タグとフリーワードで検索
タグで検索
【海外情報】2024年度靴磨き世界大会/シューパティーヌ世界大会ファイナリスト決定
世界の革靴愛好家達が注目するロンドンスーパートランクショー。
革靴業界を賑わすこの祭典では、靴の展示の他に「靴磨き」「パティーヌ」「靴作り」の世界一を決める大会が行われることでも有名です。
今年も例年通り開催が決定している本大会ですが、5月4日を目前に、各部門のファイナリストが決定したようです!
世界各地から集まる応募者の中から、見事決勝にコマを進めた選手の概要と応募作品をご紹介します。
本記事はshoegaizingブログWorld Championships of Shoe Shining and Shoe Patina 2024 – The finalistsを意訳したものです。
ファイナリストが決定しました。 靴磨き決勝では中国、日本、スイスからの出場者がしのぎを削り、パティーヌ決勝ではフランスから2人、そして、靴磨き決勝と同じ(!)スイスからの出場者が王座を争います。
決勝は、5月4日、ロンドンスーパートランクショーで行われます。
今回は、予選を勝ち抜いたファイナリストたちの応募作品をご紹介します。
ロンドンスーパートランクショーについては、こちらの記事をご覧ください。 あわせてイベントのFacebookページをご覧のうえ、コメントやシェアしていただけると幸いです。
シューゲイジング、ザ・シュー・スノッブ、カービー・アリソンが共催する本イベントは、5月4日(土)にロンドンの中心部で開催されます。
会場は、リージェント・ストリート12番地にあるショーケースです。世界中から14社のシューブランドとメンズウェアブランドが出展予定で、古靴マーケットや無料の靴磨きサービスほか盛りだくさんです。
靴作り世界大会の表彰式と出品作品の展示も行われます。そして、イベントをさらに盛り上げるのが、靴磨き世界大会とパティーヌ世界大会です。
予選方法、審査員、決勝詳細については、こちらの記事でくわしくご紹介しておりますので、今回はファイナリストたちの応募作品を取り上げ、各人について簡単にご紹介します。
靴磨き世界大会とシューパティーヌ世界大会は、いずれもシューケアブランドのサフィールとシューブランドのブリドレンの協賛で開催されます。
今年も両大会に世界中から約40点の応募があり(挑戦いただいたすべての方に感謝します)、アマチュアよりもプロからの応募が目立ちました。
例年どおり、上位は接戦でしたが、次にご紹介する作品がロンドンでの決勝に駒を進めました。
ゴードン・チュー(中国)
中国の紳士靴シーン注目の存在。イム・シューメーカーで修業を積み、靴修理店イチバン・オサム(一番修)を立ち上げる。 現在、オクト・テンスの4人の共同経営者のひとり。 2017年、初代靴磨き世界王者の長谷川裕也に感銘を受け、本格的に靴磨きを学ぶ。以来、現在にいたるまでプライベートでも仕事でも靴磨きに勤しむ。 光沢の深みとバランスが美しい彼の応募作品は、実際の着用に堪えるもので、つま先とかかとにのみ鏡面が施されているが、その変化が見事で、鏡面の間の光沢もすばらしい。
西上悦弘(日本)
福岡県で靴磨きの店ボストン&リオールズを営む。プロのシューシャイナーとなって10年、その知識と技術は折り紙付き。 靴磨きの腕前を存分にアピールできるレイジーマンを選んだのは正解だ。 写真のクオリティを判断できない人でも、満開の桜が靴のグラデーションを際立たせている下の写真は称賛せざるを得ない。
アルベルト・ジュカジ(スイス)
2年連続決勝進出。今年こそ靴磨き世界王者の座を狙う。スイスのルツェルンで靴作りと靴磨きと靴修理の店ミスター・ダッパーを営む。 全体に鏡面が施された黒い靴は、着用には適さないものの、目にも美しい。
二大会でファイナリストに! 靴磨きとパティーヌ両大会決勝進出は史上初の快挙。(両大会の予選に応募するつわものが毎年わずかながらいる。ジョン・チャンは靴磨き大会で優勝、パティーヌ大会で決勝進出したが、同年ではない。) パティーヌの応募作品は、美しいあざやかなパープルで全体の濃淡を表現している。ウェルトの染色も見事。
トアン・ジュニー(フランス)
またも大会史上初!(パティーヌ、靴磨き、靴作り全大会を通して初めて)世界王者がふたたび決勝に戻ってきた。 優勝を逃すリスクをいとわない彼に大きな拍手を。(ほかの世界王者にも奮起願いたい…) 一昨年の優勝時に勤務していたコルテを離れ、現在はフリーランスでセプティエメ・ラルジュールなどの仕事を請け負っている。今年の応募作品は、高い技術が要求される見事なパティーヌスエード。
モルガン・レヴェック(フランス)
ロンドン開催のパティーヌ世界大会および靴磨き世界大会史上初となる女性ファイナリスト。 そのパティーヌは実に独特で、ネイビーとダークブラウンのベースの間で絶妙に変化する。写真のクオリティはいまひとつだが、パティーヌのクオリティの高さは一目瞭然。 JMルガゼルにパティーヌアーティストとして勤務すること3年、通常業務をこなすかたわら、あたらしいテクニックを磨いている。
今年の大会でも日本の靴磨き職人が選出されましたが、実は過去の全大会にて、日本の靴磨き職人がファイナリストに選ばれていない年はありません!
それほど靴磨き技術の高さが世界に認められていると思うと、感慨深いものがあります。
今年は、SAPHIR FRIENDSのひとりでもある西上悦弘さんが選ばれていることもあり、応援に身が入りますね。 5/4開催の大会が楽しみです!
皆さまもぜひ応援のほど、よろしくお願いいたします。
更新情報・お得な情報をメールでお届け!“ShoesLifeメルマガ”登録受付中♪
おすすめの関連記事
<< 前の記事へ
次の記事へ >>
│一覧へ戻る│