コルドヌリ・アングレーズというシューツリーブランドについて。

LA CORDONNERIE ANGLAISEというブランドはご存知ですか？
LA CORDONNERIE ANGLAISEは“コルドヌリ・アングレーズ”と呼ばれる、世界を代表するシューツリーブランドです。
もちろんシューツリーだけでなく、靴クリームやブラシなどのシューケア用品やシューホーン、シューケアマットなどの靴関連のアクセサリー類など取扱商品は多岐にわたり、総合シューケアブランドといっても差し支えのない品揃えを誇ります。

本サイト ShoesLife-シューズライフでもサフィールオフィシャルアドバイザーコラムでジュン・ジュンやだーうえがシューツリーの紹介をしてきましたが、遅ればせながら今回はLA CORDONNERIE ANGLAISE コルドヌリ・アングレーズというブランドについて詳しくご紹介したいと思います。

コルドヌリ・アングレーズは〇〇という工房で作られている。
コルドヌリ・アングレーズはココが違う！
コルドヌリ・アングレーズのシューツリーは、実は〇〇だった。
現在のコルドヌリ・アングレーズ
まとめ

1885年、フランス南西部の洞窟で有名なラスコーからほど近いブリブという町に、靴の木型（ラスト）を製作する工房がジョセフ・ボネ氏により開設されました。

この工房は後に“PERFECTA パーフェクタ”と呼ばれるほど、精巧な木型を製作しその名を広めます。

この工房、パーフェクタからハウスブランドとして誕生したのが“LA CORDONNERIE ANGLAISE コルドヌリ・アングレーズ”なのです。

LA CORDONNERIE ANGLAISEはフランス語で“英国の靴商”を表す名前なのですが、当時はイギリス紳士の着こなしが持て囃された時代で、その当時の流行の最先端をいくブランドとして産声を上げました。

1960年にフランスの製靴業のメッカ、リモージュに移転します。
すでにパーフェクタの木型はフランス国内は元よりヨーロッパ各国の名だたるシューメーカーで採用されるほどに成長し、木型を元に作られるシューツリーと合わせて生産量世界一の規模を誇っていました。

またコルドヌリ・アングレーズの木型、シューツリーに用いられる資材は、フランスの森林局が管理する森林で伐採されたブナ材などトップグレードの木材のみを使用するなど、品質もこだわりを追求しています。

コルドヌリ・アングレーズが他のシューケア用品の展開を開始したのは、1986年からでした。
またこの頃は、さらに靴や鞄などの皮革製品の展開もスタートし、大きく業務を拡大しました。

ちなみに、コルドヌリ・アングレーズが「日本初の木製本格シューツリー」として紹介されたのは、この2年後の1988年でした。
コルドヌリ・アングレーズは、日本においても30年以上も前から最高品質のシューツリーとして今日まで親しまれ続けていることになります。

コルドヌリ・アングレーズは2013年より、SAPHIR-サフィールのAVEL（アベル）社やDASCO-ダスコのDUNKELMAN & SON（ダンケルマン＆サン）社、TARRAGO-タラゴのTARRAGO（タラゴ）社などを擁するフランス ALMA（アルマ）グループの傘下となり、現在さらなる発展と飛躍を遂げています。

また日本においても、この頃からこれまで国内では未展開だった良質な商品の展開をスタートさせ、より多くの靴愛好家の期待に応えられるようになりました。

まとめ

木型を知り尽くし、シェアを独占したメーカーが手掛けるシューツリーは、その質感や製品としてのクオリティはさることながら、何より靴とのフィット感が絶妙なのが人気を裏付けています。
特にインポートブランドの靴との相性は抜群で、まるで純正のシューツリーかと錯覚するほどに靴の形にピタッと合うことに驚かされます。

これは欧州にある多くの有名シューメーカーがパーフェクタの木型で靴を製造していて、コルドヌリ・アングレーズはそれら木型を元にシューツリーを企画している、という事実の為せる業というわけです。

“PERFECTA パーフェクタ”という社名は決して伊達ではありません。

さて次回はコルドヌリ・アングレーズが誇るシューツリーの高品質の秘密について、もう少し詳しく掘り下げてご紹介できればと思います。
乞うご期待ください！