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【気になる疑問】オイルドレザーにはローションとクリームどちらがいいのか試してみた。- 新人スタッフ成長日記

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公開日:2021/09/22    /  最終更新日:2024/08/21

【気になる疑問】オイルドレザーにはローションとクリームどちらがいいのか試してみた。- 新人スタッフ成長日記

 

ShoesLifeへお越しの皆さま、こんにちは!

 

まだまだ日中は30℃を超える日もあり暑さを感じますが、朝晩は羽織りが欲しくなるくらいに涼しくなってきましたね。

うるさかったセミの声から心地良いコオロギの声に変わり、秋の気配をひしひしと感じています。

そんな季節の変わり目のイベントといえば、衣替えですよね。

足元もサンダルからシューズやブーツへ変化していくので、革のお手入れが楽しくなってきます。

 

オイルドレザーの魅力が光る季節

 

わたしが“秋靴”として頭に思い浮かべるのが、オイルドレザーです。

革をなめす段階で油分を含ませたしっとりとした風合いが魅力のアレです。

もちろんオールシーズン履けるのですが、あの独特なマットな風合いが秋のファッションによく合うので大好きです。

ワークブーツやアウトドアブーツに多く採用されている素材なので、秋のイメージが強いのかもしれません。

今回は、そんなオイルドレザーのお手入れに挑戦してみます!

 

 

 

パラブーツのリスレザーを磨く

 

 

 

サフィールとの親和性を感じるフランス発の老舗シューズブランド【Paraboot(パラブーツ)】のプレーントゥ。

こちらはリスレザーといって、油分の多いスムースレザーでパラブーツではお馴染みの素材ですね。

(可愛いリスさんの革ではなくて安心しました)

 

持ち主さんいわく「いつも適当に磨いてるだけ」とのことでスムースレザーに使う乳化性クリームでお手入れしているらしく、結構なツヤが出ています。

革靴は履く人によって育ち方に違いが出るのが面白いので、持ち主さんが納得される方法で好きなようにお手入れすればいいと思います。

ですが、革の魅力を存分に発揮できるサフィール流としては「革に合ったお手入れ」を推奨させていただきます!

 

 

 

オイルレザーローション&オイルドレザークリームを片足ずつ試し塗り

左)サフィール/オイルレザーローション  右)サフィールノワール/オイルドレザークリーム



どちらもオイルドレザーに最適な製品として作られ、成分がニートフットオイルとホホバオイルなのも、ワックス不使用なのも同じです。

サフィールとノワールの違いがあることは明確ですが、それ以外の違いが何かが気になります。(お値段も700円の差があるぞ…)

サフィールに限らず、世の中には類似品が山ほど販売されているので、何を買えばいいのか分からず迷子になるのがシューケアあるある。

その革靴にマッチする商品が何かは商品の特徴や違いを知れば選びやすいので、今回は持ち主さんの了承を得て、片足ずつ試し塗りさせていただくことにしました。

 


ローションとクリームの違いを探る!



パラブーツにサフィールのオイルレザーローション

 【右足】

 

サフィールのオイルレザーローションを使用します。

トロっとしたテクスチャーで、水っぽさはありません。

ひと塗りするとスッと革の奥に吸収されていくのが、乾燥していた革にクリームを塗る感覚に近いものを感じました。

ローションなのでベタつきが懸念されましたが、そんなことは一切なく、逆にすぐに揮発するのでサラッとした仕上がりです。

革の色の変化やムラなどはまったくありませんでした。

パラブーツにサフィールノワールのオイルドレザークリームを塗る

【左足】

 

ノワールのオイルドレザークリームを使用します。

クリームなので、当然ですがペースト状です。ローションとさほど質感は変わりません。

ローションに比べたら多少の伸びにくさを感じましたが、硬くないので薄塗りも容易にできます。

少しだけ革の色が濃くなりましたが、ムラができるほどの大きな変化はこちらもありませんでした。




オイルドレザーにとってのサフィールとノワールの違い

左足)オイルドレザークリーム 右足)オイルレザーローション

 

 

どちらも軽くブラッシングしてから見比べてみると、オイルドレザークリームを塗った左足の方が若干だけ革の色が濃くなりました。 

ノワールは油分の配合比率がサフィールに比べて高いので、油分の効果が存分に発揮された結果、革の色も少し深みのある濃さへ変化したようです。

ローションは水分量が多く、その分油分の配合比率が少ないのでクリームのような変化はあまり出なかったですが、取り扱いが難しいイメージのあるオイルドレザーを簡単にお手入れできる商品だと思いました。

 

 

結局、どっちがいいの?

 

わたしの見解としては…、

リスレザーやクロムエクセルなどの高級オイルドレザーや厚手のオイルドレザーは、しっとりとした風合いが醍醐味でより多くの油分を必要とするので、油分がたっぷり配合されたオイルドレザークリームで栄養補給を。

塗布が手間なブーツやタウンユースで普段使いしている革には、広範囲に塗り伸ばしやすく、簡単に油分補給ができるオイルレザーローションを。

結論、その革をどう育てていきたいか、どちらがライフスタイルに合うかでお選びいただくのがいいと思います!

 

今回ご紹介した製品以外にも、オイルドレザーにオススメの物がまだまだあるみたいなので、今年の秋冬はたくさん知ってオイルドレザーに詳しくなれそうなのが楽しみです。

 

では、また。


 

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