1.使い始めが重要!革財布のプレメンテナンス
気にすべきは、購入直後の革製品のコンディション
革製品は、製造からお店に届き購入されるまでの間に、かなりの日数が経過している場合があります。
在庫として保管されたり店頭に陳列されてから、皆さんの手元に渡っていざ使い始める頃には、見た目はきれいなのに実は乾燥している、なんてことが起こります。
そのような場合、革製品からは皮革本来の潤いや柔軟性が失われていることになります。
もし財布を、乾燥したまま使い始めたとしたら、乾いた革は傷がつきやすくなります。そして湿気・水気、油分がしみ込みやすくなっているため、ついた汚れごと染み込んでしまったりこびりついたりしてしまいます。
そのようについた汚れは落としにくくもあるのでせっかく新調した財布がみるみるみすぼらしい姿になっていくなんてことも起こり得ます。
また財布は、長財布も折財布も構造上屈曲する部分があります。
乾燥して柔軟性が失われたまま屈曲を繰り返せば、固くなった皮革を構成する繊維は屈曲に耐えられず、クラック(ひび割れ)や裂けなどの原因となります。
そのような革財布の無用な傷みを防ぐには、使い始めるタイミングで万全のコンディションにしておくことが重要です。
といううことで、革製品は使い始める前に“プレメンテナンス”という使い始める前のお手入れをしておきましょう。
プレメンテナンスのポイントは、“保湿”と“保革”。
革製品を使い始める前には“抜けた油分を補うこと”と、元々ツヤのある革(スムースレザー)にしっかりと“ワックスで光沢を出しておくこと”が重要となります。
そこで革財布・革製品のお手入れにおすすめしたいのが、サフィール ユニバーサルレザーローションです。
サフィール ユニバーサルレザーローションをコットンクロス(毛羽立ちのあるフランネル生地が最適)に適量※とり、皮革部分全体に塗り拡げます。
その後、クロスのきれいな面で乾拭きをします。