レノベイティングカラー補修クリームを使用した色補修 – カバン編
動画内の商品
かばんのこすれ・色落ちを補修する
サフィールの人気商品“レノベイティングカラー補修チューブ”を使用して、かばんの色補修の手順を大公開!
レノベイティングカラー補修チューブをどのように使うときれいに補色ができるのか、をご紹介しています。
手 順
1.ほこりを払う(グランドホースヘアブラシ)
補修に入る前に馬毛ブラシでブラッシングをして、補修箇所にほこりやごみを巻き込まないようにします。
日頃ブラシを掛ける習慣がないようでしたら、この機会に全体をきれいにしておきましょう。
2.クリームやワックスを取り除く(レノマットリムーバー)
0:36ごろ
補修部分にワックスや油分が残っているとレノベイティングカラー補修チューブが弾かれてしまいきれいに仕上がらない場合があります。クリームの乗りを良くするために、あらかじめ補修部分の周囲に塗られたクリームやワックスは落としておきましょう。
レノマットリムーバーは溶剤系のクリーナーで、油分やロウ分(ワックス)をよく落とします。
また揮発性が高く、汚れを落とした後にすぐに次の工程に移ることができます。
ただし強力な汚れ落としなので、力を入れて擦ったり、必要以上に何度も繰り返して拭き上げたりせず、軽く拭き取る程度で大丈夫です。
3.補修クリームを塗布する(レノベイティングカラー補修チューブ)
1:11ごろ
クリームが厚塗りにならないように注意しながら補修面に塗布していきます。
厚塗りしてしまうと革のシボやしわなどが埋まってしまい、本来の風合いを損ねてしまう恐れがあります。
また絵の具のように色を混ぜ合わせることができるので、補修箇所により適した色味を作ることができます。
(動画では、904 オーシャンブルーと06 ネイビーブルーを使用)
指を使うことで厚みを均等に塗り伸ばしやすく、ムラなく塗布することができます。
4.広範囲の補修(補修クリーム + 水,筆があると便利)
1:45ごろ
塗布するクリームを水で薄伸ばしすることで、広範囲に塗り広げやすくなります。
水分量が増えると色づきは弱まりますが、薄塗りを繰り返して塗り重ねていきます。
水分量が増えたら、筆を使うことで広範囲や細かなところへ均一に塗布しやすくなるため、大変便利です。
5.補修クリーム塗布部分の凹凸を均す(ユニバーサルレザーローション)
2:21ごろ
この工程は塗布面が完全に乾き切る前に行います。
ローションに含まれる有機溶剤の効果で補修面のクリームがやわらかく溶かし、凹凸を平らにならします。
補修部分だけでなく補修箇所とその周りとの境目をぼかすようにローションを使うことで自然な仕上がりになります。
補修面が整ったら、補修部分以外の全体も同じローションを使ってお手入れしておくと、ツヤ感に均一性が生まれ補修部分がさらに目立ちにくくなります。
6.仕上げのブラッシング、乾拭き(グランドホースヘアブラシ,クロス)
2:46ごろ
やわらかい馬毛ブラシで補修面をブラッシングし、補修部分を乾燥させたることでローションに含まれるワックスが被膜を張ります。そこからさらにクロスで乾拭きして仕上げます。
ポイント・コツ
・毛羽立っている箇所はサンドペーパーなどで先にならしておきましょう。
きれいに仕上ります。
・クリームやワックスが表面に残っているとレノベイティングカラー補修クリームの定着が安定しづらいので、しっかりと取っておきます。
革製品に多く用いられる素材「スムースレザー」については、こちらで詳しく解説しています。