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ホーム > トピックス > 諸説あり!? シューツリーを入れるタイミング「いつ入れるのがいいんだろう?」
公開日:2021/10/07    /  最終更新日:2025/09/18

諸説あり!? シューツリーを入れるタイミング「いつ入れるのがいいんだろう?」

「シューツリーって、どのタイミングで入れたらいいんですか?」

追求すればするほど奥が深いシューツリーの世界

追求すればするほど奥が深いシューツリーの世界

シューツリーに関する問い合わせで実に多いのがこの「シューツリーを入れるタイミング」についてです。

この話題については諸説あるので迷われている方が本当に多くいらっしゃいます。

 

今回は「ズバリ正解はこれ!」という内容にはなりませんが、参考までにお読みいただければと思います。

 


目次

  1. シューツリーは“靴を脱いでしばらく時間を空けてから入れる”
  2. シューツリーは“靴を脱いだらすぐ入れる”
  3. まとめ

 


 

1.シューツリーは“靴を脱いでしばらく時間を空けてから入れる”

 

足は1日にコップ1杯分の汗をかく、と言われています。
コップ1杯分の水分って、結構な量ですよね。
ということは、1日履いていた靴はコップ1杯分に近い水気を吸収しているわけです。

 

シューツリーを“靴を脱いでしばらく時間を空けてから入れる”という方法は、

 

「靴内を一旦換気して、靴が吸収している水分・蒸れを解消してから型を整える」

 

という考え方に基づきます。
いくら木製のシューツリーには吸湿性があるとは言っても、吸湿量には限度があります。吸収した水分は発散させなければシューツリーが湿ったままになってしまうことになりますよね。
したがって靴もシューツリーもどちらもある程度乾燥させる時間が必要となるわけです。

 

では「しばらく時間をあける」とはどれくらいか。

 

季節や気候、体質にも左右されますが、だいたい「半日から1日程度」でしょうか。
イメージとしては、


◎朝・外出 → 夜・帰宅、1週間に4~5足をローテーションするイメージ

 

夜、帰宅して靴を脱ぐ

朝、外出するときに前日に履いていた靴にシューツリーを入れる(半日乾燥)
or
夜、帰宅したときに前日に履いていた靴にシューツリーを入れる(1日乾燥)

 


 

このような具合に、靴を脱いでからシューツリーを入れるまでに少し間を空けます。
多少湿気を逃がせて、靴の中が乾きますので、それからシューツリーを入れます。

私の家はいたって普通の一軒家。そんなには広くありませんが、日に何度も玄関を行ったり来たりもしません。
なので、外出時や帰宅時など家を出入りするタイミングで、上記のようなサイクルでシューツリーの出し入れを習慣化するようにしています。

2.シューツリーは“靴を脱いだらすぐ入れる”

 

シューツリーを使うことを習慣にしやすいのは、こちらの方法ですね。

 

「帰宅して、靴を脱いだらすぐにシューツリーを入れる」

 

この方法の利点は、

靴が汗・蒸れで湿った状態=革が変形しやすい状態=シューツリーを入れることでしっかりと靴の型を整えることができる、ということです。

水気を含んで形が崩れやすくなった状態は、裏を返せば型を整えやすい状態でもある、ということです。

 

ただ、密着性の高いジャストフィットなシューツリーを靴に入れる場合、靴の中はぴったりフィットしたシューツリーにより空気が流れにくくなるため、自然乾燥させるのにやや時間がかかるようになります。またシューツリーの素材である木材の持つ吸湿性の許容量を超える除湿効果には期待が持てません。
靴を履くローテーションのサイクルが短いと、靴が乾き切らず常に湿った状態で履き続けることになるので、保管環境によっては悪臭や塩吹き、カビの発生を助長してしまう恐れがあります。

 

通気性と乾燥を優先するのであれば、つま先からかかとまでぴっちりとはまる本格シューツリーではなく、あえてつま先パーツにスリットの入った木製シューキーパーや靴内にスペースを設けられるプラスチック製キーパーを使うのも1つの手です。
簡易的なシューキーパーを使ってある程度湿気を逃してから本格シューツリーに入れ替えれば、上記のような心配は軽減できます。

まとめ

シューツリーを入れるタイミングについて大きくわけて2通りをご紹介しましたが、繰り返しにはなりますが季節・気候や環境、履く人の体質(汗っかきかどうか、など)などにより最適なシューツリーの最適な使い方は変わってきます。

 

例えば今回ご紹介した方法の他に、

  • 脱いだらまず除湿剤を入れ、しっかり乾燥させてからシューツリーを入れた方が衛生的である
  • シューツリーを入れたら壁に立てかけておくとつま先側の湿気がかかと側へ抜けやすくなり、乾きが早い

といった、考え方や使い方がいろいろとあったりします。

 

今回、我々ShoesLife編集部としては上記の方法のうち、

 

1.シューツリーは“靴を脱いでしばらく時間を空けてから入れる” をおすすめしたいと思います。

 

湿りすぎていて乾ききらずに次履くことになり、かえって型崩れの原因になりかねないこと、
乾き切ってしまえば今度は革が伸びにくくなり型は整いづらくなること、
などを考えると、多少湿気が残るくらいの状態=半日~1日程度乾燥させてからシューツリーを入れるのが、ちょうどいい塩梅だと考えています。

 

いろいろと言いましたが、このテーマには明確な答えがあるわけではありません。
保管環境や季節、発汗量などの体質などで靴の状態は大きく変わります。ぜひとも皆さんも実際にいろいろ試してみて、環境やご自身の生活習慣に合った“ベストなシューツリーの使い方”を編み出していただければと思います。

 

 

▼シューツリーの種類や使い分けについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

革靴の型崩れ・湿気対策に!シューツリー&シューキーパーの選び方ガイド


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