写真はかき混ぜた後、日中クーラーを常時つけている(夜間時はオフ)部屋に1日置いた状態です。
すっかり元のようなクリーミーな状態に戻ったことがわかります。
熱によって分離してしまったものでも、このように一度かき混ぜてから冷ますだけで元の状態にかなり近くなります。
なお、また暑いところに置いておくと再び分離してしまいます。
上記方法でクリームっぽさを取り戻した後は、できるだけ温度が一定で、風通しの良い涼しいところで保管するのが望ましいです。
※基本的にはシューケア用品全般、高温多湿な場所を避けて保管するのがモアベターです。
ちなみに、配合主成分に水が含まれる乳化性クリームの場合ですが、多少の液の表出であれば今回ご紹介したような方法で改善可能です。
しかしながら、油性であるクレム1925とは違い、あまりに分離が進んでしまっていると回復は難しくなります。
乳化性は水分を含む処方であるため、分離時点で液体に水が含まれます。
水・油・ワックスという本来は混ざり合わない物質を乳化という方法でつなぎ合わせているため、それが一度分離してしまうと、もう一度混ぜ合わせる(乳化させる)のは非常に困難だからです。
乳化性クリームで液体の分離が見られたら場合は、クレム1925とは逆に、いらないティッシュやクロスに液体は吸わせて処分してから、後は同様にしっかりと混ぜて冷ますことで、とりあえずは使える状態までには戻ります。
ただし成分の配合比率が大きく崩れてしまうので、この後クリームが過剰に固くなったりなどの変化が生じる場合があります。
乳化性クリームも前述したように、温度変化の少ない冷暗所での保管をおすすめします。