その晩のハイライトは鏡面磨きコンテストで、エレガントに整えられたテーブルを出場者が囲みました。
ブラックの靴と鏡面磨きに必要な製品(ビーズワックスポリッシュ、クレム1925)と水が用意されていました。
出場者に与えられたのは、30分で爪先とかかとに理想的な鏡面を作るという課題でした。
経験豊富と思しき手際のいい出場者も見受けられ、いちはやく会心の結果を出していました。
制限時間が終了し、審査員が鏡面磨きの仕上がりを厳正に審査しました。
選ばれたのは、ぱっと見てもっとも美しい鏡面というより、より複雑な作業を要する、もっとも調和のとれたグラデーションのある鏡面でした。