いよいよ水を足して磨き上げる工程に移ります。
ここでピート氏が使用するのは、サフィールノワール ミラーグロスです。
ミラーグロスはすぐに乾いてしまうので、水を足して仕上げ磨きを行うそうです。
そして、水を足す方法にもいろいろあり、霧吹きや唾を使う方法があります。
ピート氏には、唾が合っているそうで、量の調節もお手の物です。
水の調節は、初心者には難易度が高いと思われるかもしれませんが、今回ご紹介している手順では、ほんの少しの量で光沢を出すことが可能で、他にも、指で水を足して軽くたたく方法もご紹介されています。
水の量が多いと、その部分が革に染みてしまって光沢が出ない場合がありますが、その場合の対処方法として、クロスの乾いた面でこすって周りのポリッシュとなじませる、もしくは、放置して乾かすと良いそうです。
ポリッシュを重ねていく内に剥がれないか心配するサイモン氏に、大量に塗るわけではないから剥がれることはないと、ピート氏は答えます。
そして、仕上げていくにつれて、ポリッシュの量も力加減も減らしていき、きめの細かい柔らかいクロスを使って磨き上げることをおすすめしています。