シューキーパーを入れます。シューツリーでも構いませんが、ツリーがを汚してしまったり、靴が重くなるため作業しづらかったりするので、軽量なシューキーパーに入れ替えるのがおすすめです。

履きジワを伸ばすことで、細部にまで行き届いたお手入れをすることができます。

馬毛のブラシで靴についたゴミ・ほこりを払い落とします。
サフィール グランドホースヘアブラシは毛足が長く靴へのあたりがやわらかいので、しっかりとほこりを落としてくれます。

履きジワや縫い目、コバとアッパー（甲革）の間などの細かな箇所にも毛先をあてて、ブラッシングをします。

サフィールノワール コンディショニングクリーナーで、ブラッシングでは落ちきらなかった表面に付着した汚れを落とします。

サフィールノワール クレム1925を靴全体に塗布します。
片足につき約５ｇ（米粒２～３粒くらい）を目安に、サフィールノワール アプライブラシの毛先に取り、靴全体に塗り拡げます。

履きジワやシボ、ステッチ、などに念入りに塗り込みます。

サフィールノワール ポリッシャーブリストルブラシで塗布したクレム1925を靴になじませます。
しっかりと摩擦熱がかかるように手早くブラッシングします。
摩擦熱の効果で、栄養効果を発揮する油分を皮革へ浸透させ、光沢や保護膜の元となるワックス被膜は表面に定着し始めます。

お手入れの効果を長く保たせるために、クレム1925を革へしっかりと浸透させます。
水で少量湿らせたクロスにクレム1925を取り、やや力を加えながら押し込むようにクレム1925を塗布します。

ビーズワックスポリッシュを塗布し、ハイシャインのベースを作ります
つま先～かかとの鏡面状に輝かせる箇所を中心に全体にポリッシュを塗布します。

ベースの目安は「革表面の凹凸が埋まる」程度まで。
凹凸感がなくなり、ポリッシュ塗布部分がマット（光沢感のない）状態になったら良い感じです。

※クロスで塗り重ねようとすると、布地の繊維で塗布しているポリッシュを拭き取ってしまうことがあります。慣れないうちは直接指に取って塗り重ねていくのがおすすめです。

※動画では空いた指（薬指）にポリッシュを取り、塗布しています。

水を少量含ませた指に巻いたクロスにポリッシュを適量とり、ポリッシュと塗布したベース部分を平滑になるよう均していきます。

水は極力少なく、クロスに取るポリッシュの量もなるべく取りすぎないように注意しましょう。

※塗布部分とそうでない部分の塗ムラが気になる場合は、その境目に軽く豚毛ブラシを当ててあげます。

サフィールノワール ミラーグロスを使用することで、早く・美しく鏡面に仕上げることができます。

軟質なポリッシュで革表面を埋め、平滑に均す工程でミラーグロスを使用することでハイシャインの時間を短縮することができます。

最後に、「水拭き」・「フィニッシャーブラシ」・「ハイシャイングローブ」で仕上げます。

水拭きで全体のくもりを取り、光沢を引き出します。
フィニッシャーブラシをを使用することで、細かなキズやクロスの拭き筋を目立たなくします。
そしてハイシャイングローブで全体にさらに摩擦熱をかけてあげることで極上の光沢へとなります。

フィニッシャーブラシやハイシャイングローブは、ハイシャインの維持のために使用するのもおすすめです。

自分の顔が映り込むくらいに輝かせることができましたでしょうか？