写真をよく見ると、右の靴(写真では左)は左の靴に比べて、ヴァンプの内側がわずかに膨らんでいるのがわかります。その方法については以下で説明します。
これは私が自分で思いついたことを、ある靴で試して成功して以来、時々少し手を加える必要がある靴にこの方法を実践しています。ここでは、いわゆる若年性外反母趾が原因で圧迫が特に気になる靴と、小指の上が少し圧迫された靴の2足について手順を紹介します。
つまり、その時のフィット感に問題はなく、これまで微修正で済んでいたからこそ、こういった自分なりの革靴の伸ばし方を試したという訳です。また、靴店が持っているストレッチマシンは、特定の場所だけを伸ばすには限界がありますが、このような自作の解決策では、もう少し精度を高めることができます。
この方法に必要なものは、伸ばしたい靴によくフィットするシューツリー(特に伸ばしたい部分にしっかりとフィットすることが重要)、足の痛みを和らげるために作られた傷パッチや同様の絆創膏(様々なサイズから選ぶことができます)、フェルトリング(角質の圧力を減らすために使用します)です。後者2つは、薬局やドラッグストアの足のお悩み関連の棚で購入できます。
また、改造したシューツリーを装着する前に、革用ローションや革を少し柔らかくするストレッチスプレーで、伸ばす部分の内側と外側を湿らせておくと効果的です。