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「靴磨き道具」の寿命を延ばすアイデア7選

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公開日:2024/08/19    /  最終更新日:2024/08/07

「靴磨き道具」の寿命を延ばすアイデア7選

靴磨き道具のメンテナンス

靴磨き道具にも寿命あり

 

革靴を長く、美しく保つためのメンテナンス方法は知っていても、意外と知らないのが靴磨き道具のメンテナンス方法です。

 

革靴を美しくする道具も使用すれば新品の頃のような効果は減少していきます。

道具の効果を最大限に引き出すため、定期的にメンテナンスをするようにしましょう。

Attention

今回ご紹介するメンテナンス方法は、靴磨き業界人より伺った方法をメーカーの見解に基づき作成しております。

すべての方法・製品で同じ結果を得られることを保証するものではございません。

◆シューツリーの香りや吸湿性が弱まったら

スレイプニル シューツリー

汎用性の高さで人気のSleipnir(スレイプニル)のシューツリーは、米国産の高品質レッドシダー(スギ材)が使用されており、使うたびに心地の良い香りがふわっと漂いリラックス効果をもたらせます。

そんな芳香効果により革靴の中のニオイをやわらげ、防虫・防カビ効果で靴を清潔に保つことが期待できます。

また、吸湿性に優れているので、たっぷりと汗を吸い込んだ革靴の中の湿気を除去する力もあります。

 

そんなシューツリーも使い込んでいくと香りがなくなり、吸湿性が弱まってしまいますよね。

シューツリーの香りと吸湿性がなくなったら

☝Point

そんな時は、サンドペーパー(120~400番手)で全体をやさしく削ってみてください。

変形してしまうほど強くこする必要はありません。表面を軽く削るだけで簡単に香りが復活します。

※ニス仕上げの物はご注意ください。

 

吸湿性は、定期的に陰干しで乾燥させることで復活します。

しばらく出番がなくて数ヵ月~数年保管している革靴に入れているシューキーパーも、3ヵ月に1回くらいは外して通気性の良い場所で休ませてあげるといいでしょう。

 

これらの方法は、シューツリー自体のカビ予防にもつながるのでおすすめです。

◆シューツリーのサイズが合わない時は

革靴の木型に合うようにシューツリーにはさまざまな形があるので、シューツリーを選ぶ際は店頭で実際に試していただくことをおすすめします。

シューツリーのサイズが合わない時は

しかし、正規のシューツリーでないと完璧にフィットする物を見つけることが困難な場合もあります。

新品の頃にベストフィットで購入したはずのシューツリーでも、履いていくうちに革靴が変形してしまいフィットしなくなることも稀にあります。

 

革靴にフィットしていないシューツリーを装着しても本来の効果が出ず、型崩れの原因にもなるので注意が必要です。

シューツリーのサイズが合わない時は

Sleipnir(スレイプニル)やLCA(コルドヌリ・アングレーズ)のスプリットタイプ(つま先が先割れしている)のシューツリーにはサイドにネジが埋め込まれています。

こちらのネジをドライバーですべて外すと、こちらの動画のように分解が可能です。

☝Point

サイズが合わない時にここまでバラバラにする必要はないですが、サイドのネジを回すことでゆるくしたり、きつくしたり調整が可能です。

シューツリーのサイズが合わない時は

◆シューツリーのチューブの滑りが悪い時は

シューツリーを革靴に入れる際、チューブの滑りが悪くて収縮できず入れづらくなることがあります。

シューツリーのチューブの滑りが悪い時は

☝Point

そんな時には、市販の潤滑剤をチューブに使うと動きが良くなるのでお試しください。

紙や木材にも使える溶剤フリーのシリコンスプレーが特におすすめです。

※木材が変色する場合があるので気になる方はお避け下さい。

◆アプライブラシに付いたクリームが固まって塗りづらくなったら

クリームを塗るためのアプライブラシは、使っていないとクリームが固まり毛先がガチガチになります。

まずはそうならないように、アプライブラシにクリームを付けすぎないようにしましょう。

クリームの量は、片足に米粒2~3粒ほど(重さで約5gくらい)が目安です。

いっぺんにたくさん塗ろうとせず、上記量で足らなそうならまた少しだけ取って塗る、を繰り返してください。

 

それでも固まってしまい使いづらさを感じるブラシ・・・

実は、固まってしまった状態でも問題なく使えることを知っていますか?

いつも通りクリームを毛先に付けて蓋の裏でなじませるとやわらかくなるのです。

アプライブラシに付いたクリームが固まったら

そもそもアプライブラシの毛先が固まるのは、本来固形物であるワックスを溶かしてやわらかく保つ有機溶剤が揮発して固まってしまうのが原因なので、新たにつけた柔らかいクリームで毛先の固くなったクリームを溶かせば、また柔らかく戻るという原理です。

 

そうは言ってもガチガチになりすぎて、気分的に一旦リセットしたい時もありますよね。

☝Point

そんな時には、SaphirNoir(サフィールノワール)のワックスソフトナーを使います。

サフィールノワール ワックスソフトナー

ワックスソフトナーは、硬くなったポリッシュやクリームをやわらかくするために開発された100%植物ベースのミストです。

ひび割れするほど硬くなったクリームや、ポロポロと石炭のようになり使いづらくなってしまったワックスを使いやすい状態に戻すことができます。

ワックスソフトナー

その効能をアプライブラシの毛先にも活かすことができるのです。

アプライブラシがクリームで固まったら

使い方は、アプライブラシの毛先にシュッとスプレーしてなじませるだけ。

柄の部分にはかけないように注意してくださいね。

アプライブラシがクリームで固まったら

☝Point

ワックスソフトナーはアプライブラシ以外にもクリームをすり込むために使う豚毛ブラシにも有効ですが、無い場合は蒸しタオルでもほぐすことができます。

豚毛ブラシがクリームで固まったら
SaphirNoir(ノワール)ワックスソフトナー
SaphirNoir(ノワール)ワックスソフトナー
固くなり使いにくくなったポリッシュやクリームを柔らかくするミスト


 

◆乾燥しすぎてポロポロになったワックスは

ビーズワックスポリッシュをわざと乾燥させてドライワックスにする方法があるくらいに、靴磨きにおいて硬さのあるワックスは重要な道具なのですが、乾燥しすぎて逆に使いづらくなってしまっては元も子もありません。

ワックスがポロポロになったら

☝Point

そんな時にもワックスソフトナーが有効ですが、無い場合は新品のビーズワックスポリッシュと混ぜてこねるという方法があります。

ワックスがポロポロになったら

硬くなったビーズワックスポリッシュに新品のビーズワックスポリッシュを少量足してこねるだけで、先ほどのアプライブラシ同様、成分の状態を均一化させるのでやわらかくなります。

同じポリッシュと混ぜ合わせているので、性質や成分が大幅に変化することのない安全な方法です。

サフィールノワール ミラーグロス

ちなみに、鏡面磨き用のミラーグロスは元々硬さがあるので新品と混ざりません。

ミラーグロスにはワックスソフトナーを使うのがベストです。

◆クレープブラシの汚れが気になったら

スエードやヌバックのこびりついた汚れを除去するクレープブラシは、汚れが吸着しやすいクレープ状の生ゴムでできています。

クレープブラシが汚れたら

☝Point

使い続けるとゴムがどんどん黒ずんできて汚れも取りづらくなるので、汚れが付着した部分はカッターやハサミでカットします。

クレープブラシが汚れたら

汚れた状態で使うとスエードやヌバックを逆に汚してしまう恐れがあり、汚れを吸着する力も低下するので、定期的にカットして効果が発揮されるようにメンテナンスしてあげてください。


 

靴磨き道具のメンテナンスを習慣に取り入れてキレイに保つことは、美しい革靴を維持するための重要なステップです。

定期的なメンテナンスを行うことで、道具の寿命を延ばし、常に最高のパフォーマンスを発揮させることができます。

ぜひこの機会に靴磨き道具を見直して、より一層靴磨きを楽しんでみてください。

▼動画でもご覧いただけます!


 

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Le Beau
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