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公開日:2020/12/23 / 最終更新日:2021/03/19

スエードやヌバックの革靴のお手入れ方法と専用グッズのご紹介

革にもいろんな種類がありますが、スエードもカーフにはないまた違った魅力がある革のひとつです。
今回はスエード靴のお手入れ方法をご紹介させていただきます。

スエード・ヌバックとは?

スエードやヌバックのような起毛革は、革下層の線維層を表面として使った革素材です。
スエードは革の銀面がついているもの、ヌバックは銀面を削って内側の線維層を起毛させたもの、という違いがありますが、お手入れ方法としては同じで問題ありません。

 

起毛面を面に使う素材なので撥水性が高いことでも知られ、雨の日にスエードを履く方も多いのと、素材の見た目上、秋冬向けの革というイメージも持たれがちですが、銀面からの吸水性がよく、実は汗の多い夏にも適した革でもあります。

お手入れ道具

スエードやヌバックには、ロウ分や油分の含まれる所謂靴クリームは使うことができません。ロウ分や油分によって毛が寝てしまい、本来の革の風合いを損ねてしまうからです。
というわけでスエードやヌバックにはブラシやスプレーなど、専用のお手入れグッズについて詳しくご紹介してまいります。

  • ブリストルハンドルブラシ
  • スエード&ヌバックスプレー
  • スエードブラシ
  • クレープブラシ
  • オムニローション

ブリストルハンドルブラシ

こちらは豚毛のブラシです。
手に持ちやすいハンドルタイプのブラシで、スエードやヌバックの毛に挟まったホコリ落しなどにも最適です。

サフィールノワール ブリストルハンドルブラシ - ShoesLife Store

 

スエード&ヌバックスプレー

サフィールとサフィールノワールそれぞれからスエード&ヌバックスプレーが販売されていますが、どちらも染料が使われていて補色効果を発揮します。また、アーモンドオイルによって革の柔軟性を高めるだけでなく、防水スプレーと同じフッ素(フッ化炭素)により防水効果を発揮します。
また、サフィールノワールのスエード&ヌバックスプレーは、最高級の天然原料を使用し、配合比率が極限まで高められており、染料も多く色が濃いというのも特徴です。

 

また、サフィールノワールはベーシックな6色展開ですが、サフィールは17色展開で明るい色もあるので、レディースの靴などにも対応できます。

 

サフィールノワール スペシャルスエード&ヌバックスプレー - ShoesLife Store

サフィール スエード&ヌバックスプレー - ShoesLife Store

 

スエードブラシ

こちらのスエードブラシはナイロンと真鍮の毛でできています。
スエードブラシは硬い材質の真鍮を配列することで、スエードの表面の毛が寝てしまったり、毛がつぶれてテカリが出てしまった場合など、豚毛のブラシなどでは毛を立たせにくい状態でご使用いただくととても効果的です。
ただし、馬毛や豚毛と比べて硬い素材のブラシですので、頻繁に使ったり力が強すぎると、起毛面を荒らしてしまったり毛が抜けたりする場合がありますので、日常的に使うブラシとしてはブリストルハンドルブラシがおすすめです。

サフィール スエードブラシ - ShoesLife Store

 

クレープブラシ

ブラシとしては非常に珍しい見た目のものですが、スエードやヌバックの毛にこびりついた汚れを落とすためのブラシです。
汚れを吸着させやすいように生ゴムを使用しているというのも特徴です。

-サフィール クレープブラシ - ShoesLife Store

 

オムニローション

スエードやヌバックの汚れを落とすためのローションです。ブラシなどでは落ちない汚れやシミを泡で洗い流します。
起毛革だけでなく、布地やストレッチ素材、マイクロファイバークロスなどにも使えるのも特徴です。

サフィール オムニローション - ShoesLife Store

 

お手入れ方法

それでは実際にお手入れをしていきましょう。
こちらの靴、アンラインドですごく柔らかく履き心地は最高なのですが、つま先に芯材が入っていないため、パイピングの装飾が毛を潰してできる跡が残っています。(写真左)

その部分をスエードブラシで起毛すると再び起毛し跡がわからなくなりました。(写真右)

次にサフィールノワールのスエード&ヌバックスプレーで栄養補給をしていきます。こちらはダークブラウンの靴ですが、他の色のスエード靴もあるので僕はニュートラル(無色)のスプレーを使います。
ニュートラルは補色効果はありませんが、油分を補給することで革本来の発色を戻し、色落ちを防ぐくことは十分できますので、色落ちがひどい状態でなければこれ一本でも十分かと。色落ちがひどく補色をしっかりとされたいという場合は色付きのスプレーを使ってあげると綺麗に仕上がります。

 

こちらはスプレータイプなのでベランダで噴射します。スプレータイプは霧が細かいので均等に吹きかけることができます。場所は選びますが、使い勝手はアトマイザータイプのものと比べるとムラなく仕上がると思います。
20〜30cmほど離して噴射してください。

1日しっかり履いた別の靴もお手入れしてみました。スプレーを噴射した後、 豚毛ブラシで馴染ませながら毛並みを整えました。
左足(写真右)がお手入れ後です。栄養を含むことができ、革の色ムラがなくなりましたね。やはり見栄えは全然違います。

最後に

スエードやヌバックのお手入れはカーフのようにクリームを塗ったり鏡面磨きをしたりという手間は少なく(それはそれでちょっと寂しい気もしますが)非常に簡単なお手入れで革を長持ちさせることができますね。是非試してみてください。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


Writer profile

楠美 皓平 Kohei Kusumi

革靴ジャーナリスト・ブロガー

祖父に教えてもらった靴磨きがきっかけで、靴のお手入れ方法や革靴に興味を持ち、『革靴の魅力や靴磨きの楽しさをもっと多くの人に知ってほしい』という想いでブログやYouTubeで情報発信を行う。また、ファッションとしての革靴だけでなく、足を支える道具としての革靴という側面から、靴選びの大切さについても発信をすべく知見を深めている。
ブランドや職人の取材のライティングをする一方で、靴好きの方のコミュニティの活性化の一環としてイベント運営も手がける。
前職のwebディレクターの経験からシューメーカーのブランドサイトやオンラインショップの制作・カスタマイズ、広告運用を受け持ったり、ブランディングや商品開発のコンサルなども行う。

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