リスクを回避するための答え
さて、皆さんもうおわかりですよね。
購入直後でも上記のようなダメージを負うリスクがあるわけですから、そんなリスクを回避するためには買ったばかりと言えどもしっかりとお手入れをしてあげることが重要となります。
よって最初のお手入れのタイミングの正解は、
3.使い始める・履き始める前
となります。
実際にサービスとして、“革製品を使い始める前のお手入れ”を“プレメンテナンス”、“プレメンテ”や“ビフォア ケア”という名称で実施している販売店や靴磨き店は多くあります。
“プレメンテナンス”の方法
それでは“プレメンテナンス”はどのように行うのでしょうか。
“プレメンテナンス”と言うと、なんだか特殊な事をしなくてはいけないように感じますが、やらなければいけない事は基本、普段のお手入れの内容とさほど変わりません。
注意すべきは、過度に乾燥が進んでしまっていた場合の対処法です。
乾燥した革に、いきなり油分を多く含んだクリームやレザーローションを塗ってしまうと、ファーストタッチの段階で油分が1点に集中して浸透してしまい、しみとなって残ってしまうことがあります。
そのようなトラブルを未然に防ぐ対処法が、ちゃんとあります。
一般的なツヤ革(スムースレザー)であれば、万が一に備えて最初に“デリケートクリーム”を塗布しておきます。
先に水分ベースでしみになりにくい、ヌメ革(素仕上げ革)にも使えるデリケートクリームであらかじめ抜けた油分を補い保湿をしておくことで、その後のクリームやローションの塗布時に急な油分の浸透を防ぐことができ、しみなどのリスクが軽減できます。
最初のクリーナーの使用時にも油分を含む乳液タイプのクリーナーはそれ自体がシミのリスクとなりますので十分ご注意ください。
当たり前のことですが、真新しい新品の革製品は見た目は普通にきれいなので、今現在の皮革の状態がわかりにくいです。
だからこそ、「汚れていない、きれいな見た目」だからといって、ばっちり100%のベストコンディションと過信はせず、皮革製品を万全の状態で使い始められるように、まず最初に“プレメンテナンス”をすしておきましょう。