原因解説(なぜ起こる?)
まず結論からお伝えすると、靴クリームが固くなる主な原因は、水分の蒸発と有機溶剤の揮発です。
乳化性クリームは大きく分けると、
などから構成されています。
新品の状態では、これらがバランスよく配合されていることで、「柔らかく、伸びが良く、塗りやすい状態」になっています。
しかし、時間の経過とともに、靴クリームの中の水分や溶剤が少しずつ失われていきます。
特に、
- フタがしっかり閉まっていない
- パッキン部分にクリームが付着している
- 容器とフタの間に隙間がある
- 頻繁に開閉している
- 日が当たる、暑くなる場所に保管している(成分が分離しやすく、揮発の進行が早まるため)
といった状態では、揮発性の成分が徐々に外へ逃げてしまいます。
すると、
水分・溶剤が減少する
↓
ロウや油脂などの割合が相対的に高くなる
↓
靴クリームが硬くなる
という変化が起こります。
つまり、クリームが硬くなる背景には、配合成分のバランスの変化があるのです。
そこで今回は、巷でよく耳にする3つの対処法について検証してみました。
仮説①
お湯を加えることで、固くなった靴クリームを柔らかくできるのではないか?
仮説②
ドライヤーの熱で靴クリームを元の状態に近づけられるのではないか?
仮説③
新しい靴クリームと混ぜることで改善できるのではないか?