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【海外情報】靴に合った靴クリームの選び方とは? その1

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公開日:2020/11/04    /  最終更新日:2024/02/29

【海外情報】靴に合った靴クリームの選び方とは? その1

革靴をお手入れする時に、「何色の靴クリームを選んだら良いか」悩んだ経験はありませんか? 

 

靴を購入したお店やお手入れ用品を選ぶ際に、お店のスタッフに聞いたりご自身で調べたり、製品の販売元に問い合わせたり、あるいはご自身で色々試してみたり、納得がいく結果を求めていろいろな経験した方もいらっしゃることでしょう。
本国のサフィールでも、どの靴クリームを選んだらいいか、という問合せを受けるようで、国は違えど、革靴を愛用する人々にとって靴クリームの色選びは共通した悩みのようです。 

 

さて、今回は、フランス本国のサフィールのホームページ saphir.com に掲載中のWhich is the right colour of shoe cream for your shoes? (靴に合う靴クリームの色の選び方とは?)」という記事をご紹介します。
靴に合う靴クリームを選ぶ前に、まずスムースレザーの靴の色がどのように作られているか、その色を保つ方法と必要に応じて変える方法、そしてサフィールノワール クレム1925の効果について書かれた記事をご紹介します。

 


 

まず初めに、靴の革がどのように作られているかについて簡単に触れるところから始まります 

製革所で、靴に使用するための革を加工し、鞣し剤などを使って革の風合いを決め、靴工場の仕上げ工程でも革に製品を塗布して靴に風合いを出しています。 

製靴業では、従来クラストレザーと呼ばれる未仕上げの革を購入し、実際の仕上げは靴を作ってから靴製造者が行っています。この工程は「アンティーク仕上げ」と呼ばれ、ペースト状の濃い染料を使い靴の表情を仕上がりの状態へと激変させます。
右の記事ページに掲載された画像はアンティーク仕上げ前の靴で革の色は仕上げ後の靴の色よりも薄い状態が確認できます。 

靴製造者がアンティーク仕上げを行う方が靴の仕上がりをうまくコントロールすることで、同じ種類の革からさまざまな色を引き出すことが可能です。そして、アンティーク仕上げには、革の風合いを変えるだけでなく革表面の小傷をカバーする効果もあります。

左の記事ページに掲載された画像は、アンティーク仕上げ用の染料を塗る様子です。靴の色が濃いめのブラウンに変わっているのが分かります
この種類のクリームは革に浸透してしっかりと染めますが、革の表面に残ったクリーム靴を履いているうちにだんだん落ちていくため、この事を踏まえて、お手持ちの靴に合うクリームの色を決めると良いでしょう 

例えば、購入したばかりの少し明るめの茶色の靴があるとします。この靴の見た目の色は、クレム1925のミディアムブラウンかパリジャンブラウン合いそうな靴の色と前提します。この靴を履続け風雨にさらされるうちに、しばらくすると多少色褪せてくるのが想像できますが、この色の変化は、元のアンティーク仕上げの染料が徐々に落ちていくために起こる現象です 

そんな色褪せは、クレム1925のダークブラウンを使えばカバーでき濃いめの色のものを使用することで、元のアンティーク仕上げの効果が蘇り、おろしたての靴の風合いを維持できます。このことから、皆さんのお手持ちの靴クリームに、濃いめの色のクレム1925をひとつ加えていただくことをお勧めしています。 また、バーガンディーやボルドーの靴はかなり薄めの赤や明るめの赤の革で作ることが多く、アンティーク仕上げ用の染料は、ブラックを使っています色褪せてきたバーガンディーの靴の微妙な赤の色味をキープしたいときはクレム1925のブラックを少量塗布したり濃いめの色を使うことで赤の色味を絶妙にコントロールできるようになります 

逆に、元の色よりも薄めの色にしたいときの方法は、好みの色のクリームを塗る前にひと手間必要でサフィールのクリーナーを使って元のアンティーク仕上げを落とすと、下から薄い色の革が現れます。クレム1925には革に浸透して染め上げる顔料が含まれていますので、靴の色をお好みの色味に近づけたり、ひと味違った色味に変えことができると言いますただし、この方法が効果を発揮するのは、良質グッドイヤーウェルト製法の靴にたいてい使われているアンティーク仕上げを施した革だけですので、ご注意ください。また、変色を防ぐコーティングを施した革で作った靴には、この方法で色を薄くすることはできません 

 

いかがでしたか?

今回は、革靴の色がどのように作られているか、色を選ぶポイントになる仕上げについて、そして、しっかり着色する顔料配合したサフィールノワール クレム1925使用した場合の効果に関する記事をご紹介しました
欧州の多くの高級靴メーカーが仕上げに
使っているのがサフィール製品というから驚きです

仕上げで用いられるサフィール商品をお手入れにも使用することで、靴の色味を思いのままにコントロールできるようになる? かもしれません 

 

 

次回も引き続き、海外の記事に書かれた靴に合った靴クリームの色選びについてご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。


本記事で紹介した商品はこちらで購入できます。

SaphirNoir(ノワール)クレム1925
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