昨年、たった数日で完売してしまったポタリ―ウォーターディスペンサー。
残念ながら購入いただけなかった方から、再販希望のお問合せを数多くいただいていましたが、この度、待望の第2弾を発売いたします。
発売日は2023年6月16日 金曜日。
ShoesLife Store(シューズライフストア)にて数量限定で販売いたします。
5月26日(金)に配信されたsaphir_japanのインスタライブで先出し情報を耳にした人もいると思いますが、第2弾の発売を熱望してくださったユーザーの皆さま、お待たせいたしました。
本記事では、陶器製ハンドラップ サフィールノワール ポタリ―ウォーターディスペンサー 第2弾について詳しくご紹介します。
靴磨きを嗜む人なら、ハンドラップという道具を1度は見聞きしたことがあると思います。
ハンドラップはプッシュ式の液体保存容器で、本来は靴磨き専用というわけではなく医療関連の施設などで使用されています。
ハンドラップが無くても靴は磨けますし鏡面磨きだってできます。
ポリッシュ缶の蓋や小皿などに水を入れて用意しておけば良いだけですから。
しかし、みんながこぞって使用しているのには理由があります。
ハンドラップがあれば、鏡面磨きに使用する際に適量の水を効率的に抽出することができるので、めちゃくちゃ便利なんです。
この便利さは1度使ったら手放せなくなるほどです。
ポタリーウォーターディスペンサーの第1弾が発売されたのは昨年2022年の7月下旬。
『サフィールノワールの数々のアイテムの横においても違和感がなく、ブランドとしての高級感を損なわず、そしてお互いが引き立つような、こだわりの”ハンドラップ”を何とか商品化したい!』という熱い思いから製品化したアイテムとあって、以前からSNSの投稿やインスタライブで見ていたサフィールファンの方からの反響は想像を超えていました。
また、大量生産ができないため数量限定での提供だったこともあって、発売からたった5日で完売しました。
陶器製ハンドラップ"ポタリ―ウォーターディスペンサー"第1弾について書かれた記事はこちら。
他では見られない完全オリジナルのアイテムとして大好評の内に完売したサフィールノワール ポタリ―ウォーターディスペンサーは、その後再販を望む声が数多く寄せられ、第1弾を買い逃した人はもちろん、追加購入を希望する人もいました。
その声に応えるべく、製作に向けての準備をスタートさせました。
サフィールノワール ポタリーウォーターディスペンサー 第1弾は逆台形のような形でしたが、第2弾は球体に決定しました。
常滑焼の急須を思わせる形であることから着想を得たことに加え、再販を望む声の中には「形を球体に」とのリクエストが多かったことも後押しにありました。
製作は、前回お願いした高山陶園さんに再び依頼することに。
高山陶園さんは、日本古来の陶磁器窯である六古窯のひとつ、愛知県発祥の常滑焼を作る窯元。
代表の渡辺敬一郎さんは、内閣総理大臣賞をはじめ数々の賞を受賞されており、思わず「おおっ!」と声を上げてしまうような経歴をお持ちです。
とても気さくなお人柄の渡辺さんは、歴史ある常滑焼の伝統を守りつつ新しいことをどんどん取り入れて挑戦し続けたいと、時代とともにスタイルを変化させていくことを恐れない、強い信念を抱く職人です。
今回も製作を快諾してくださり、前回に続いて愛娘の紗千さんも協力していただくことになりました。
ポタリーウォーターディスペンサーが出来上がるまでを、ぜひ皆さまにもお伝えしたくて、試作品の製作を終えて本生産に取りかかるタイミングで高山陶園さんを訪問し、製品が作られる過程を見せていただきました。
成型から最後のサフィールノワールのロゴに金入れするまで、工夫した点やこだわった点などを伺いました。
今回依頼したポタリーウォーターディスペンサーの形状は球体。
きれいな形を作るために“ろくろ”を使用して、ひとつひとつ人の手で成型します。
成型した生地に、サフィールノワールのロゴが刻印されたパーツ*を貼り付けてから乾燥させ、釉薬で色を付けた後に焼きます。
(*インタビューではロゴバーと表現)
その際に“難しかった点”があったと渡辺さんは語ります。
「前回の方がろくろでの成型は難しかったけど、今回は球体だからブランドロゴが剥がれたり浮いたりして、曲面にそれを貼り付けるのが難しかったんじゃないかと思う。」
指で押し付けながら貼れば当然指の跡が付きますし、ロゴを触ってしまうとせっかく印字された刻印がつぶれてしまいます。
また、土が固いと球体に沿わせることも困難です。
そこをクリアするために、紗千さんが実践してくださった工夫があるそう。
「ロゴの印字の時は土の表面を少し乾燥させるために、板(水分を吸い取ってくれる板)の上に置く。そこからロゴを押す。ロゴバーの裏側から霧吹きをして本体の球体に沿う様な柔らかさに戻してから本体と接着することで上手く曲面に沿わせることができました。柔らか過ぎても固過ぎてもだめ。ちょうど良い柔らかさにするのがポイントです。」
成型する時のコツや扱いやすい土の固さなど、職人だからこそできる見極めのポイントがあるのだと感じました。
紆余曲折を経て、一番いい状態に仕上げてくれるあたり、モノ作りへの真摯な姿勢と熱意が伝わってきます。
その心意気は、父から娘へしっかりと受け継がれています。
また、渡辺さんはインタビューの最中に「ろくろは最近娘が正確に挽くようになったので、(成型する際の)ろくろもやってもらった。」と話されており、ここでも親子の信頼関係が垣間見えました。
こうして焼きあがったサフィールノワール ポタリーウォーターディスペンサーは、一番最後の工程であるロゴの“金入れ”に移ります。
この工程では、粘土をプレート状に成型したバーに刻印されたサフィールノワールのロゴを金色に着色します。
モノトーンからアースカラーのボディに映える鮮やかな金色。
ここでも渡辺さんと紗千さんの工夫が感じられます。
「この金は合成の金属で作られたものだけど、金そっくりな色を付けています。本物の金によく似た色に作ってあって、前に常滑焼の彩色で用意したものなんですけど、最近はこういうものがなかなか無いんですよ。」
貴重な塗料を使って金入れされたロゴが、より光り輝いて見えます。
細部にまで施された粋な計らいに感動を覚えます。
こうして陶器製ハンドラップ"サフィールノワール ポタリー ウォーターディスペンサー"が出来上がりました。
陶器製ハンドラップ"サフィールノワール ポタリーウォーターディスペンサー"は、先人の知恵を受け継いできた伝統ある常滑焼の技術が活きる逸品です。
海外の文化である靴磨き文化と、日本の伝統技術が見事にマッチングしており、見る者を魅了します。
サフィールノワール ポタリーウォーターディスペンサーのある靴磨きスペースで靴を磨くあなたを想像してみてください。
その時間は、きっと特別なものになるはずです。
※本品は大量生産ができない為、シューズライフストアでの数量限定販売となります。
※Youtube ShoesLifeチャンネルでは、高山陶園さんへのインタビューや工房の様子、製造過程の動画を本日中です。
こちらからぜひご視聴ください。
商品名:サフィールノワール ポタリーウォーターディスペンサー
価格 :¥18,700(税込)
サイズ:直径=約 8 cm 高さ=約9.5 cm(本体)(ポンプ部含む 約 10.5 cm)
※手づくりのため個体差があります。
容量 :約120 ml~
製造国:日本
*取扱い上の注意*
・付属のポンプを差し込んでお使いください。
・一つひとつ手作業で作っていますので、個体差があります。
・割れ物ですので、取り扱いには十分にご注意ください。
・水以外の液体を入れないでください。アルコールなどを入れると染み出す場合があります。
・長期保管する場合は、しっかりと乾燥させてから収納してください。
・電子レンジ、食器洗浄機、オーブンにはご使用にならないでください。
・事前に本体を水でゆすいでからご使用ください。
・ご使用を続けるうちに水が出にくくなったら、吸い込み口を針等で刺してください。
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