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世界を代表するシューケアブランド“SAPHIR サフィール”とは。
これまで靴や革製品のお手入れに最適な道具や使い方、豆知識などをご紹介してまいりましたがその中でも特に取り扱うことの多かった“サフィール”というブランドについて、一度深く掘り下げてご紹介しなければいけないな、と思っていました。
今まで何気なく使っていた靴・革製品のお手入れ道具がどういう思いで作られているのか、メーカーが皆様に伝えたいこと・わかって欲しいことをメーカーのWebサイト記載の内容を元に、あらためてこの機会にお伝えしてまいります。
SAPHIR(以下、サフィール)は、フランス AVEL(以下、アベル)社が世界80カ国以上で展開する、革製品のメンテナンス用品ブランドです。 創設100周年を迎えるブランドであるサフィールは古くから受け継がれる伝統や製法を重視し、商品のすべてをフランスで製造することで比類なき品質の製品を作り続けており、革を美しく保つケア製品の老舗として独自の地位を確立してきました。
アベル社が大切にしていること。それは「伝統を重んじる」ことです。 質の良い革製品は保護する価値のある芸術品としても大変貴重なものとなりつつある中、そのような時勢において「消耗品にこそ量よりも質が求められている」という信念のもと、大切に扱うことで完璧な状態を保つことができる革製品を長く愛用するため道具の開発・販売・改良に注力しています。
サフィール ノワール(本国ではSaphir Médaille d’Or)は、1977年に設立されたアベル社のブランドです。このアベル社はALMA FRC(アルマ)グループの一員です。 ALMA FRCは、これまでTARRAGO(タラゴ)、La Cordonnerie Anglaise(コルドヌリ・アングレーズ)、DASCO(ダスコ)といった優れた技術・知識・製品とブランドを持った企業を傘下にすることで事業内容を充実させてきました。 この活動を通じてサフィール ノワールは現在5大陸80カ国以上で愛用されるブランドとなりました。
“サフィールブランド”の一番の特徴は、有効成分として天然原料をふんだんに使用している点です。 品質に妥協することなく、優れたテクスチャ、発色のあざやかさ、画期的な製法などを生み出し顧客の信用を獲得しています。また、より具体的な要望に応えるべく、タンナーや製靴・製鞄業者などその道のプロたちとの連携により製品の創造と改善をし続けています。
サフィールのパッケージはすべて再生可能な原料で生産されており、またアクセサリー類は、木・革・馬毛などの天然素材を使用しています。そしてそれら原材料はできる限り本社工場で調達するように心がけていて、社会規範・環境規範を何より尊重しています。 物流に置いてもCO2の排出を抑えるため極力空路の使用を避け、海路・鉄道・陸路による輸送を行うことで再生可能エネルギーを促進しています。
サフィール ノワールは「シャラントの小さなベルサイユ宮殿」として親しまれている地元のシンボル、メルスリー城※の修復を積極的に支援しています。長年放置されていたこの美しい城は、保存を任された地元の組織によって修復されました。
※メルスリー城:20世紀最大のファサード(外観)としてギネス世界記録認定された建築物 Google mapで見るメルスリー城の外観
サフィールというシューケアブランドを手掛けるフランス・アベル社がどのような企業で、どのようなことを大切に製品づくりを行っているか、ご理解いただけたかと思います。欧州では革製品は代々受け継いでいく財産として大切に扱われています。親から子へ、子から孫へ長く美しく大事に使い続けるために必要な要素についてこだわり抜いた製品を世に送り出し続けることがサフィールブランドのポリシーとなっているわけです。 アベル社としては、そのポリシーは単に革製品だけに留まらず歴史・環境・経済においても同様の考え方に基づき上記のような企業理念を打ち出しています。
次回は今回と一部内容が重複しますがサフィールというブランドについて、掘り下げていきたいと思います。
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