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革靴のサイズ選びに困ったら、ぜひ試して欲しい9つの手順

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公開日:2022/03/28    /  最終更新日:2024/01/25

革靴のサイズ選びに困ったら、ぜひ試して欲しい9つの手順

あなたが革靴を選ぶ時に、押さえておきたいポイントとは?

革靴選びのポイントとは?

革靴を選ぶ時、好みのデザインや色も重要ですが、自分の足に合ったサイズを選ぶことが大切です。

 

気に入った靴を見つけたからいつものサイズで購入したのに、

「大きくて歩きづらいし足が疲れる」

「サイズが小さかったのかきつくて足が痛い」

こんな経験をしたことはありませんか?

 

せっかくのウキウキ気分が台無しになりますよね。

そこで、本記事では元 靴の販売員である筆者が“靴を購入する時に適したサイズ選びやフィッティング”について語らせていただこうと思います。

革靴のサイズ選びで大切なこと

まずは、とにかく試し履きをしてみること、これに限ります。
自分の足に合うものがあれば、合わないものがあるのも当たり前、くらいに思ってトライすると気が楽です。

次に、試し履きをする時にぜひ実践して欲しいことをご紹介していきます。

まずはいつも履いているサイズを試しましょう。

革靴を試し履きする足入れで気を付けるポイントは以下の通り。

試し履きではシューホーン(靴べら)を使う

・試し履きは必ず靴ベラを使って靴を履きましょう。

靴ベラを使わずに足を入れると、タン(ベロ)やかかとを巻き込んで履いてしまうことがあります。
新品の靴は革が馴染んでおらず固いので、靴ベラを使って履く方がスムーズに足入れができます。

試し履きとはいえお店にとっては大事な商品です。靴の傷みを防ぐために靴ベラを使うのはエチケットとも言えます。

かかとをしっかりと靴に合わせる
靴ひもをしっかりと結ぶ

・かかとをしっかり靴に合わせて靴紐をしっかり結びます。

かかとを合わせる時は、靴のヒール部分を地面にトントンと打ち付けて合わせるのではなく、ヒール部分を地面に付けた状態でつま先を上げ、足自体の重みでかかとを落として合わせます。

靴紐はつま先を下ろしてから結びます。
つま先を上げたまま靴紐を結ぶと、つま先を下ろした時に大抵ゆるく感じます。これはつま先を上げることで靴の甲部分も上がってしまい、靴の中で足が浮いた状態になってしまうためです。

真っすぐ立って、違和感がないか確認する

・真っ直ぐに立ってみて、足に違和感がないかを確認します。

立ち上がって体重をかけることで足が靴にフィットするので、ホールド感(足がしっかりと靴に包まれている感じ)が出ます。
座っていた時は平気でも、立ち上がった時に痛いほどの圧迫感がある場合は、靴のサイズを1つ上げて、再度試し履きをしてみてください。

・そのまま歩いてみて、足が中滑りしていないか、締め付けが強過ぎないかを確認します。

靴のサイズが大きいと、歩いた時に靴の中で足が滑って歩きにくさを感じます。
その場合は、靴のサイズを1つ下げて再度試し履きをしてみましょう。

つま先とかかとが押されて土踏まずが浮いている、指先がトゥ部分に当たる、かかとが落ちきっていない、などといった場合は、靴のサイズを1つ上げて再度試し履きをしましょう。

フィッティングの手順

試し履きをしてみて問題がなければ、今度はこの靴を履いた状態を外から確認してもらいましょう。
自分でチェックする場合は、以下のに挙げるポイントを参考に靴を履いた状態を確認してみてください。

つま先にゆとりがあるか

・つま先にゆとりがあるか

足の指先と靴のつま先の間にある空間のことを「捨て寸」といいます。
靴のデザインや木型のサイズによりますが、だいたい1.0~1.5cmくらいが一般的です。

実際に靴を履いた状態で、適度な捨て寸があるかを触って確認します。
歩く時は、足は靴の中で前後に動くことになるので、捨て寸がないとつま先が過度に当たったりして窮屈さを感じます。

親指・小指の付け根とボールジョイントが合っているか確認

・足親指と小指の付け根に靴のボールジョイントが合っているか

足の親指・小指の付け根にある骨の出っ張り部分を“ボールジョイント”と言います。

靴で言うボールジョイントは、靴の幅が一番広くなっている部分で、靴を履いて踏み込んだ時に屈曲する場所でもあります。
このボールジョイントの部分がきつすぎないか・ゆるすぎないかを触って確認します。
もしボールジョイントが合っていないと上手く踏み込むことができず、歩きにくさを感じます。

足と靴の土踏まず部分が合っているか確認

・踏まず部分がアーチに合っているかどうか確認

靴の内側中央付近のくびれている所が、踏まず、土踏まずやアーチと呼ばれる部分です。
アーチがゆるすぎず締め付けられすぎていない状態であることはもちろん、足と靴のアーチの長さが合っているかどうかも外から触って確認します。
アーチ部分が合っていないと、足の重心が外側に逃げたり、踏み込むことで靴に無理な負荷がかかってしまい形が崩れてしまいます。

かかとがきちんと納まっているか確認

・かかとがきちんと納まっているか確認する

かかとを外から手で覆うようにして触ってみて、足のかかとが靴のかかとにしっかりと納まっているかを確認します。

この時さらに、トップライン(履き口周り)がくるぶしに当たっていないか、履き口が足に食い込んでいないかどうかを確認します。
トップラインがくるぶしに当たっていると、とても痛いです。。。

また、靴のかかと部に入っている芯が、長くて土踏まずの中央付近まで入っている(ロングカウンターと言います)靴だと、舟状骨(※)の位置によっては食い込むことがあります。
この現象は、メンズの靴よりも、レディースのパンプスなどでたまに出会います。

 

試し履きでこうした状態に見舞われた場合は。無理をしないのが一番ですが、対処法が一応あります。
対処法については、次回お話します。

 

※舟状骨(しゅうじょうこつ)………手と足にある、船底のような湾曲形状をした骨。足の舟状骨は土踏まずの形成に関わる重要な骨です。

かかとのすべり(グリップ)が食い込んでいないか確認

・かかとのすべり(グリップ)が食い込んでいないか

かかとを少し押して、当たり具合や足のかかとに対して靴のかかとが深すぎないかを確認します。
かかとが食い込んだ状態を「噛まれる」とか「噛みつかれる」と表現したりしますが、本当に噛まれたように痛いです。
革が足に馴染むにつれて改善されることがほとんどですが、かかとが深い場合は別の方法で対処することができます。
こちらも次回詳しくお話しますのでお楽しみに!

まとめ

靴は、デザインや木型によって実際のサイズが前後してしまう場合があります。
いつも履いているサイズから試してみて、靴が少し大きいと感じたら1サイズ小さいものと履き比べてみましょう。いつものサイズで少しきついと感じたら、1サイズ大きいものを試してみてください。

合わない靴は履きづらく、あなたを困らせます。
我慢して買ってはみるものの、へたに気に入っているがために手放せず、タンスの肥やし街道まっしぐらです。
何で靴って手放せないんでしょうね。不思議です。

私も靴の販売員になる以前は、いくつかサイズ選びに失敗した靴がありますが、捨てられず家宝のごとく大切に保管されています。
(定期的にしっかりめなお手入れもしちゃうんです。。)

 

さて、本記事を参考に新しい革靴を迎えられたら、次はプレメンテナンス&靴に合ったシューツリーのご用意も、お忘れなく!


プレメンテナンスとシューツリーに関する記事はこちら


 

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