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【海外記事】天然皮革の靴と合成皮革の靴、どう違う?

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公開日:2021/07/05    /  最終更新日:2024/02/07

【海外記事】天然皮革の靴と合成皮革の靴、どう違う?

天然皮革の靴と合成皮革の靴、皆さんはどちらを選ぶことが多いですか?

天然皮革は、
・綺麗に長く履くためにはお手入れが必要
・いろいろな箇所の修理が出来るものが多い

合成皮革は、
・お手入れがほとんど必要なく気軽に履ける
・修理できない場合が多い

このように違いはあれど、それぞれに魅力があるのも確かです。

 

今回は、天然皮革と合成皮革を比較して、天然皮革の魅力を伝える内容の記事を意訳した海外情報をご紹介します。

引用元:Leather Shoes vs Man-made Leather ShoesSHOETREE PROJECT


天然皮革の靴と人工皮革の靴を比較する

革靴の画像

人工皮革とは何か

フェイクレザー、プレザー(プラスチックレザー)、合成皮革としても広く知られる人工皮革は、一般的にポリ塩化ビニル(PVC)やポリウレタン(PU)から作られるレザーです。これらの合成樹脂を塗布した布地にヒートスタンプでシボ加工を施して天然皮革のように見せます。これらの合成樹脂は低価格で容易に大量生産できるため、30ドル程度でフェイクレザーの靴を購入できます。一方、それなりの天然皮革の靴をシンガポールで買うと200~300ドル以上はします。

フェイクレザーの靴は本革の靴より“安価な”選択肢ですが、決して経済的ではありません。実際、フェイクレザーの靴を履くことで出費がかさむ羽目になるかもしれません!

なぜ天然皮革なのか

安価な30ドルの人工皮革の靴と300ドルのまともな天然皮革の靴なら、私はまず間違いなく300ドルの靴を選びます。安い人工皮革の靴はどんなに一生懸命お手入れしても(プラスチックの手入れができればの話ですが)もって1~3年がいいところなので、経済的に理にかなっています。天然皮革の靴は適切なお手入れを続けさえすれば何十年ももちます。父から子へ受け継がれたアンティークの高価な手作りの靴も少なからず存在します。念入りにお手入れすれば靴は財産になり得るのです。同じ300ドルを払うなら、私は10年間毎年30ドル払うよりも30年先まで楽しむために300ドル払います。あなたならどうしますか?

1. 天然皮革のソールは交換時期まで剥がれない

人工皮革の靴が機能しなくなる原因でいちばん多いのが、曲げたり歩いたりを繰り返すうちに安っぽい接着されたソールが剥がれてしまうというものです。その接着剤は長持ちすることを想定していないので、毎年靴を買い替えることになるのです。

一方、上質な天然皮革の靴のソールはたいてい天然皮革のアッパーに糸で縫い付けてあるので、ソールが剥がれるのは糸が擦り切れたときだけです。そして、糸が擦り切れるのはソールが摩耗して薄くなったときなので、ソールの交換時期です。ソールは低価格で交換でき、新品同様の靴に生まれ変わります! これも上質な手作りの天然皮革の靴のいいところです。

2. 天然皮革のアッパーは一生、そしてその先も使える

PUとPVCは硬質合成樹脂なので、可塑剤を添加して靴の材料としての柔軟性を与えますが、数カ月でたちまち脆くなります。プラスチックレザーの靴にひどいシワができたり、フェイクレザーの靴が1年もしないで剥がれたりヒビ割れたりし始めてみすぼらしくなるのはこのためです。

天然皮革は靴としての柔軟性を備えた動物の皮です。もはや油分や栄養分を自発的に摂取できないので、柔軟性を保つためにときどきお手入れしなければなりません。適切かつ定期的に靴をお手入れすれば、天然皮革のアッパーには目立ったシワができず、一生履き続けることができます。前述したように、お父上から譲り受けたビスポークの靴を履いているご子息も少なからずいらっしゃいます!

もちろん、靴の寿命は使用している天然皮革の質にも左右されます。

3. 天然皮革の靴は格段に履き心地がいい

履いてみて明らかに違うと気づくのは、天然皮革の靴は合成皮革の靴より格段に通気性がいい点です。片方の足に天然皮革の靴を、もう片方の足にフェイクレザーの靴を履いて普段どおり生活してみたところ、フェイクレザーの靴はかなり蒸れて足が汗ばんだのに対し、天然皮革の靴はエアコンの効いた部屋にいるときはひんやりしていました。ただ、それは天然皮革がその日かいた汗をいくらか吸収しているためでもあるので、天然皮革の靴を脱いだら木製のシューツリー(できれば水分をより吸収する白木のもの)を入れることが肝心です。

天然皮革の靴のもうひとつのメリットは、しばらく履いてみないとわかりません。天然皮革には柔軟性があるため、履き続けていると足に合わせて伸び、靴の形が足に合ってくるのです! すべての足は(左と右でさえも)形が異なり、足にピッタリ合う市販の靴などあり得ないのですから、これはすごいことです。足に合った靴は履き心地がいいだけでなく、姿勢と関節にもとてもいいです。たとえば、つま先がきつすぎる靴を履いていると、足全体とつま先に体重を分散するところを無意識のうちに体重をかかとにかけてしまいます。この状態は全身の姿勢と歩行に影響し、慢性的な膝痛と腰痛につながります。

最後に

天然皮革と合成皮革の靴の違いについて、あらためて分かる内容でしたが、いかがでしたか?

靴の素材は、個人の好みや目的に合わせて選ぶのが良いと思いますが、天然皮革の靴ならお手入れ次第で思っているよりも長く履く事ができるのは、海外でも共通した考え方であることも再確認できたと思います。

日頃から革靴のメンテナンスをして綺麗に保ち後世に残す、そうなると財産という考えにも頷けます。
その時は思い出や愛着が付加価値となって、お金の価値には代えられないかけがえのない靴になっているかもしれませんね。

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