2022年も6月に入り、全国的に梅雨入りをしましたね。
雨が続くと困るのが「履いていく靴どれにしよう」問題。
レインシューズ・レインブーツが一番適しているのは当たり前ですが、雨の日に毎日履くわけにはいかないし、雨の日にしか履かないレインシューズを何足も用意するのは経済的ではありません。
そこで重宝するのが“スエード"の靴!
起毛革自体、素材としての撥水効果が強力(起毛の表面張力が撥水作用として機能するため)で、少々の雨なら気にせず履けちゃう便利な靴です。
当然、雨の日以外でもファッションコーデアイテムとして大活躍してくれる意外に頼もしいやつです。
でもよく聞かれるのが「スエードの靴ってお手入れがめんどくさそう」という疑問。
起毛の毛羽立ちの、あの独特な風合いがたぶんそう思わせるのでしょうけど、そんなことはありません。
今回はTARRAGO タラゴのアイテムを使った、起毛革(スエード・ヌバック)の靴、カンタンお手入れ法をご紹介します。
それではまず、今回使うお手入れ用品をご紹介します。
「ゴムブラシ・真鍮ブラシ・ヘラが1つにまとまった起毛革特化の便利ブラシ」
起毛の毛並みを整えたり、寝てしまったり固くなってしまった部分を立たせたり、細かい隙間・境目などからかき出したりをこれ1本でまかなえるスエード・ヌバック専用のブラシです。
「いろいろな革に使える汚れ落とし。ムース(泡)で出てくる皮革用シャンプー。」
最初から泡状で出てくる洗浄剤が、起毛の奥にまでしっかり届いて汚れを浮かしてくれます。
キメの細かい泡なので、液体のクリーナーに比べてシミになりにくいのが特長です。
「液体でしっかり汚れ落とし。拭いてもよし、泡立ててもよしの界面活性剤系クリーナー」
こちらもいろいろな革に使えるクリーナーですが液体タイプ。
クリーナーとしてもリムーバーとしても使える他、素材を軽く濡らしてから使えば泡たちの良いシャンプーにもなる使い勝手の良い汚れ落としです。
「色あせた起毛革に色味と潤いを与える液体タイプのケアアイテム」
植物性ポリマーが失われた栄養(油分)を補い、なめらかな毛並みを与えます。また補色効果(ニュートラルを除く)で深みのある色合いを呼び戻します。
「万が一に備えた雨対策。スエードの防水効果をより強力に!」
防水効果の高いスエードとは言え、お手入れのインターバルの間にやはり水が染み込んでしまうようになってきます。
そこでスエードの元々の防水効果をより高めるために、防水スプレーをかけておくのがおすすめです。
それでは次項で上記商品の使い方をご紹介していきます。
今回の記事では、タラゴ製品の特長である「かんたん&お手軽」に着目しています。
なので使い方はいたってかんたんです。
タラゴ ユニバーサルスエードブラシで靴についたほこりや汚れを払い、毛並みを整えます。
ゴムブラシを使うと毛足に絡んだほこりまでしっかりと払うことができ、寝てしまったり、つぶれて固くなってしまった箇所は真鍮ブラシで掻き起すことができます。
ブラッシングは毎度脱ぎ履きするごとにしておくと、美しい毛並みを保つことができます。
ブラッシングでは落ちない汚れはクリーナーを使用します。
クリーナーは汚れの程度に応じて使い分けるのがおすすめです。
タラゴ シャンプーは最初から泡ででてくる界面活性剤系のクリーナーなので、乾燥も早く手軽に汚れ落としできます。
クロスにタラゴ シャンプーを少量出したら、それをクロスになじませてから靴を拭います。
起毛革の場合は毛を逆立てて毛並みの奥に泡を行き届かせるようにするのがコツです。
タラゴ ユニバーサルクリーナーは液体なので泡状のシャンプーに比べると浸透性が高いのがポイントです。
クロスに液を染み込ませて全体を拭き上げることで靴表面の汚れを取ることができます。きれいにしたい箇所をあらかじめ軽く湿らせてから、ユニバーサルクリーナーをクロスにとって泡立てるようにこするとより深層から汚れを浮かすことができ、染み抜き効果も発揮します。
どちらも起毛革以外の他の素材(スムース革や合成皮革、布地など)にも使用できます。
起毛革だって、革はであることには変わりありません。
乾燥すれば劣化してしまい、傷んでしまいます。
特に起毛革は毛羽立っているので空気に触れる面積も広く乾燥し易いものです。
起毛革が乾燥すると色があせたり毛羽がちぎれたり、特に見た目に大きな影響が出ます。
そこで、乾燥を防ぐためのケアが必要となります。
タラゴ ヌバック&スエード カラーリキッドはスティック状リキッドタイプの製品で、手軽に使えるアイテムです。
使い方は見ての通りで、容器の先に付属するスポンジアプリケーターに液を含ませて靴に擦り込むだけ。
(スポンジを押し付けると弁が開き、液が染み出す仕様です)
リキッドに含まれる植物ポリマーが潤いを与えて、色抜けした起毛の風合い呼び戻します。またニュートラル以外の有色のものは染料による補色効果でさらにあざやかに色を取り戻すことができます。
エアゾールなどのスプレー製品のように屋外使用前提で養生が必要なものではなく、家の中でササッと使えるのがリキッドタイプのメリットです。
ただしサフィールのスエードスプレーと比べると栄養効果や補色効果はマイルドなので、どちらかというとこまめに使うデイリーケア用となります。
リキッドタイプのデメリットとしては、「塗布後に液の湿り気とスポンジを押し付ける圧で起毛が寝てしまうこと」。
これはリキッド塗布とブラッシングを交互に行うこと(これを数回繰り返すこと)で対処します。
リキッドを塗って寝てしまった起毛をブラッシングで再び立たせて、そこにさらにリキッドを塗布することでムラなく全体に、また毛並みの奥までしっかりとリキッドを浸透させることができます。美しく仕上げる最大のポイントなので覚えておいてください。
スエードやヌバックなどの起毛革のお手入れは防水スプレーで仕上げるのがセオリーです。
冒頭、スエードは素材としての防水効果に優れている、と言いましたがこれもベストコンディションを保っていればこそ。
次のお手入れまでの間に毛並みが乱れ、乾燥が進めば素材本来の防水性能も低下してしまいます。
それを補うのが防水スプレーです。
油分補給と補色まで済んだら、後はタラゴ プロテクターを仕上げに吹きかけておくだけ。
スプレー後にブラッシングをして全体にまんべんなくなじませておけば、いざという時でもしっかりと防水効果を発揮させられます。
お手入れごとに吹きかけておく他、雨に濡れたら乾いた後に再度吹いておけば防水効果を維持させることができます。
タラゴの起毛革向けお手入れアイテムを使えば、比較的かんたんにスエード・ヌバックのお手入れを行うことができます。
靴クリームやローションを使うスムース革の靴の手入れとくらべても、使う道具も手順もさほど多くありません。
もし手元にお手入れできていない(していない)スエードやヌバックの靴がありましたら、ぜひ本記事を参考に起毛革のお手入れにチャレンジしてみてください。
ほんの少し手間ですが、しっかりと手をかけてあげることで、くたびれた靴が見違えるようにきれいになりますよ。
本記事で紹介した商品はこちらで購入できます。
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