ダイフレンチリキッドの特徴
サフィールのアルコール染料“ダイフレンチリキッド”が世界各国で選ばれるのには理由があります。その、他の染料にはないダイフレンチリキッド特有の特徴についてご紹介します。
染料で染め仕上げをする際、一般的な染料では先に塗布した色に後から塗り重ねる色の染料が浸透すると、皮革上で色同士が混ざり合ってしまいます。(例えば青色の染料に黄色の染料を塗布すると緑色になる)
ところがダイフレンチリキッドの場合、後から塗布した染料が先に塗布された色をどかして、きれいに発色します。(青色に染めたところにベースイエローを塗布するとイエローがブルーを押し退けてきれいな黄色が発色する)もちろん加減次第で色の重なりを表現することはできるので表現の自由度は格段に高くなります
応用として、塗布部分にニュートラルを塗布するとどうなるか。
先に塗布された染料をニュートラルがどかす作用をするので、ダイフレンチリキッドを塗布する前の元の色(地の色)が表れます。
手染め仕上げやパティーヌは作業を始めたらやり直しが効かないので難しい………と思われがちですが、ダイフレンチリキッドであれば元通りまでにはなりませんが、ある程度の手直し・修正が可能なのです。