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【ダビンオイル】30年前のレッドウィングを磨いてみた。- 新人スタッフ成長日記

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公開日:2021/10/06    /  最終更新日:2024/08/21

【ダビンオイル】30年前のレッドウィングを磨いてみた。- 新人スタッフ成長日記

レッドウィングにオススメのオイル
レッドウィングにおすすめのオイル

こちらの“ダビンオイルH.P.”が、非常に興味深くて気になります。

 

クリームではなくグリス(半固体状潤滑油)タイプで、ちょっと触れば油分でヌルヌルします。

聞き慣れない言葉“ダビン”を調べてみると、「塗り込んで皮革を柔軟にして防水性を保つための獣脂、ワックス、油を混合した皮革クリーム」だそうです。

こちらでいう獣脂というのは、パッケージに描かれているアザラシさんのことですね。

アザラシ油といえば、身体に摂取すると良いとされるオメガ3脂肪酸の宝庫。

皮革製品にはどんな効果をもたらすのでしょうか?

パッケージに鮭も描かれているのは成分にサーモンオイルが配合されているからです。

特に魚のニオイはしません。

 

“HP”は「High Protection=高い保護効果の略」だそうです。商品名につけてしまうくらいなので、相当な自信があるのだとお見受けしました!

 

このダビンオイルH.P.の効果をぜひともこの目で確かめたいので、とっておきの革靴を用意しました。

 

 

レッドウィング アイリッシュセッター 80s
レッドウィング アイリッシュセッター 80s

レッドウィング(Red Wing 80s)のブーツです。

持ち主さんによると、30年以上前に購入して以前はマメにミンクオイルでお手入れしていたそうですが、最近は放置気味とのこと。

ご覧の通り、触れなくても表面がカッサカサで乾燥していることが分かります。

油分を含んでいるとはいえ、栄養を与えないと乾燥が進行してしまうのは皮革製品なら当然のことです。

でも大丈夫。きっとダビンオイルH.P.が蘇らせてくれるはず…!

 

今回は、オイルドレザーケア初心者の私に、ShoesLifeコラムでもお馴染みの“だーうえ先輩”がレクチャーしてくださいました!

 

まずは馬毛ブラシでホコリを落としてから、SAPHIR(サフィール)のレノマットリムーバーで汚れを落とします。

 

レッドウィングの強力汚れ落とし

いつも通り、レノマットリムーバーをクロスに含ませ全体を拭き取っていきます。

が、さすがの強力クリーナーの力でも30年来の汚れはなかなか落ちません。

すると、だーうえ先輩からSaphirNoir(サフィールノワール)のミニブラシを渡されました。

何年も磨かれておらず深いキズに汚れが溜まっている場合など、汚れを根こそぎ落としたいときにはブラシを使用する裏技があるそうです。

 

汚れ落としはブラシを活用

レノマットリムーバーはブラシで磨く
レノマットリムーバーはブラシで磨く

レノマットリムーバーをミニブラシの毛先に付け、キズの溝に沿って歯ブラシのごとくブラッシングしていきます。

たしかに、クロスよりもシワに埋まった汚れが落ちていきます。

ミッドソールも同様に磨くと、レノマットリムーバーが黒ずんだ液体になりました。

レノマットリムーバーはスニーカーのミッドソールにも効果的なので期待通りの効果です。

ブラッシング後、汚れた液体はクロスで拭き取るとキレイになりました。

SaphirNoir(ノワール)ミニブラシ
SaphirNoir(ノワール)ミニブラシ
細かな部分の汚れを払ったり、ソールガードを靴底に塗るのに最適


 

▼向かって右が使用後

レッドウィングの汚れ落とし

▼向かって左が使用後

レッドウィングの汚れ落とし

ひとまず、汚れ落としのビフォーアフターを。

甲の履きジワにくっきりあった汚れが落ち、ミッドソールも白くなりました。

クリームの塗布をする時もそうですが、クロスでは入り込めない細かい箇所にはブラシが有効ですね。

 

いよいよ主役のダビンオイルH.P.を塗布します。

だーうえ先輩から、「グリスはクリームよりも浸透性がゆるやかなので少し放置するといい」と伺っていましたが、久しぶりのご褒美(油分)に喜んだのかグイグイ吸い込んでいくレッドウィングさん。

塗ってすぐに触っても、そこまでのヌメリはありません。

 

ダビンオイルH.P.を1回塗布した様子

レッドウィングの油分補給

まず、1回目の塗布した様子。

乾燥していた箇所が特に濃くなり、全体的にツヤも出ました。

油分が豊富に吸収されたので、革が一気にふっくらしたのが分かります。

乾燥がひどかったので、5分ほど置いたあとにもう一度塗布していきます。

ダビンオイルH.P.を2回塗布した様子

レッドウィングの油分補給

2回目を塗布した様子。

先程とほとんど変化がないのは、1回目で十分に油分が吸収されたからでしょうか。

そしてなぜか、1回目で出ていたツヤが消えてマットに変化しました。

クリームやポリッシュは塗れば塗るほどツヤが出ていくイメージでしたが、こちらは真逆なので驚きました。

塗った直後は油分のテカリでツヤが出ていたものが吸収されたからかもしれません。

もちろん表面はしっとりした仕上がりです。

ビフォーアフター

 

レッドウィングのオイル補給ビフォーアフター
レッドウィングのオイル補給ビフォーアフター
レッドウィングのオイル補給ビフォーアフター

仕上げにブラッシングと乾拭きをして完了です。

レッドウィングの赤みを帯びたブラウンが蘇り、荒れていた表面がなめらかになりました。

だーうえ先輩いわく、一晩寝かせて翌日にもう一度塗布すると浸透力が上がり効果的だそうですが、その後は持ち主さんに頑張ってもらいましょう笑。

 

前回使用したオイルドレザークリームオイルレザーローションと比べて油分の滑りでスーッと塗り伸ばしやすいのと、革の色がぐんと濃くなる様子が栄養豊富な気がして、私はこちらの方が好みです。

レッドウィングのように厚い革にはガッツリと油分を塗りこませたくなるので、ワークブーツ愛好者の方は絶対使うべき逸品ですよ!

シールオイル(アザラシ)とサーモンオイルは水棲生物から摂取されているので、防水効果も抜群だそうです。

しっかりと理にかなっているのがシューケア製品の面白いところですよね。

 

 

めんどくさがりなあなたには・・・?

 

 

こちらのダビンオイルH.P.は油分が豊富なので毎回のお手入れに使用するわけではなく、革が激しく乾燥しているときや、年に数回使用する製品としてオススメです。

日頃のオイルドレザーにオススメのスプレー

それでも、今回のレッドウィングの持ち主さんのようにクリームの塗布そのものが面倒な方には、サフィールのレザーオイルスプレーが同じように栄養と防水効果を補填してくれるのでオススメだそうです。

グリスよりもスプレーの方が浸透性が高く、オイルヌバックやオイルスエードなどお手入れが難しそうな素材にも使用できるので、そちらも私の中の気になるリストに追加しちゃいました。

スプレーなのにグリス同様に油分がたっぷり含まれているので、ベタつきが収まるまで数日は置いておく必要があるみたいです。

ライフスタイルに合わせて、うまく使い分けて大切な靴を守ってあげてくださいね。

 

では、また。


本記事でご紹介したお手入れ方法はYoutube “ShoesLife チャンネル”にて公開中
サフィールを使った“RED WING(レッドウィング)”製品のお手入れHowTo動画はこちら

 


本記事でayuさんが使用した商品はこちらで購入できます。

SAPHIR(サフィール)ダビンオイルH.P.
SAPHIR(サフィール)ダビンオイルH.P.
グリスタイプのレザー用オイル ¥1,540(税込)


 
SAPHIR(サフィール)レザーオイルスプレー
SAPHIR(サフィール)レザーオイルスプレー
栄養補給・オイルアップを目的としたスプレータイプのオイルです。 ¥2,420(税込)


 

 

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Le Beau
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