パテントレザーとは何か

カーフレザーやカウレザー（またはゴートレザー）をワニスでコーティングしたものがパテントレザーです。こうすることで、タンナーはレザーの傷を隠し、見栄えよくすることができます。

見た目は高級感と特別感のあるパテントレザーですが、実は革の傷や欠陥をワニスで目立たなくした訳アリ品質の革でできているのです。

パテントレザーのお手入れ方法

パテントレザーはポリウレタンのワニスでコーティングされているので、お手入れは比較的簡単です。パテントレザーのお手入れにはサフィールヴァーニスライフエナメルローションをおすすめします。

クロスで靴の汚れをさっと落としたら、ヴァーニスライフエナメルローションを塗り数分おいて乾かします。

乾くとレザーの表面に白い膜ができます。後は乾いた布で磨くだけで元の光沢が蘇ります。

パテントレザーにこまかい傷が付かないようにごくやわらかいポリッシュクロスを使うことが肝要です。そこで、ヴァーニスライフエナメルローションに付属のクロスをお使いになることをおすすめします。

パテントレザーが摩耗して傷や退色が見られる場合は、ブラックのヴァーニスライフエナメルローションを使うと補色できます。

鏡面磨きはパテントレザーの代わりになるか

お分かりのように、パテントレザーはメンテナンスがほとんど必要なく、履きたいときにいつでも光沢のある靴を履くことができます。しかし、その劣化ゆえにパテントレザーを嫌う向きもあります。

レザーの表面を覆うワニスの膜には時間が経つとシワやヒビができることがあり、そうなると靴が一気に“くたびれて”見えてしまいます。

パテントレザーを嫌う人の多くはブラックのスムースレザーの靴に鏡面磨きを施します。パテントレザーのお手入れよりもちろん手間暇がかかりますが、“普通の”フォーマルシューズがブラックタイイベントで履ける靴に変身します。

サフィールノワールのポリッシュビーズワックスポリッシュとミラーグロスを使えばしっかりした鏡面磨きを施せます。鏡面磨きの方法については、IGTVチャンネル@saphir_medailledorかこちらをご覧ください。