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【海外情報】革靴の色が画像と実物で違った場合はこんな理由があります。

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公開日:2022/08/31    /  最終更新日:2024/02/08

【海外情報】革靴の色が画像と実物で違った場合はこんな理由があります。

新しく革靴を購入する時には、百貨店や専門店に行くだけじゃなく、ネットショップでも手に入れることができるのはとても便利です。
試し履きをしてから購入することができるネットショップがあったり、色々な角度の商品画像や詳しい商品情報が掲載されていたり、ユーザーのレビューが確認できたり、ネットショップによって色々な工夫がされているので、見るだけでも楽しめるのも良いですよね。

 

実際に目で見て確認ができないからこそ気になることもあると思いますが、みなさんはネットショップのどんな情報を頼りしていますか?

今回は、ネットショップで革靴を購入する時にユーザーから多い質問でもある「実際の革靴と画像で見る色」について書かれた海外記事をご紹介します。


本記事は、Shoegazing.comで公開されているIn-depth – How the colour of leather varyを日本語に意訳して紹介しています。

革の色の見え方について

靴のオンライン販売拡大によって、店舗と顧客の双方にもたらす問題のひとつに、靴の色の表現があります。
革の色合いは、黒以外の場合でも光や状況によって大きく異なり、また皮革や生産ロットによっても違う色に感じることがあります。

 

よくある質問に「どの写真が一番靴の色を正しく表しているか」というものがあります。
その人は、色々な小売店で様々な写真を見たかもしれませんし、オンラインショップの写真とInstagramなどで見たものを比較したかもしれません。答えとしては、きっと全ての画像の色が正しく表示されているってことです。
それらは、その時の環境下で、その時の角度からその時の光で靴の色を示しています。薄暗い屋内の照明と屋外の強い日光を比較すると茶色の革靴の色が違って見えるのは言うまでもありませんが、革を完全に異なる色に見せるには180 度回転させるだけで十分です。

この濃いオックスブラッド色の靴は、赤味が強く見える上の画像のものと同じYohei Fukudaの靴です。

この濃いオックスブラッド色の靴は、赤味が強く見える上の画像のものと同じYohei Fukudaの靴です。

光の加減で紫に近い色に見えます。

光の加減で紫に近い色に見えます。

一方、こちらは伝統的な濃いめのバーガンディに見えます。

一方、こちらは伝統的な濃いめのバーガンディに見えます。

店や靴屋で靴を買う場合、店の明かりの中で見ても窓の近くに寄って自然光で見ても色に大きな問題はほとんどないため、履き始めた時に驚くことはめったにないでしょう。
しかし、現物の靴を見ずにオンラインストアで注文するとなると、状況は変わってきます。

 

ここで注目したいのは、ほとんどのオンライン ストアの靴が「代表的な」製品画像を撮るために最善を尽くしているのも関わらず、それに表示される色が正確なものとして確認できるとは言えないということです。
さらに難しいのは、革の染色は固定されたプロセスではなく、ロットごとに作られる生きた素材であり、工場が一定の仕上がりになるように調整しても、靴の色合いは大きく変化してしまうことです。また、工場は長い期間中にタンナーを変更することも一般的で、新しいタンナーから同じ色合いを注文しても、当然違った色になる訳です。また、お店に納品される靴は新しいロットごとに写真を撮り直しができるわけではありません(結局のところ、おそらく以前のロットの靴が残っているのでしょう)。
さらに、画像編集、携帯電話やパソコンの画面が違うこと、人によって色の感じ方が異なること、服装や環境が色合いの見え方に影響することなどなど、状況による変化について触れていません。

TLBマヨルカ製オックスフォードのベガノダークブラン色。曇天の屋外では、少し赤みがかってかなり暗く見えます。

TLBマヨルカ製オックスフォードのベガノダークブラン色。曇天の屋外では、少し赤みがかってかなり暗く見えます。

スコリックスの製品写真は、少し暗めの色合いに見えます。画像:スコリックス

スコリックスの製品写真は、少し暗めの色合いに見えます。画像:スコリックス

TLBの製品写真は赤味がなく、かなり暗い印象です。画像: TLB マヨルカ

TLBの製品写真は赤味がなく、かなり暗い印象です。画像: TLB マヨルカ

その他の販売店、パティーヌの商品画像は、陰があっても明るく見える画像が掲載されています。画像:パティーヌ

その他の販売店、パティーヌの商品画像は、陰があっても明るく見える画像が掲載されています。画像:パティーヌ

薄暗いスタジオの光の中で撮影された画像は当然暗く見えます。画像:スコレックス

薄暗いスタジオの光の中で撮影された画像は当然暗く見えます。画像:スコレックス

同じモデルを顧客が撮影した画像ですが、上で紹介した画像全ての色の間をとったような感じの色です。

同じモデルを顧客が撮影した画像ですが、上で紹介した画像全ての色の間をとったような感じの色です。

そのため、顧客としてネットで買い物をする場合は、あなたが想像している靴の色とは違う場合があることを想定しておく必要があります。
違う照明であれば、あなたのイメージにより近いものに変わるかもしれないということをご理解ください。
あなたが期待していた靴ではなく気に入らなければ返品することができますが、彼らはただ画像を表示させているだけなので、靴を販売した人に腹を立てないでくださいね。

サボット(スウェーデンのオンラインサイト)の新しいブランド、アンブリエのエスプレッソカーフと呼ばれる色の靴を撮影しました。少し栗色がかった赤茶色に見えます。

サボット(スウェーデンのオンラインサイト)の新しいブランド、アンブリエのエスプレッソカーフと呼ばれる色の靴を撮影しました。少し栗色がかった赤茶色に見えます。

サボットの同じモデルの製品画像では、単純にダークブラウンとして認識されています。

サボットの同じモデルの製品画像では、単純にダークブラウンとして認識されています。

こちらでは赤味が強くなり、ややメタリックな色合をほのかに感じます。

こちらでは赤味が強くなり、ややメタリックな色合をほのかに感じます。

赤味のある茶色。

赤味のある茶色。

ダークブラウン。画像:サボット

ダークブラウン。画像:サボット


 

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