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公開日:2021/01/20    /  最終更新日:2021/01/22

革靴の5つの製法と特徴

靴の製法にはどんなものがある?

革靴には様々な製法やデザインがあり、それによって特徴が違うことも魅力の一つですよね。
革靴を購入する時には、単にデザインが好みというだけではなく、製法の特徴を考慮して検討する方も多いかと思います。
今回は、フランス本国のサフィールのホームページsaphir.comに掲載されているDifferent construction methods for shoesの記事内容を基に、革靴の5つの製法とそれぞれの特徴についてご紹介します。

1.グッドイヤーウェルト製法

グッドイヤーウェルト製法は、国内有名メーカーの革靴でも多く取り入れられている製法の一つで、高級靴の製法としても有名です。
この製法の名前であるグッドイヤーウェルトとは、1869年にグッドイヤーウェルト製法の靴の製造機械を発明した、チャールズ・グッドイヤー二世から由来しています。
グッドイヤーウェルト製法は、発明以来ほとんど変わることなく、今日まで高級靴の製法の基準となっています。

グッドイヤーウェルト製法の基本的な特徴は、靴の周りに縫い付けてからアウトソールと縫合する「ウェルト」と呼ばれる細い帯状の革で、ウェルトが縫合された部分を切断して新しいアウトソールと縫合したり、必要に応じてウェルトも交換できます。アッパーの革が耐久でき得る限り、何度も修理が可能です。
ウェルトがアッパーとインソールに接着された綿のテープのリブと呼ばれる部分に縫い付けられているため、接合が強固です。縫い目が靴の動きや曲げ伸ばしに対応するので、柔軟性があります。
これは、接着剤を用いる製法の靴にはない、ウェルト付きの縫合する製法の靴の大きな利点です。型崩れしにくいので長く愛用できます。

2.ハンドソーンウェルト製法

最近はすっかり珍しくなったと言われる、このハンドソーンウェルト製法の靴は、最高級の既製品、もしくは主にビスポークシューズでしかお目にかかれないと言われています。
熟練の職人による大変な手間と集中力を要する作業で製造されており、グッドイヤーウェルト製法の靴との最大の違いは、インソールに綿テープのリブが付いていないことです。ハンドソーンウェルト製法の靴は職人がインソールの革に直接掘り込んでリブを作るので、ウェルトとアッパーとインソールの堅牢度が段違いに強いことが特徴です。
この製法は、ウェルトとアッパーの隙間がほとんどない状態でウェルトを密着させられるので、靴底のシルエットが美しく非常に上品です。

画像の右下にある靴は、左がハンドソーンウェルト、右がグッドイヤーウェルトの靴で、グッドイヤーウェルトの靴には白い綿のリブがあるのがはっきりとわかります。左のハンドソーンウェルトの靴にはインソールの革にリブが刻まれているのがわかります。

 

3.ストームウェルト/ノルウィージャンウェルト製法

ストームウェルト製法はグッドイヤーウェルト製法の一種ですが、使われているウェルトの種類が異なります。ウェルトがアッパーの下に行くのではなく外側に出ています。
ウェルトとアッパーの間に隙間ができないので、より一層水が染み込みにくくなります。
とはいえ、水の染み込みを防ぐために、アッパーとウェルトの隙間は靴クリームで定期的にお手入れをしておきたいものです。

4.セメント製法

このセメント製法は、様々な靴の製造方法の中でも、最も多く用いられており、世界で製造されている靴の約95パーセントはセメント製法によるものと言われています。
図のように、靴全体を接着剤で接合します。
この工程で使用される接着剤の性能は進化していて、非常に強力な接着力があります。
上記でお話ししたようなウェルト製法の靴と異なり、靴が曲がったり雨に濡れたりするうちに接着が弱まるという欠点があります。

5.マッケイ製法

セメント製法を機械縫いの靴に応用したのがマッケイ製法です。
ウェルトがありませんが、インソール、アッパー、アウトソールを靴に縫い付けるので接合が強固で柔軟性があります。
縫い目がアウトソールからインソールへ通っているので通気性が良く、高級なサマーシューズに多く用いられる製法です。
アウトソールに縫い目があるので、靴に水が染み込みやすいという欠点がありますが、水が靴に染み込むのを防ぐために、縫い目を接着剤で塞いだものもあります。

 

 

いかがでしたか?

皆さんのお気に入りの靴は、どの製法に当てはまりますか?
今回ご紹介したもの以外にも、靴の製法には色々なものがあり、特徴も様々です。デザインや色の他にも、製法で靴を選んでみるのも良いかもしれません。

 次回ご紹介する海外情報もお楽しみに。 

 

 

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