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「Boston & Re Olds」に聞くShoesLife

福岡・薬院に店舗を構える「Boston & Re Olds」。全国的にも珍しいホテル宿泊者向けの出張シューシャインサービスが好評で、九州全土はもとより、全国各地にファンをもつ。シューシャイナーの西上氏と吉冨氏に、「Boston & Re Olds」のサービス内容や靴磨きのポリシーなどをお聞きした。
※記事内の価格表示はすべて税込みです。

• Q:メニュー構成を教えてください。
• 靴磨きの基本メニューは、「スタンダード」「プレミアムシャイン」「プレメンテナンス」の3種類です。
  
  「スタンダード」（1,650円）は、靴に付着した汚れや古いクリームを落とし、再度栄養クリームを塗布しキレイにします。革本来の表情を引き出す仕上げ方です。
  「プレミアムシャイン」（3,300円）は、スタンダードコースのお手入れに加え、ワックスを何層にも重ねる鏡面磨きを施し、立体感のある上品な表情に仕上げます。
  「プレメンテナンス」（3,300円）は、新品の靴を履き下ろす前のケアです。購入時から塗られている古いクリームやワックスを落とし、ボストン独自の栄養と柔軟性を与えるひと手間を加え、最後にツヤを出し磨きあげます。ケアに数日かかりますので、お預かりで承っています。
  

• Q:靴磨き以外のメニューやサービスはありますか？
• 革靴やバッグなど革製品の修理、サフィール製品の販売、革靴の販売も行っています。
  革靴は3ブランド取り扱いしております。ビスポーク職人が手掛けた木型を使用した洗練されたシルエットが特徴的な福岡発の最高級オーダーブランド〈Corno blu(コルノ ブルゥ)〉。世界最高峰のレザーを使い、美しい見た目と履き心地を両立させた、奈良の既製靴ブランド〈Oriental(オリエンタル)〉。約60種類以上の豊富なデザインと100通り以上のサイズサンプルより、自分だけの一足をカスタムメードできる山形のオーダーブランド〈宮城興業〉です。

• Q:ホテル出張サービスの詳細を教えてください。
• 福岡市内の提携先ホテルに宿泊されたお客様向けのサービスです。おやすみ前にホテルのフロントに靴を預けていただけると、私たちが深夜ホテルに出向いて靴磨きを施します。翌日キレイに仕上がった靴でご出発いただけるサービスです。
  
  メニューはクリーニングをしてクリームで仕上げる「シューシャインコース」（1,200円）、鏡面磨きを施す「プレミアムシャインコース」（3,300円）の2つ。サービス対応ホテルは福岡市内に約40軒あり、当店のホームページに提携先ホテル一覧が載っていますのでご参照ください。

• Q:「BOSTON & Re Olds」のシューシャインのポリシーは？
• 大切にしているのは上品な光沢ともちのよさです。つま先から徐々に光を落とし、立体感のある自然な仕上がりにします。鏡面磨きはポリッシュを重ねた表面に、ヒビ割れが出ることがあります。私たちは、そこにひと手間加えることで、ヒビ割れを防ぎ光沢のもちをよくしています。
  
  お客様のイメージに合わせたお仕上げも可能ですので、ご要望があれば気軽にご相談ください。

• Q:セルフメンテナンスで気をつけることはありますか？
• 革のひび割れの原因になる乾燥、カビの原因になる湿気を防ぐことが最も大切です。汚れが付着したままにならないようブラッシングでホコリを落とし、定期的に栄養クリームでのメンテナンスをおすすめしています。また保管する際にはシューツリーを装着し、湿気と型崩れを防ぐこともおすすめしています。

• Q:革靴を長持ちさせるにはどうしたらいいですか？
• 毎日同じ靴を履かずに、ローテーションすることをおすすめします。靴は1日履くと、コップ1杯分の水分を含むといわれています。水分が蒸発するのに1〜2日程度かかるため、3足以上でローテーションをして、靴を休ませてあげることが大事です。さらに、雨の日用にスエード靴やゴムソールの靴が1足あると安心です。

• Q:お店でサフィール製品の購入はできますか？
• はい。サフィール ノワールを中心にケア用品を取り揃えています。クリームのカラーバリエーションは九州ではどこのショップよりも多いと思います。店頭でもオンラインストアからも購入できます。

• Q:今後の新しい試みがあれば教えてください。
• これまでは、店舗や福岡市内の提携ホテルでしかサービスが受けられませんでしたが、デリバリーサービスを拡充させ、県外の方にも気軽に当店のサービスを受けて頂けるよう配送キットを開発中です。
  また、靴磨きや修理に加え、高級ブランドバックや革小物の色補正や修復も承れるよう準備しています。
  オンラインストアでは、私たちがこだわりぬいた別注の革靴やシューケア用品を準備しています。
  

• Q:最後に、お二人のとっておきの一足を見せてください！
• 西上氏：
  ビスポークシューズの名店〈Corno blu〉のサイドエラスティック スリッポンです。〈Corno blu〉のビスポークは木型がかっこいいので、シンプルなデザインをオーダーしました。自分の結婚式用に作った思い入れのある靴です。結婚したら好きなモノがなかなか買えなくなるので、独身最後に絶対に手に入れたいと思い購入した1足です。
  
  吉冨氏：
  前職のセレクトショップでアルバイト時代に購入した、〈ALDEN(オールデン)〉の別注コインローファーです。社員登用試験前に自分の決意を靴に込め、何とか工面して購入した思い出深い一足です。「Boston & Re Olds」に転職する際も、この靴を履いて面接にいきました。今でも相棒のような靴で、何度もリペアを重ね大事に履いています。
  

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