子スプレー | 変色や白化を防ぐ超微粒子タイプ |
| スニーカー(多素材) | 天然成分ベース・ミスト | 環境や人に優しく、異素材混合に対応 |
| 革の栄養補給も兼ねたい | ナノローション/クリーム | 保革(栄養・ツヤ)と防水が1本で完結 |
※ 素材ごとに適した防水ケア用品を選ぶことで、撥水効果だけでなく素材本来の風合いや通気性を維持しながら保護できます。
お手入れする持ち物の「素材」によって、防水スプレーとの相性は大きく異なります。
一般的な皮革に防水スプレーは問題なく使用できます。
そもそも雨に強い素材なので、防水スプレーは必須ではありません。
本来は使わなくてもいいですが、汚れを付きにくくする効果を与えるために使用したい場合は、スプレーした後にクロスで軽く乾拭きしてあげると曇りが消えます。
通気性を保ちながら防水効果を持っているハイテク素材は、元々の素材自体が持っている防水効果を維持できる防水スプレーが必須です。
通気性を持っている素材には、フッ素系の防水スプレーを使ってください。
革の目を埋めずにフッ素の粒子を積み重ねて、水や油の分子を通さないで水を弾くことができます。
ヘビ革やワニ革などの爬虫類革は特殊な加工が施されているため、一般的な防水スプレーをかけると色落ちやツヤ消失の原因になります。
必ず専用のケア用品を使用するか、目立たない場所でテストしてください。
ヨーロッパの歴史あるシューケアブランド「サフィール(SAPHIR)」および「タラゴ(TARRAGO)」より、用途に合わせた最適なアイテムをご紹介します。

ロータス効果


サフィールを製造・販売しているフランスのアベル社CEOによれば、欧州のセレブリティが大雑把に扱ってもトラブルが起こりにくいように、溶剤の種類や量、成分の配合比率などを絶妙な加減に設定しているという面白い誕生秘話があります。
とても細かい霧で噴霧されるので、革の表面が白く曇りにくく、ムラにもなりにくいのが特長です。
高級メーカーの革靴やバッグにも安心してお使いいただけます。



防水効果を十分に発揮させるには、正しく塗布することが不可欠です。手順を守って作業を行いましょう。
防水スプレーは、持ち物の素材(革、スエード、合成皮革、スニーカーなど)に合った「性質・性能」を選ぶことが長持ちさせる鍵となります。
プロ仕様の「サフィール」や「タラゴ」などの高品質なアイテムを取り入れ、正しいお手入れ方法で大切な靴やバッグを水や汚れから守りましょう。




