革靴は、日常のお手入れに加えて、ハイシャインやパティーヌなどといった、革靴をより魅力的にする方法がありますよね。
他にも、シューレース(靴紐)を新しくしたり、色を変えてカスタムしたり、アイレットへの通し方次第でもまた違った魅力を楽しむことができます。
革靴のデザインに合わせた方法でシューレースを通すことで印象を変えたり、履くシーンに合わせた方法があるようです。
今回の海外情報は、色んなシューレース(靴紐)の通し方について書かれた記事をご紹介します。
引用元:SHOETREE PROJECT(How To Lace Formal Dress Shoes)
今回は次の項目を取り上げます。
靴はオックスフォードとダービーの2種類に大きく分けられ、それぞれ羽根の方式が異なります。フォーマル度が高い方がオックスフォードシューズ(別名ブラッチャー)です。下の画像のブラウンの靴のような、アッパー全体がひとつながりのピースになるようにクォーターにヴァンプが縫い付けられている内羽根(クローズドレーシング)式を採用しています。
フォーマルなオックスフォードは、清潔できちんとした印象を崩さないために“ストレートレーシング”で結ぶようにしましょう。下の画像のように、ストレートレーシングは外側から見ると横向きに平行になっています。
オックスフォードシューズをストレートレーシングで結ぶには、下の図で示した方法がベストです。締めやすく、ヴァンプの両側に均等にテンションがかかります。オックスフォードシューズのストレートレーシングは奇数のアイレットと偶数のアイレットとでは若干異なるので注意が必要です。下の図と解説を参照してください。
一方、ややフォーマルさに欠けるのがダービーシューズ(別名バルモラル)です。ヴァンプをクォーターに縫い付けていないためアイレット部分が靴本体の上で2枚に分かれたフラップになっている外羽根式(オープンレーシング)を採用しています。
ダービーは、スニーカーやスポーツシューズのレースの結び方に似た、クリスクロスレーシングで結びます。
クリスクロスレーシングは、みなさんご存知ですよね。ベリベリと耳障りな音をたてるみっともない面テープの靴しか履いたことがない方は別ですが(下の図を参照してチャレンジしてください)!
3~6アイレットのドレスシューズには、80センチ(32インチ)のシューレースが最適です。アイレットが多い靴やアイレットの間隔が広い靴には少々長め(90~100センチ(35~39インチ)程度)のシューレースが必要かもしれません。
ここでは、少しばかり色彩学が必要です。デザイナーが配色を考える際に用いる色相環という図表を活用します。
フォーマルシューズには、レザーと似た色合いのシューレースを合わせるのが一般的です。靴に込められた職人技のような素晴らしいディテールに注目を集めるために、フォーマルな靴には控えめなシューレースが好ましいのです。
同色の薄め/濃いめの色合いの単色を合わせて、コーディネートを損なうことなく靴を変身させましょう。
補色は基本的に色相環の正反対の位置にある色の組み合わせです。互いに調和しているようでありながら明確なコントラストを生みます。鮮やかで目を引く補色を活用すれば、靴がコーディネートの中心になります。
一例として、レッドがアクセントの靴にグリーンのレースを合わせました。おもしろいですね!
革靴のデザインだけじゃなく、革の色に合わせたシューレース(靴紐)を選ぶとガラッと印象が変わるので、一味違った雰囲気が楽しめます。
フォーマルにはフォーマルな方法、カジュアルには思い切った色で楽しむ、革靴の魅力は本当に計り知れないですね!
皆さんも、ぜひお手持ちの靴で試してみてください。
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