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公開日:2022/01/31 

【海外情報】コバが革靴にもたらす影響

革靴を上から見ると…

靴のフォルムを縁取るように、アウトソールが見えますよね。ここが、いわゆるコバと呼ばれる部位です。
タイトなフォルムの革靴にはよりシャープさが際立つようなコバ、ボリューム感が魅力の革靴にはバランスよく見えるよう少し張り出しているコバ。
といったように、コバにも革靴をより魅力的に演出してくれる効果があります。

はたして、コバが持つ役割は、革靴を魅力的にしてくれるだけでしょうか?

今回は、“コバ”にフォーカスした海外サイトのブログをご紹介します。


本記事は、Shoegazing.comで公開されているIn-depth – The protective qualities of the sole edgeを日本語に意訳して紹介しています。

徹底解説  コバがもたらす保護性能について

ウェルト製法の靴は、ソールを縫い付けるためのステッチのスペースを確保するために、コバが少し広くなっただけだと思われがちです。しかし、実はコバが広いのには多くの素晴らしい性能があり、本記事ではこのことについて少しだけ詳しく説明します。

 

そもそも、ウェルトシューズ、あるいはブラックラピド縫製の靴は、ソールの縁が広く、衝撃吸収に優れています。日常的に靴をいろんな所にぶつけますが、その時に何回ソールのエッジだけがぶつかったか、ちょっと考えてみてください。もしソールのエッジがなかったら、アッパーに直接ぶつけることになるでしょう。もちろん、アッパーはウェルトやソールの硬くてゴツいエッジよりもずっと柔らかく、敏感です。ですから、この「バンパー」は靴を保護する防御壁として優れているのです。

コバが広くなったことで防げるのは、物にぶつけるだけではありません。繊細なアッパーに、地面からの土や水分が入り込みにくくなります。コバが張り出している方が、上方に平らな壁があるよりも、汚れや水分が入りにくいというのは、非常に理にかなっています。もちろん、ウェルトとアッパーの間には汚れが溜まりやすいスペースがありますが、他の多くの靴でも、ソールとアッパーの間の防御壁のようなものになります。

もう一つ特筆すべきは、ソールステッチのある靴はコバの幅によって、ソールの取り替えにどのような影響を与えるかということです。ここでは、ウェルトやブラックラピド縫製の靴についてだけ説明しますが、これらは、ウェルトとミッドソール、さらにアウトソールを繋ぐソールステッチが外側にあります。コバをタイトにカットすると、上記の特性に加えて、操作性の面からも、ソールの取り換えが非常に複雑になることがあります。靴底を削るたびに、もう一度靴底の縁を均一に削り、その都度少し取り除く必要があります。もし、コバが非常に狭くて、さらに削らなければならないとしたら、結局ソールのステッチを入れるスペースがなくなり、ウェルトを交換してソール替えをしなければならず、通常の作業に比べてかなり大変でコストのかかる作業となります。

したがって、コバがタイトにカットされていることは、必ずしもポジティブなことではありません。そして、これらの特性が広いコバを持っている理由の一部であり、ブラック縫製の靴が必ずしもウェルトやブラックラピド縫製の靴のように見えるようにするためではないということです。

Le Beau
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