<パティーヌ世界大会>
1980年代に確立されて以来進化を続けるパティーヌは、特にフランスとイタリアで人気を博し、後に日本やイギリスなどのマーケットにも広まりました。
RTWでもMTOでもさまざまなパティーヌを提供するブランドが存在し、あらゆる靴を生まれ変わらせるプロのパティーヌアーティストがいます。さまざまなテクニックを目の当たりにできるこの大会で、今年はどんなパティーヌが誕生するのでしょうか。
決勝はスーパートランクショー開会直後の11時15分に開始、14時45分~15時45分の1時間休憩をはさみ(この間に靴磨き部門決勝が行われます)、17時15分に終了予定です。
3人のファイナリストが挑む今年の課題は、アノネイのクラストレザーを使用したTLBマヨルカアーティスタのペニーローファーです。
サフィールダイフレンチリキッドから5色選び、混ぜるなどして自由に使用できます。
さらに、サフィールノワールクレム1925、ビーズワックスポリッシュ、ミラーグロスから好きな色を各1色、ホースヘアブラシ1本、ナイロンクロス1枚が与えられます。
このほか、ブラシ、染色用および靴磨き用の道具を各自持参して、思い思いに靴を染色します。
審査員(予備審査)は、The Valetのトム・ビークロフト氏、CorthayとGaziano & Girlingで活躍したネウス・ベナヴェント氏、CNES Shoemakerのアラン・リー氏、Shoegazingのイェスパー・インゲバルドソン氏、The Shoe Snobのジャスティン・フィッツパトリック氏、TLB Mallorcaのトニ・ロベラ氏、Saphirのカティア・ムーラ氏からなります。
靴磨き大会と同様、審査員は染色の全体的な美しさをだけでなく、パティーヌの質、使用したテクニックとその効果を吟味して審査します。
優勝者には2023年度パティーヌ世界大会王者の称号が与えられ、染色したTLBマヨルカ靴、サフィールのシューケアキット、そして金メダルが贈られます。
優勝作品は世界10カ国を巡る予定です。