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公開日:2021/12/15    /  最終更新日:2021/12/09

【まさかの結果に】バッグの強敵なシミはこうして消えました。 – 新人スタッフ成長日記

 

ShoesLifeにお越しの皆さま、こんにちは!

 

11/17に公開したコラム「【超強敵】友人から依頼されたバッグのシミ取りが大変すぎた・・・。の続編をお送りします。

なぜ1週またいでしまったのかというと、タイトル通りにシミが手ごわく想像以上に時間がかかってしまったからです。

今回、やっとのことでシミとの戦いに勝つことができたので続編をお送りします!

前編をご覧になっていない方は、ぜひそちらからお読みください♪

 

【超強敵】友人から依頼されたバッグのシミ取りが大変すぎた・・・。- 新人スタッフ成長日記

 

水拭き→クリーナー→デリケートクリームで応戦しましたが、うんともすんとも言わず逆に濃くなってしまったシミ。

次はサフィールのダイフレンチリキッドを試してみました。

こちらはパティーヌ仕上げ用のアルコール染料で、#00ニュートラル(無色)は染色の手直しやぼかしに使えるものです。その効果でシミをぼかすことができるのではと考えました。

 

 

ダイフレンチリキッドでシミをぼかす!

 

まだパティーヌ仕上げを体験したことがないわたしにとって、ダイフレンチリキッドは初挑戦。

シミがぼかされますように~☆彡と願いを込めながら拭き取りましたが、結果は惨敗。何も変わりません。

そればかりか、ダイフレンチリキッドを塗布した部分が黒ずんでしまったのです。

理由は定かではありませんが、もともとのバッグの着色が剥がれてしまい、革の色が浮き出てしまったのではないかと考えています。

 

 

今回のバッグではうまくいきませんでしたが、ダイフレンチリキッドで成功するケースはもちろんあります!

試してみたい方は、以下の記事を参考にしてみてください☆

 

頭を悩ます皮革のトラブル “2種類のシミ”の理由と対策

 

 

レノベイティングカラー補修でシミ隠しに挑戦

 

次に使ったのは、サフィールのレノベイティングカラー補修

サフィールファンの方にはお馴染みの人気着色クリームです。

わたしもよくお世話になっています。

キズや色あせに絶大な効果を発揮するクリームなので、シミや着色が剥がれてしまった部分のカバーができるのではないかと考えました。

 

 

 

 

 

レノベイティングカラー補修

 

 

カラーは、#03ライトブラウンと#19フォーンを混ぜて作りました。

色合い自体はバッグに近いものを調色できましたが、何度塗り重ねても黒ずみのカバーができず、これまた惨敗。

バッグの色よりも薄いキズや色あせを隠すことを得意とするレノベイティングカラー補修ですが、濃いシミを隠すことは難しかったようです。

このまま塗り重ねても厚みが出てしまい不自然な仕上がりになりそうだったので、この作戦は中断しました。

 

 

 

 

途方に暮れたわたしでしたが、一度仕切り直し、頭をリセットすることにしました。

ひとまず水拭きしてみると、前回塗布したデリケートクリームが反応したのか水拭きで輪ジミができてしまったので、翌日から毎日水拭き→乾燥→水拭き→乾燥を繰り返すことに…。

 

 

水拭き

 

 

シミを消そうと頑張ったのに、シミを作ってどうする…と自分で突っ込みながらも、1週間様子を見ながら水拭きを続けました。

すると、3日くらい経過した頃、ちょっとだけシミが薄くなってきたような気が!

どんな化学反応が起きたかは不明ですが、もともとあったシミも薄くなってきたのです。

少しだけ兆しが見え、さらに3日ほど様子を伺いながら水拭きを繰り返しました。

 


先輩からのアドバイス!

シミが薄くなった理由は定かではないですが、推察すると…

乾燥した革にできた油分のシミに対して、ただ水拭きしただけでは水と油の作用で周囲に散らすことが叶わなかったのですが、

デリケートクリームをシミの周囲に塗布してから、水拭き → 乾燥を繰り返したことで、植物性油分で潤った周囲へ元々のシミが流動しやすくなったのではないでしょうか?

それにより周囲へ散り広がるとともに乾燥で水分と一緒にシミが抜けやすくなったからではないかと思います!


 

 

 

水拭きして乾燥後

 

 

こちらが乾燥後のバッグです。

どこにシミがあったのか一目では分からない状態にまで持っていくことができました。

多少の黒ずみが残ってしまったので、全体の色を暗くしてごまかすことに。

 

 

 

 

 

ユニバーサルレザーローションを塗布

 

 

サフィールのユニバーサルレザーローションを塗布しました。

ワントーン革の色が暗くなり、飴色っぽく変化しました。

光沢感のあるバッグだったので、最後は乾拭きで仕上げてツヤを出し、長い戦いが終わりました。

 

 

 

 

 

After

 

 

結果は完全勝利!とはいきませんでしたが、なんとかシミを目立たなくすることに成功しました。

今回挑戦したお手入れと結果をまとめると…

 

1.最初の水拭き

→変化なし。水でできたシミかどうかの判断はできました。

 

2.レノマットリムーバー(サフィール)

→変化なし。シミができてから時間が経ちすぎてしまったからか、無敵の強力クリーナーをもってしてもシミは消えませんでした。

 

3.ユニバーサルクリーナー(タラゴ)

→極わずかに効果あり?界面活性剤のクリーナーだと多少シミは薄くなりましたが、納得できるほどの効果は得られませんでした。

 

4.スペシャルナッパデリケートクリーム(サフィールノワール)

→一旦保革するために塗布。周囲の革の色が若干暗くなりシミが目立ちにくくはなりましたが、根本的な解決にはなりませんでした。

 

5.ダイフレンチリキッド(サフィール)

→変化なし。顔料仕上げだったためか、バッグそのものの色が剥がれてしまい逆効果でした。

 

6.レノベイティングカラー補修(サフィール)

→変化なし。銀面をサンドペーパーで削るなどすれば結果が変わったかもしれませんが、革質が薄く柔らかかったので今回は避けました。

 

7.水拭きを繰り返す

→効果あり!しょっぱなの水拭きで効果はでませんでしたが、上記工程を経て色々な条件が重なることで、2回目の水拭きでは奇跡的にシミが薄くなりました。

 

8.ユニバーサルレザーローション

→効果あり。ビーズワックスの効果で革の色が濃くなりツヤが出たので、シミが目立たなくなりました。

 

 

結論。

 

今回は色々試すことができて結果としてシミを薄くすることができましたが、皆さんはお手入れする際、革質やシミの原因などをよく理解したうえで実行すれば、わたしのように遠回りすることはないかと思います。

革質によっては取り返しのつかないことになる恐れもあるので、充分気を付けてくださいね!

そうならないためにも、日頃からお手入れをしっかり行いましょう!

友人には、バッグをお返しするついでにクリスマスプレゼントとしてユニバーサルレザーローションをプレゼントしようと思います。笑。

 

ではまた。

Le Beau
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