Featured Staff
サフィールオフィシャルアドバイザーの
ワンポイントアドバイス
ハンズ名古屋店の靴磨き用品コーナー担当者のおすすめ情報をお届けします。
ハンズ 名古屋店 担当:植田
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ハンズ 名古屋店の靴磨き用品コーナー担当者のおすすめ情報をお届けします。
ハンズ 名古屋店 担当:植田
ShoesLifeをご覧の皆様。
こんにちは、池袋西武担当のジュン・ジュンです。
前回は、雨に濡れた革靴を乾かした後に「色抜けや塩吹き」が起こってしまった場合の対処方法として、
こちらを実践しながら、経過を皆さまにお伝えしました。
さて今回はその続き、濡れティッシュでパック後に乾燥させたところからスタートします。
ではさっそく、一日乾燥させてパックを剥がした状態をご覧ください。
パックが終わった状態の靴
サイドから見た状態
細かく浮き上がっていた銀浮きは改善されましたが、濃く残っていた塩吹き跡が消えたと同時に元々の茶色も抜けてしまいました。
濡れテッシュを使用してパックをすると、乾燥する際に革内部に蓄積された汚れを一緒に吸い上げてくれるので、革をリフレッシュできます。
しかし、クリーニング作業をすると、このように色が薄くなってしまう場合があるので、この後は色付きのクリームで色を補ってあげる必要があります。
これを見ると心配になる人もいるかもしれませんが、
安心してください。(色がちゃんと)入りますよ。
クリーニング作業後のメンテナンスとして、今回はまず「ノワール スペシャルナッパデリケートクリーム」で保湿をします。
次に「ノワール クレム1925」910.パリジャンブラウンを使用して革靴を磨き上げていきます。
スペシャルナッパデリケートクリーム
クレム1925 910.パリジャンブラウン
クリーニング後の革は乾燥しているので、油分を吸い込みやすい状態になっています。
この状態で油分を多く含む靴クリームを塗ってしまうと、革の色を濃くしたりシミになってしまうなどのトラブルが起こる場合があります。
なので、まずはスペシャルナッパデリケートクリームで下地を作り、こういったことが起こりにくい状態にしてから油分を多く含んだクリームを塗るのが良いでしょう。
このTOD’S(トッズ)のコブラヴァンプに色がピッタリ合うクレム1925のパリジャンブラウンカラーで、補色と油分補給、艶出しを行います。
磨き上げまで完了した革靴
色抜けしたところもしっかり色が入りました。
色が補われたことで塩吹きの跡が目立ち難くなり、違和感がなくなりました。
同時にしっかりと栄養が補給されることで革のコンディションが整いました。
また、クレム1925に含まれるワックスの働きで、しっかりと艶も出ました。
いかがででしたでしょうか?
茶系の靴だとクリーニングは難しいと思われる方も多いと思いますが、きちんとした手順を踏んで作業すれば、こんな風にしっかり蘇らせることができます。
塩吹きや銀浮でお困りの方はぜひ今回の方法を試してみて下さい。
では、また来週。
ジュン・ジュン
本記事でご紹介した商品は西武百貨店池袋店で取扱中です!お店に行けない方はこちらからも商品を購入できます。
西武池袋百貨店5F シューケアコーナー ※現在はクローズ
麻生 潤 Jun Asou
ジュンジュンこと麻生潤さんは靴学校を卒業後、某日本メーカー靴の専門店で販売員として従事した後、海外製の靴の販売とMTO(メイクトゥーオーダー)をメインに行う。
そこで、末永く綺麗に靴を履く為にシューケアに目覚め、シューケアを独学で勉強し、さらにその後、現場での経験を増やすために、靴修理のお店で色々な靴のケアを行うことで造詣を深め、現在に至る。