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公開日:2020/12/08 / 最終更新日:2021/01/22

サフィールのクリーナーはどう違う?

11月のインスタライブで、クリーナーの比較を行いました。

11月 サフィール公式インスタライブでのこと。

サフィール日本公式インスタアカウント@saphir_japanによる11月のインスタライブはご覧いただけましたでしょうか?
期間限定ではありますが、Youtube「ShoesLifeチャンネル」でも見逃し配信を行いましたので、そちらで観ていただいた方もいらっしゃるかと思います。

今回のインスタライブで、サフィール製品のクリーナーの比較を実施しました。
ただリアルタイムでの配信動画では実験内容が伝わりにくかったようなので、あらためてどのような検証を行ったのかをご紹介いたします。

サフィールブランドの“汚れ落とし製品”の比較

検証内容

サフィール製品の汚れ落とし商品の違いを調べる。
特に配合成分による性質の違いを視覚化する。

 

実験内容

ヌメ革に各商品を塗布し、塗布後の違いを調査する。
各商品は本来ヌメ革に使用するものではありませんが、今回は比較検証をわかりやすく実施するために使用いたしました。

※ヌメ革を使用する理由:水や油が浸透しやすく、水気を含む(濡れる)とその部分が濃くなるため、液体であるクリーナーの成分の違いがわかりやすいため
またツヤのないマットな風合いなので、ワックス成分の有無もツヤが出る出ないで比較がしやすいため

 

ノワール レザーバームローション

1.ノワール レザーバームローション
ミンクオイルの栄養効果とビーズワックスの光沢効果で手軽に皮革製品お手入れのできる万能ローション。汚れ落とし効果もあり。

サフィール クリーニングローション

2.サフィール クリーニングローション
カルナバワックス配合の、汚れ落としを目的とする皮革用クリーナー。
日頃のお手入れで塗布されているクリームやローションの効果を活かしながら、表面に付着した汚れをしっかりと落とします。

ノワール コンディショニングクリーナー

3.ノワール コンディショニングクリーナー
モンタンワックス配合の、汚れ落としを目的とする皮革用クリーナー。
硬質なワックスの配合により、鏡面磨き(ハイシャイン)を維持しながらの汚れ落としも可能。
独特な光沢感が持ち味のコードバンの汚れ落としにも最適。

サフィール レノマットリムーバー

4.サフィール レノマットリムーバー
言わずと知れた最強の汚れ落とし。皮革製品に付着した汚れやクリームやワックスなどもしっかりと除去するその名の通りの「リムーバー」。
pH7の中性で、使い方さえ誤らなければ皮革へのダメージも心配ありません。

それぞれの商品を数で表すとこのようなイメージです(※当社比)

製品 クレンジング 油分(栄養) ワックス(ツヤ) 水分量
レザーバームローション ★★ ★★ ★★ ★★★★★
クリーニングローション ★★★ ★★★
コンディショニングクリーナー ★★★★ ★★★ ★★★★
レノマットリムーバー ★★★★★ ★★★

※スマホで表示される場合は、表が横へスライドできます。
この表を参考に、以下を読み進めてください。

 

それでは早速検証に入ります。
まずは各商品をヌメ革に塗布するとどうなるか。

ノワール レザーバームローションを塗布。

1.レザーバームローション

塗布面が濃くなりました。
これはレザーバームローションに含まれる動物性油分“ミンクオイル”が浸透することで表れる現象です。

クリーニングローションとコンディショニングクリーナーを塗布

2.クリーニングローション
3.コンディショニングクリーナー
どちらも水分を含んだことでいったん色は濃くなりますが、1.のレザーバームローションほどは濃くなりません。

レノマットリムーバーを塗布します。

4.レノマットリムーバー

浸透性の高い溶剤を使用しているので、塗布時は皮革に深く浸透します。
したがって塗布直後はいったん塗布面が色濃くなる特徴があります。

 

 

 

次にしばらく置き、乾燥させたときの変化です。

レザーバームローションを塗布面を乾燥させる。

1.レザーバームローション

少々時間を置いても、濃くなったまま色味はあまり変わりません。
動物性油分の特徴でもある「しみになる・乾燥しにくい」は裏を返せば、高い保湿・保革効果を表します。

クリーニングローションとコンディショニングクリーナー塗布面を乾燥させる。

2.クリーニングローション
3.コンディショニングクリーナー
どちらもほぼ跡は残りません。しいて言うなら若干2.の方が濃くみえますが、これは2.3.では粘度に違いがあり、ドロッとしている2.の方が皮革に残りやすいという差があるためです。

レノマットリムーバー塗布面を乾燥させます。

4.レノマットリムーバー

ほぼほぼあとは残りません。
レノマットリムーバーは溶剤系の汚れ落としのため、揮発性の高さも売りの一つです。手早く作業をすすめる上で汚れ落ちの強度と同じように「乾きの早さ」は非常に重要な要素となります。

 

 

 

最後に、乾拭きをしてみます。

レザーバームローションを塗布面を乾拭きする。

1.レザーバームローション
  ビーズワックスが配合されているので、乾拭きをすることでツヤがしっかりと出ます。
1本3役(汚れ落とし、栄養、ツヤ出し)を果たす万能ローションではありますが、本来の用途は油分の補給と光沢で、その効果はしっかりと表れています。

クリーニングローションとコンディショニングクリーナー塗布面を乾燥させる。

2.クリーニングローション
3.コンディショニングクリーナー
どちらもヌメ革本来の色味はそのまま、光沢が出ているのがわかります。どちらもワックスが配合されているので、靴に塗布したワックスや油分をほどよく残し、光沢効果を維持しながら汚れを落とすことができることを表します。

レノマットリムーバー塗布面を乾拭きします。

4.レノマットリムーバー

乾拭きをしても特に変化はありません。ワックスや油分を含まないので、靴・革製品に塗布されているクリームやワックスを汚れとともにしっかりと落とします。

それでは最後にまとめです。
今一度、比較表をご覧ください。

製品 クレンジング 油分(栄養) ワックス(ツヤ) 水分量
レザーバームローション ★★ ★★ ★★ ★★★★★
クリーニングローション ★★★ ★★★
コンディショニングクリーナー ★★★★ ★★★ ★★★★
レノマットリムーバー ★★★★★ ★★★

※スマホで表示される場合は、表が横へスライドできます。

 

 

サフィールのクリーナーの使い分け

サフィールのレザーケアは「いかに靴・革製品を長く美しく使い続けるか」を重視しています。
その考え方に基づいて、サフィールでは毎回のケアで靴や革製品に塗布された古いクリームやワックスを落とす、いわゆる「スッピン」状態にする必要はない、と言っています。

 

それでは各商品をどのように使い分けると良いのでしょうか。

 

汚れ落としの効果としては断トツで“レノマットリムーバー”となりますが、日々のお手入れではいかに皮革への負担(乾燥やダメージ)を減らすかを考えて、多量・多用は禁物です。
レノマットリムーバーでしか落とせないような雨ジミや塩吹き、頑固な汚れ以外では、期間を空けての定期メンテナンス時にレノマットリムーバーを使用します。
日々のメンテナンスの繰り返しにより、過多となったクリームやポリッシュをいったん取り除き、新たに塗布するクリームやローションの浸透性を高める効果を発揮します。

 

 

毎回のケアで汚れ落としを使うのであれば、すでに塗布されている靴クリームやローションの栄養・ツヤ出し効果を維持しながらお手入れをすることができる“サフィール クリーニングローション”“ノワール コンディショニングクリーナー”を使うべきでしょう。
光沢を維持しながら汚れが落とせるので、靴の鏡面磨き部分の美しい光沢感を維持したままの汚れ落としが可能です。

 

 

“サフィール ユニバーサルレザーローション”“ノワール レザーバームローション”は、油分補給やツヤ出しのために手軽に使うのがおすすめです。
塗布時には軽度な汚れは十分落とせますので、どちらかというと汚れ過ぎる前にきれいな状態を保つために使っていただくのが吉です。

 

 

サフィールのクリーナーについて、ご理解を深めていただけましたでしょうか。
「クリーナー」なので、「汚れ・古いクリーム、ワックスがよく落ちる」ことが最重要……と思われがちですが、皮革用の汚れ落としはそれだけでは不十分です。
クリーナーは用途に応じて適切に使い分けることでケアで得られる効果が大きく変わってきますので、その事を意識して使ってみていただければと思います。

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