靴磨きを文化として継承していくために

三越創業350周年を記念した大創業祭が、名古屋栄三越にて2023年9月27日(水)～10月10日(火) に開催された。

全国の三越と連携して記念イベントが実施される中、名古屋栄三越では江南市の〈靴磨屋T.A.N.S.〉の代表・稲田祐一氏と、2号店である豊田市の〈靴磨屋T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH.〉のオーナー・本田大士氏が招かれ、5階紳士靴売り場にてシューケアイベントを開催した。

“靴磨きを文化として継承したい”という想いから、定期的に子供向けの講演会やワークショップを実施している稲田氏。

ある時は、地元の小学校で講師として教壇に立ち、またある時にはインターンシップの受け入れ先として高校生を自身の店舗へ迎えるなど精力的に活動を続けている。

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未来ある子供たちだからこそ触れるべき文化

靴磨きを “未来への種蒔きの一環”として捉え、若い世代へ紡いでいきたいと熱心に語る稲田氏。

今回のイベントでも通常のシューケアイベントと並行し、ワークショップにて子供たちが靴磨きを体験できる機会を提供した。

かねてより、靴磨屋T.A.N.S.と名古屋栄三越は定期的にイベントを実施しており、稲田氏の情熱を汲み取ったイベントが開催されたことがある。

今回も、350年もの歴史を重ねてきた三越が継承してきた文化と、靴磨きを文化として継承していきたいという稲田氏の想いが合致したことから実現した。

ターゲットを18歳以下の子供たちに絞った理由も、これから社会に出ていく子供たちだからこそ触れるべき文化であるという双方の考えが実を結んだ結果である。

稲田氏の情熱は、“一番弟子”である本田氏にも継承されている。

この日、はるばる豊田から本田氏の顧客様が来店し、月に1回のペースで依頼するというベーシックケアをオーダー。

サフィールノワールのクレム1925を丁寧に指で塗り込みながら、お客様との会話に花を咲かせた。

目の前で魅せられるプロの靴磨きは、お客様だけでなく三越の従業員にも好評を博し、2人の元へ次々と革靴が持ち込まれた。

靴磨屋T.A.N.S.との出会いは、何気ない日常の中で靴磨きという文化を感じることができる。

靴磨き文化の発展と、2人の今後の展開に大いに期待したい。

サフィールのお買い求めは名古屋栄三越へ

名古屋栄三越5階の紳士靴売り場には、サフィール製品が各種揃っている。

株式会社名古屋三越の牛田陽介氏に、サフィールの印象について伺った。

「サフィールブランドは、こだわりのある方が好んでお選びいただいている印象で、年齢層が非常に幅広く20代～70代のお客様にお求めいただいています。

また、靴をご購入いただいた方に限らず、『サフィールが欲しい』と目的を持ってご来店、お求めになるケースが多いです。

当店で人気のアイテムは、クレム1925のブラックとニュートラルですが、個人的にはレザーバームローションの使い勝手がとても良いと思っています。普段磨きには欠かせません。」

愛知県にお越しの際は、靴磨屋T.A.N.S.と名古屋栄三越で、ぜひサフィールをご堪能あれ。

靴磨屋T.A.N.S. SAPHIR FRIENDS オーナーインタビュー その１

「靴磨屋 T.A.N.S. TOYOTA-BRANCH.」オーナーインタビュー その１