あとがき
いかがでしたか?
タン部分をお手入れすることで、乾燥を防いだり靴紐からの摩耗から守ることができるならやらない手はありません。
私は過去に革靴の販売員に従事していましたが、その時に所属したお店の店長によって「タンも靴クリームでお手入れするかどうか」意見がマチマチでした。
お手入れする派・お手入れしない派、それぞれの店長から聞いた理由はこうです。
しない派の店長
「革の元の色味が分からなくなったらタンを見て確認ができる。ほぼ見えない場所だから特には不要だし、革靴の色に合わせた靴クリームをタンに塗ると靴紐に色が付く。」
する派の店長
「革はお手入れしないと乾燥する。それに経年で退色するからお手入れした方が色味の統一感が出るしお手入れが行き届いていると感じる。靴紐に色が付かない様に無色を使う。」
当時革靴のお手入れに関する知識がほとんど皆無だった私は、その時の上司に合わせるという選択をしていました。
しかし、あの頃よりも知識を得た今なら胸を張って言えます。
「革靴のタン部分は無色の靴クリームを塗ってお手入れしよう!」
無色の靴クリームなら色が付かないため元々の色を変えることがありません。
なので、元の色を確認したい時や靴紐に色移りする心配もクリアになります。
「色合わせが難しい靴やマルチカラーの靴専用」にしておく必要もないわけですから、むしろ使う機会が増えるかもしれません。
もし無色の靴クリームをお持ちでないなら、1つ用意しておいても損はないはずです。