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ホーム > 店舗紹介情報 > DOEK SAPHIR FRIENDS オーナーインタビュー その1
公開日:2022/06/17 / 最終更新日:2023/07/19

DOEK SAPHIR FRIENDS オーナーインタビュー その1

“足元から素敵に”
豊かな人生のための靴磨き

「DOEK(ズック)」代表 櫻井諭志氏
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山形を拠点に路上での靴磨きからスタートし、2021年12月には円応寺町に新店舗を構えた「DOEK」の櫻井諭志氏。「足元から素敵に」をコンセプトに、お客様の人生をより豊かにするためのサービスを追求している。今後ますますサービスの幅を広げていくという櫻井氏に、新店舗のことや靴磨きにかける想いを伺った。

一足の靴を手にしたことで見つけた新たな道

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山形駅から北へ3kmほど、昔ながらの住宅街・円応寺町に昨年末オープンした靴磨き専門店「DOEK(ズック)」。「ズック」とは元々はオランダからきた言葉で、綿や麻を用いた布のことをいうが、日本、特に東北では靴を指す言葉として、愛着をもって使われている。地域の方々に愛され、親しまれる店にしたいという思いを込めて名づけた屋号だ。その名の通り、「DOEK」は少しずつファンを増やし、山形に靴磨きを浸透させてきた。

代表の櫻井氏は、シューシャイナーとして独立する前は、塗装屋や車関係の仕事をしていた経験をもつ。車関係の仕事をしていたときには、洗車や磨き、コーティングといったサービスに力を入れて店づくりをしていたといい、前職の頃から現在の姿の片鱗をうかがわせる。そんな櫻井氏が靴磨きをするようになったのは、一足の靴がきっかけだった。

 

「前職で店を任せてもらえるようになり、スーツを着る機会が増えたので、はじめて本格的なドレスシューズを買いました。当時の自分にとっては身の丈に合わない思い切った買い物です。大切に履きたいと思って、自己流で靴を磨くようになりました。靴がきれいになると不思議と気持ちが前向きになり、自信が湧いてくる。靴磨きに可能性を感じました」

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靴磨きの面白さや奥深さを知るにつれ、どんどんのめり込んでいった。いつしか本業の傍ら週末には路上に出て靴磨きをするようになり、将来は靴磨きを仕事にしたいと考えるようになった。ただ、そのためには腕を上げるだけでなく、靴のことをもっと学びたい。そう考えた櫻井氏は、国内屈指の革靴メーカーに転職することになる。

入社後は、革靴のイロハを学びながら路上だけでなくデパートやイベントなどでも定期的に靴磨きをするようになる。そして、2年ほどお世話になった後に独立し、2019年に山形駅近くの理髪店内にインショップというかたちで「DOEK」をオープン。2年ほど営業し、サービスの幅が広がり手狭になったため、2021年12月に現在の場所に新店舗を構えた。

 

「実は新店舗は、以前車関係の会社で働いていたときの店があった場所なんです。10年ほど働いていた勝手知る場所であり、お客様からたくさん怒られて成長させてもらった場所でもあります。そこに今戻ってきて、自分の店をオープンしたことは何か意味のあることなのかもしれません」

新店舗で理想のカタチを少しずつ追求

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新店舗はヨーロッパのテーラーをイメージした落ち着いた雰囲気。木目の壁や一面に塗ったアクセントカラーのグリーンが印象的だ。店内には靴磨きのためのカウンターがあり、お客様がくつろげるソファもある。ハンドドリップで淹れたコーヒーを出してもらえるので、お客様は目の前で自分の靴が磨かれるのを眺めながら、ゆっくりと寛ぐことができる。

年季の入った靴磨きカウンターは、聞けば常連さんが作ってくれたものなのだとか。

 

「大工をしている仲のよいお客様が好意で作ってくれたんです。理髪店の中で営業していたときからずっと大切に使っています。ほかにも、クローズしてしまった洋服屋さんのミシン台や、使わなくなった革を譲り受けてインテリアにするなどして店づくりをしました。いろいろな人の思いをのせて完成した店舗なんです」

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オープンしてまだ間もないが、少しずつ新しいカタチが見えはじめているようだ。

 

「移転してまず感じたのは、新規のお客様、若い客層のお客様が増えたこと。もう一つ嬉しかったのは、以前にショップをもたず路上やイベントなどで靴磨きをしていたときのお客様が戻ってきてくれたこと。インショップで入りづらいと感じていた方々が足を運んでくれるようになったのかもしれません」

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独立した店舗をもったことで提供できるサービスの幅も広がった。

 

「店舗が広くなったので、物販にも力を入れられるようになりました。以前からシューズの販売はしていましたが、移転後は奈良のシューズメーカー「オリエンタルシューズ」を常設で取り扱いできるようになり、紳士靴はもちろん、スニーカーやレディースのパンプスなどラインアップも増えました。地元の革職人とコラボレーションした革小物のパターンオーダーなども好評で、靴磨きだけではなく革製品のトータル的なご提案ができるようになりました。今後もシューズメーカーのトランクショーや別注モデルの販売、革小物や洋服の展開など、靴磨き専門店の枠にとらわれないサービスをしていきたいと思っています」

東北エリアで唯一のサフィール シューケアトレーナーとなる

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櫻井氏は2020年にサフィール シューケアトレーナー資格を取得。「DOEK」は東北エリア唯一のサフィール認定ショップだ。

 

「靴磨きをはじめたころ、雑誌でサフィールを見かけて、ネットで取り寄せて使い始めたのが最初です。使ってみて、光沢感であったり、仕上がりがすごくいいなと。他のメーカーのものもいろいろ使ってみましたが、人工的な香りがするものはあまり好きではなく、植物原料を主成分にしたサフィールの心地よい香りが気に入りました」

 

サフィール シューケアトレーナー資格を取得したのは、製品のよさに心引かれたこと以外にも理由がある。

 

「当時、山形にはサフィールを取り扱っている店が一軒もなかったんです。それが悔しくて。いつか、うちが県内で最初の取り扱いショップになれたらと思いました。また、店をやるからには東北で靴磨きといえば『DOEK』といわれる立ち位置を確立したいと思っていたので、そのためにもサフィールシューケアトレーナーの肩書きを手に入れたいと思いました」

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少し前までサフィールの取扱店がなかったことも鑑みると、冬は降雪量が多く、車社会でもある山形は革靴文化が浸透しにくい場所だといっても過言ではないだろう。その環境下で奮闘する櫻井氏のモチベーションはなんなのだろうか。

 

「前職にも通じるところがありますが、お客様を笑顔にできる仕事というのは自分の中で大きな喜びになっています。車をきれいに磨いたり、靴を磨いたりすることは、生活に絶対に必要なことではなく、その先のサービスです。車も靴も汚れていても使うことはできますが、お気に入りのものを大切に磨いて使う行為は素敵だし、人生が豊かになることだと思っています。だからこそ、期待以上のサービスを提供し、お客様を笑顔にしたい。靴磨きはどこまでやればいいというゴールのある仕事ではないので、飽き性の自分がどこまでも飽きずに追求できているのだと思います」

足元から素敵に。一歩踏み出すお手伝いをしたい

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櫻井氏が靴磨きをはじめてからずっと大切にしているのは、「足元から素敵に」という思い。靴磨きをきっかけにお客様が素敵に輝くためのお手伝いをしたい。「DOEK」はその一歩を踏み出すきっかけの場所になりたいと考えている。

 

「『足元を見る』とか『足元すくわれる』とか、昔からよく言われている慣用句があるように、足元は意外と見られているし、弱点になりかねない部分です。いくらスーツを着ておしゃれに決めていても、靴のケアがされていなかったら、素敵には見えないですよね」

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「私の尊敬する人が、『おしゃれと素敵には境界線がある』と言っていました。見た目を着飾るだけではなく、そこからさらに素敵になるためのプロセスとして靴磨きがあると思っています。靴を磨くようになると、他のところにも目がいくようになると思うんです。それは身だしなみであったり、ファッションであったり、物事に向き合う姿勢だったり…。そうやってお客様の人生が豊かになり、お客様自身が輝いていくことのお手伝いがしたいんです。『DOEK』はいろいろなサービスをしていて、靴磨き専門店らしからぬ店ですが、ジャンルの枠を超えて、素敵を目指すお客様にトータル的なご提案をできる店になっていきたいと思っています」

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靴磨きをきっかけに、お客様の人生を輝かせるお手伝いをしたい。櫻井氏の情熱が周りに伝染し、お客様が増え、仲間が増える。そうやって、「DOEK」はこれからも進化していくのだろう。次回の記事では、「DOEK」のサービスについて詳しく紹介する。

 

 

DOEK(ズック)

TEL:090-8255-6718

山形県山形市円応寺町7-5 武田ビル1F
11:00〜19:00
月曜、第一火曜、第三日曜、他不定休有り

https://www.doekyamagatawixsite.com
https://www.instagram.com/doek.yamagata/

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