それは、これらのローションにはビーズワックスが含まれており、そのビーズワックスをローションに溶かすための溶剤が古いクリームや汚れを取ってくれる役割も果たしてくれるからです。

また、古いクリームやロウ分を溶かす溶剤の効果によって、ローションに含まれる油分の浸透力やロウ分の保革効果を高めてくれるという効果もあります。

しかし、古いクリームをごっそり落として革をすっぴんの状態にしてくれるほどの汚れ落とし効果はありません。

裏を返せば、日常的にケアされている革靴であれば、革に良い成分を使っているローションなので、お手入れの度にすっぴんにする必要はないとサフィールは考えています。

あまり強いクリーナーを使っても革を過剰に乾燥させてしまいますし、トラブルも無くお手入れを続けていくことができます。

実際クリーナーを使ったことで革の色が抜けてしまったり、銀面（革の表面）が荒れてしまったというケースは少なくありません。

なのでオールインワン化粧品のように、必要最低限のお手入れはこれ1本で十分にできるというわけです。