モリエスさんは、業界の変化についても見解を聞かせてくださいました。
「変化したのはクラフトマンシップではなく、一部のレザーのクオリティです。メーカーにかかるコスト管理の負担は現在進行形で増えていて、それが使用するハイドに影響することもあります。」
この変化は、メーカーからタンナーまで、サプライチェーン全体に影響しているとモリエスさんは考えています。
それでもなお、高級シューメーカーは厳しい製造基準を維持しており、買い替えずとも手入れと修理で長く履き続けられるように上質な靴は作られています。
この考え方は、製靴業の価値を回復しつつある大きな潮流の一環です。
「物を捨てずに修理することへの関心が本格的に再燃していて、こういう考え方をよしとする人が増えています。この仕事の未来は明るいと私は確信しています。技術をあますところなく伝えるべく次の世代をしっかり育成できるかが真の課題となるでしょう。」
メゾン・モリエスを訪ねて、上質な靴は単なる装身具以上のものだと再認識しました。
時とともに味わいを増す革靴は、長きにわたり持ち主に寄り添えるようきちんと手入れする価値がある。
サフィールはこの理念に共鳴します。
私たちのコミットメントの本質は、革を保護し、正しいお手入れのテクニックを伝え、すぐれた品質の製品で職人をサポートすることにあるのです。
工房にお招きいただき靴の修理というお仕事を学ぶ機会をくださったマクシミリアン・モリエスさんに心よりお礼申し上げます。